ガルバリウム鋼板の建材(屋根材・外壁材)には、耐用年数(耐久年数)が長い、金属素材でありながらサビにくいなど、様々な魅力がありますが、定期的なメンテナンスは必要です。

この記事では、ガルバリウム鋼板の建材にメンテナンスが必要な理由と具体的なメンテナンス方法を解説いたします。

ガルバリウム鋼板を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要

ガルバリウム鋼板とは?外壁・屋根に使用するメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板の建材(屋根材・外壁材)はメンテナンスフリーではありません。時間の経過とともに少しずつ劣化が進行し、その性能(防水性など)を維持できなくなっていきます。

ガルバリウム鋼板の建材が最も気をつけなければならない劣化症状は、サビ(赤サビ・白サビ)です。

サビを放置すると、はじめは部分的でも、いずれは建材に大きく広がっていきます。サビが大きく進行するようなことになれば、建材は早々にダメになるでしょう。さらにサビの進行によって建材に穴があけば、住まい内部に雨水が浸入し、雨漏りやカビ、シロアリなどを発生させてしまうことも。

浸入した雨水によって躯体が腐食するようなことになれば、最悪の場合、住まいが早々に寿命を迎えてしまうことも十分に考えられるのです。

こうした事態を引き起こさないためには、必要なタイミングでメンテナンスをすることが重要です。メンテナンスが必要な時期や内容についても下記をご参照ください。

可能なら定期的に洗浄がオススメ

絶対に必要なメンテナンスではありませんが、余力があれば、定期的に洗浄をするのはオススメです。特に雨のあたらない箇所は汚れがたまりやすいため、定期的に水洗いをすると長くキレイを保つことができます。また、定期的に洗浄をして汚れや藻などを取り除くことは、サビの発生を抑えることにもつながります。
※汚れや藻などは雨水を滞留させるため、(ガルバリウム鋼板の屋根や外壁に汚れや藻などがあると)サビが発生しやすくなります。

注意!!
自身でも洗浄をすることは可能ですが、地面から届く範囲にとどめておいてください。屋根にのぼったり、脚立にあがったりして高所で作業をするのは大変危険です。地面から届かない範囲の洗浄については、プロの業者にお任せしましょう。

[参考]自身で洗浄をする方法

やわらかい布やスポンジなどで軽くこすって、流水で洗い流します。
それでも汚れや藻などが落ちない場合は、洗剤を使って洗浄してみてください。洗剤は専用洗剤、もしくは食器用洗剤(中性洗剤)などを使用してください。

スチーム洗浄は不可です。また、高圧洗浄機の使用もやめておいた方がよいでしょう。高圧洗浄機の当て方によっては、ガルバリウム鋼板の建材を傷つけてしまう可能性があります(傷はサビの発生原因にもなります)。
軽くこすって汚れや藻などが落ちない場合は、プロに依頼をしてください。強くこするなどして無理に落とそうとすると、ガルバリウム鋼板の建材を傷つけてしまう可能性があります(傷はサビの発生原因にもなります)。

 

定期的な塗装メンテナンスは必須

塗装業者

塗装メンテナンスの周期は、10~15年が一つの目安です。
とはいえ、実際のところは、屋根材or外壁材によって、また製品や住まいの周辺環境などによっても、塗装が必要なメンテナンス周期は異なります。

そのため、ベストなタイミングで塗装メンテナンスをするためには、10~15年を一つの目安としつつ、ガルバリウム鋼板の建材にあらわれている劣化症状で判断するのが賢明です。具体的には、下記のような劣化症状が見られる場合、塗装メンテナンスが必要な時期を迎えています。

[塗装メンテナンスが必要な(ガルバリウム鋼板の建材の)劣化症状] 

チョーキング(手で触ると粉状のものが付着する状態)色あせ
無数のキズがある
サビの発生(赤サビ・白サビ

劣化症状は自身でも確認できますが、たとえば…
「ガルバリウム鋼板の屋根を確認したい」
「ガルバリウム鋼板の外壁の高所までは確認が難しい」
「自身で確認したけれど、よくわからなかった」

といった場合には、プロに診てもらうのがオススメです。診るだけなら無料で対応してくれる業者も少なくありません。

また、診てもらったからといって必ず塗装をしなければならないわけでもないため、「もしかすると塗装メンテナンスの時期?」と思われる場合には、ひとまずプロに診てもらうのが良いでしょう。

※屋根などの高所に自分であがって劣化症状をチェックするのは危険なので、絶対にやめてください。

ちなみに、ガルバリウム鋼板を塗装する場合には、サビ対策として、サビの発生を防ぐ効果やサビの進行の抑制する効果のある「サビ止め塗料」を使用するのがオススメです。

[参考](シーリングのある外壁の場合)塗装とあわせてシーリング補修も必要


画像出典:プロタイムズいわき店

ガルバリウム鋼板の外壁には、シーリング(コーキング)のあるものが少なくありません。ちなみに、金属サイディングにはシーリングが使用されています。
シーリングが使用されている外壁の場合、塗装だけでなく、シーリングの補修も必要です。

外壁に劣化症状があらわれている場合、シーリングにも様々な劣化症状があらわれています。そのため、塗装メンテナンスと同タイミングでシーリング補修も検討するのがオススメです。

シーリングの補修について詳しくは、下記記事を参考にしてください。

外壁のコーキングを補修する方法~業者依頼とDIY~

 

劣化が進行している場合は葺き替えor張り替えなどが必要になることも

塗装メンテナンスでは補修しきれないほど劣化が進行している場合には、屋根の場合は葺き替え、外壁の場合は張り替えなどの工事が必要となります。

具体的には、以下のような劣化症状がある場合に葺き替え・張り替えをすることになる可能性大です。
・サビが進行し穴があいてしまった
・(下地や断熱材などにまで雨水が入り込むなどして)住まい内部まで劣化が進行している

サイディングの張り替え|タイミングや費用、工事内容まで全解説!

屋根の葺き替え工事の種類と工事費用

まとめ

ガルバリウム鋼板の建材は、金属素材に限らず、他素材の建材と比べても優秀です。
具体的には、以下のメリットがあります。
・耐用年数(耐久年数)が長く、長持ちする
・サビにくい(サビに強い)
・耐震性が高い
・独特の雰囲気の外観を演出できる

一方で、以下のデメリットもあります。
・サビが発生する
・(製品によっては)凹みやすい
・デザインのバリエーションが少ない

現在、「新築やリフォームなどで、屋根や外壁にガルバリウム鋼板を選ぶかどうか迷っている」という方は、上記のメリット・デメリットを比較して検討してみてください。

「屋根や外壁がガルバリウム鋼板なので、より詳しく把握しておきたい」という方は、上記メリット・デメリットとあわせて、定期的に必要となる塗装メンテナンス等についても頭に入れておくと良いでしょう。

ガルバリウム鋼板とは?外壁・屋根に使用するメリット・デメリット