お家の塗装をお考えの際に、塗装作業ができる天気とできない天気があることをご存知でしょうか?

外壁塗装ができるかできないかは天気に左右され、雨の日以外にも天気の状況が悪いと行うことができません。なぜかというと、塗装本来の性能が発揮されなかったり、仕上がりが悪くなってしまったり、不具合が発生する可能性があるからです。
本記事では、外壁塗装ができる天気とできない天気について、またよくあるQ&Aなど外壁塗装と天気のことをまとめておりますので、本記事を参考にしていただければ幸いです。

1.外壁塗装ができる天気・できない天気

外壁塗装には、外壁塗装ができる天気とできない天気があります。
そのため外壁塗装ができる天気とできない天気についてご説明致します。

1-1.外壁塗装ができる天気

塗装できる

外壁塗装ができる天気は晴れと曇りです。外壁塗装は外で行われますので、「気温と湿度」の影響を受け、塗った際の仕上がり具合が変わります。

外壁塗装ができる条件は、下記の通りです。

・晴れor曇り
・気温5℃以上(10℃未満での施工は注意が必要)
・湿度85%未満

この条件を満たしておけば、1年中外壁塗装を行うことができます。

1-2.外壁塗装ができない天気

塗装できない

外壁塗装ができない天気は雨と雪です。

外壁塗装ができない条件は、下記の通りです。
・気温が5℃以下(10℃以下の施工でも注意が必要)
・湿度が85%以上
・雨や雪が降っている
・強風が吹いている
・外壁面が結露していたり霜が降りていたりする
この条件があるため、湿度が高くなる雨や気温が下がる雪の日はできません。

また、この条件を守らず無理やり塗装してしまった場合、下記の不具合が起こる場合がございます。
・塗料が水で薄まり、塗料本来の性能が発揮されない
・塗料が乾燥せず十分な乾燥が得られないため、仕上がりが綺麗にならない
・湿気が原因で、密着不良が起き、剥がれや浮きなどが発生するリスクが高まる

上記の不具合が起こる可能性が高いため、外壁塗装ができません。

1-3.[補足]外壁塗装ができない天気でも工程によっては進行可

1-2でも紹介しましたが、外壁塗装にはできない天気がございます。
しかし、外壁塗装ができない天気でも工程によっては進行可能な工程がございますのでご紹介致します。

 

外壁塗装の流れ雨・雪でも進められる工程理由
①近隣の挨拶天気に関係なく挨拶はできるため
②足場設置前の現場確認天気に関係なく確認はできるため
③足場の設置天気が悪すぎる場合、足場が設置できない可能性があるため
④高圧洗浄天気が悪すぎる場合、高圧洗浄ができない可能性があるため
⑤下地処理できない天気に下地処理を行うと不具合が起こる可能性があるため
⑥養生天気が悪すぎる場合、養生ができない可能性があるため
⑦外壁塗装・下塗りできない天気に下塗りを行うと不具合が起こる可能性があるため
⑧外壁塗装・中塗り&上塗りできない天気に中塗り&上塗りを行うと不具合が起こる可能性があるため
⑨完了検査天気に関係なく完了検査はできるため
⑩足場の解体&完成天気が悪すぎる場合、足場の解体ができない可能性があるため

外壁塗装にかかる期間(日数)は10~21日間が目安と言われています。
○は工程を進めることができます。
✕は工程を進めることができません。
△は大雨や強風など天気が大きく荒れた場合は工程が中止になることがあります。

 

2.外壁塗装の天気|よくあるQ&A

疑問

よくあるご質問をQ&Aにまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

2-1.外壁塗装の中止はいつ決まる?

1-3の表で✕になっている工程の当日に雨が降っている場合は、その日の朝に中止になります。
天気予報が雨や雪のできない条件になっている場合、工程によっては予め工事が中止になることがあります。

2-2.突然、雨が降り出した時は?

突然雨が降り出した際は、中止になります。
もし途中まで塗っていた箇所がある場合は、天気が回復するのを待ち、塗っていた箇所が乾いていることを確認した後に、塗料を塗り直します。また雨が続くの場合は、後日塗り直しが行われます。

2-3.外壁塗装ができない日が続いた場合どうなる?

外壁塗装ができない日が続いた場合、基本的に作業は行なえません。できる天気や塗料が乾燥するまで作業を再開することができませんので、作業が行えなかった日数分工期が延びます。

2-4.外壁塗装ができない日が続いた場合は追加料金が発生する?

外壁塗装ができない日が続いた場合、工程が延び、追加料金が発生すると心配されるかと思いますが、天候が原因ですので、追加料金の発生はありません。もし、追加料金を請求してくる会社は、契約するのをやめておきましょう。

 

3.外壁塗装は1年中できる

塗装業者

外壁塗装は基本的に下記の条件を満たさない場合は1年中塗装することができます。

外壁塗装ができない条件として
・気温が5℃以下
・湿度が85%以上
・雨や雪が降っている
・強風が吹いている
・外壁面が結露していたり霜が降りていたりする

外壁塗装は1年中できますが、季節が春夏秋冬ありますので、外壁塗装における月と季節ごとのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

春(3月・4月・5月)

春は比較的雨が降る日が少なく、気温と湿度も安定しているため外壁塗装をする季節として人気です。しかし、人気の高い季節となりますので、希望の日程で工程を進めることができない可能性が高まります。

メリットデメリット
・気温と湿度が安定しており、空気が乾燥しているため塗料が乾きやすい

・比較的雨が振りにくく、塗料が乾きやすいため工程がスムーズに進みやすい

・春は繁忙期と言われており、希望の日程で工程が進められない時がある

梅雨(6月)

梅雨は雨が降る日が多い季節で、雨が降る日は外壁塗装ができない条件に当てはまります。そのため、工期が予定より延びる可能性が高い季節となっています。ただし、梅雨でもできる条件の日に行えば、他の季節と変わらずに外壁塗装をすることができます。

メリットデメリット
・工事の予約が取りやすい

・工事が延びた際は、塗装業者とじっくり話せるので安心して外壁塗装を行える

・工期が予定より延びる可能性が高い

夏(7月・8月)

夏は気温が高く、塗料の乾燥が早いため、作業効率が上がり予定通りに工事が進みやすい季節です。
しかし、養生を行いますので、窓を開けることができず、家の中で過ごし辛くなります。

メリットデメリット
・気温が高く、塗料の乾燥が早いため予定通りに工事が進みやすい・養生するので、窓を開けることができず家の中で過ごし辛い

・夕立やゲリラ豪雨など急な雨で作業が中止になる

秋(9月・10月・11月)

秋は春と気温や湿度が同じような季節ですので、春と同様に外壁塗装をする季節として人気です。しかし、秋は台風が多い季節でもありますので、台風が原因で工程が延びてしまうことを加味してスケジュールを組んでもらうことが重要です。

メリットデメリット
・気温と湿度が安定しており、空気が乾燥しているため塗料が乾きやすい

・比較的雨が降りにくく、塗料が乾きやすいため工程がスムーズに進みやすい

・秋も繁忙期と言われており、希望の日程で工程が進められない時がある

・台風が原因で工期が延びてしまう可能性がある

冬(12月・1月・2月)

冬は天候が崩れることが比較的少なく、予定通りに工程が進むため施工日程を組みやすいと言われています。
しかし、施工日程は組みやすいですが、日照時間が短く、塗料の乾燥に時間がかかるので他の季節より工程日数が増える可能性があります。

メリットデメリット
・雨が降る日が比較的少なく、予定通りに工程が進むため施工日程を組みやすい

・養生し、窓が開けることができなくても家の中で過ごしやすい

・塗装業者が閑散期に入るため、希望通りの期間で工事ができる

・日照時間が短く、塗料の乾燥に時間がかかるので工程日数が増える可能性がある

・気温が5℃以下になる日や雪が降った際は作業ができない

 

まとめ

外壁塗装ができる天気とできない天気について解説させていただきました。
また、その他にも外壁塗装に関してよくあるQ&Aや外壁塗装における月と季節ごとのメリット・デメリットについてもまとめさせていただいております。
外壁塗装を検討する際は、作業する時の天気が重要ですので、本記事を参考にしていただければ幸いです。