
「外壁塗装の時期が築10年前後というのは、嘘なのでは?」
といった疑問を持たれている方もいるでしょう。
結論から申し上げると…
“外壁塗装の時期が築10年前後”というのは、嘘ではありません。
一般的に、築10年前後は、外壁塗装の時期の一つの目安とされています。
ただし、例外もあります。このあたり詳しくは、下記1章で解説します。
築10年前後を迎えたら、ひとまずプロによる「建物診断(点検)」を受けるのがおすすめです。
建物診断を受けると、
・外壁塗装が必要な時期を迎えているか、まだ外壁塗装は必要ないか(しばらくは様子見で問題ないか)
などがわかるため、より現実的に外壁塗装の時期を検討することができます。
このあたり詳しくは、下記2章で解説します。
外壁塗装の時期について検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.「外壁塗装は築10年前後」は嘘?
1-1.嘘ではない!外壁塗装の時期は、築10年前後が一つの目安
“外壁塗装が必要となる時期は、築10年前後”というのは、嘘ではありません。
事実、多くの建材メーカー・塗料メーカー・塗装会社などが、築10年前後に外壁塗装することを推奨しています。
ただし、築10年前後というのは、あくまで一つの目安です。
築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない(しばらくは様子見で問題ない)場合もあります(※下記1-2を参照)。
外壁は塗装によるメンテナンスが必須です。定期的に塗装によるメンテナンスをすることで、外壁は長持ちします。
※「タイル」「レンガ」「樹脂系サイディング」などの外壁は、塗装によるメンテナンスは必要ありません。
1-2.こんな場合は!築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない
以下のような場合、築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない(しばらくは様子見で問題ない)可能性大です。
◎耐候性の高い外壁の場合
近年、技術の進歩により、耐候性の高い外壁が続々と登場しています。
※耐候性が高いほど(耐候年数が長いほど)、外壁は長持ちします。
特に窯業系サイディング・金属サイディングの技術進歩は目覚ましく、外壁塗装の推奨時期が築15年前後の製品も増えてきています。
なかには、外壁塗装の推奨時期が築30年前後・築40年前後の製品も。
お住まいがこうした耐候性の高い外壁の場合は、築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない(しばらくは様子見で問題ない)可能性が高いでしょう。
※外壁の耐候性は、外壁の種類・製品等によって大きく異なります。
※お住まいの外壁の耐候性については、外壁製品のホームページ・パンフレット等で確認ができます。もしくは、(お住まいの)購入元のハウスメーカー・施工会社・不動産会社等に問い合わせれば、わかる場合もあります。
◎耐候性の高い塗料で外壁塗装をしている場合(※外壁がモルタル・ALCなど場合のみ)
モルタル・ALCなどの外壁は、現場(住まいの建築現場)で外壁塗装をして仕上げます。
そのため、お住まいがモルタル・ALCなどの外壁の場合、“新築時に、どんな塗料(どのくらいの耐候年数の塗料)で外壁塗装したか”で、外壁塗装の必要となる時期が変わります。
▼[参考]塗料の種類別|耐候年数(目安)
塗料の種類 | 耐候年数 |
---|---|
フッ素塗料 | 15年~ |
無機塗料 | 15年~ |
シリコン塗料 | 約7~10年 ※近年、人気のシリコン塗料の開発が進み、無機塗料やフッ素塗料と同等の耐候年数の“高グレードのシリコン塗料製品”も多数登場しています。 |
※上記の塗料の耐候年数はあくまで傾向です。塗料の耐候年数は塗料製品によって異なります。塗料製品によっては、上記の耐候年数と大きく異なることもあります。
お住まいの外壁がモルタル・ALCなどで、新築時に、
・フッ素塗料
・無機塗料
・フッ素塗料や無機塗料と同等の耐候年数のシリコン塗料
などの耐候性の高い塗料で外壁塗装をしている場合は、築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない(しばらくは様子見で問題ない)可能性が高いでしょう。
「耐候性の高い外壁の場合」「耐候性の高い塗料で外壁塗装をしている場合(※外壁がモルタル・ALCなどの場合のみ)」でも、住まいの環境(気候、日当たり、周辺に工場があるか、沿岸地域かどうか 等)によっては、築10年前後に外壁塗装が必要となることもあります。
2.外壁塗装の時期を逃さないために!築10年前後に「建物診断(点検)」を受けるのがおすすめ
1章でお伝えした通り、築10年前後に外壁塗装が必要となるかどうかはケースバイケースです。とすると気になるのは、「我が家は、築10年前後で外壁塗装をするべきか?」でしょう。
実際のところ、外壁塗装のベストな時期を自身で判断するのは難しいため、築10年前後を迎えたら、ひとまずプロによる「建物診断(点検)」を受けるのがおすすめです。
「建物診断(点検)」を受けると、
・外壁の経年劣化の進行具合・劣化症状
・すぐに外壁塗装等の補修が必要か、まだ外壁塗装等の補修は必要ないか(しばらくは様子見でも問題ないか)
などがわかるため、根拠をもって外壁塗装の時期を検討することができます。
「まだ外壁塗装は必要ないだろう」と自分だけで判断をして放置していると、“気づいた時には外壁塗装では十分なメンテナンスができないほど大きく経年劣化が進行しており、高額な費用をかけてカバー工法(重ね張り)or 張り替えなどのメンテナンスをしなければならなくなってしまった”といったことになりかねません。
そのため、「まだ外壁塗装は必要ないのでは?」と思う場合にも、自分だけで判断せず、築10年前後を目安に、プロによる「建物診断(点検)」を受けておくと安心です。
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プロタイムズの建物診断を受けると、下記のようなことがわかります。
・外壁の種類
・外壁の経年劣化の進行具合・劣化症状(外壁の経年劣化がどのくらい進んでいるか、生じている劣化症状 など)
・外壁補修の必要有無(すぐに補修が必要か、しばらくは様子見でも問題ないか)
・[外壁補修が必要な場合]おすすめの補修方法(部分補修、外壁塗装、カバー工法、張り替え 等)
・[すぐに外壁補修が必要な場合]外壁補修にかかる費用(外壁塗装の見積額 等)
※プロタイムズの建物診断では、外壁だけでなく屋根も診ます。そのため、屋根の種類、屋根の経年劣化の進行具合・劣化症状、[屋根補修が必要な場合]おすすめの補修方法・屋根補修にかかる費用(見積額)などもわかります。
プロタイムズの建物診断の結果を見たうえで、「まだ外壁塗装はしない」という結論を出しても全く問題ありません。
「築10年前後が経過したため、ひとまず建物診断を受けておきたい」といった方もお気軽にお問い合わせください。
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3.[参考]外壁にこんな劣化症状が生じていたら!外壁塗装が必要な時期の可能性大
外壁に下記のような劣化症状が見られる場合には、外壁塗装が必要な時期を迎えている可能性大です。
一般的に、築10年前後が経過すると、外壁に下記のような劣化症状が見られる可能性が高くなります。
![]() | ![]() ![]() ※触ると粉状のものが付着する状態 |
![]() | ![]() ![]() |
![]() ![]() | ![]() ![]() |
![]() ![]() ※金属サイディングのみ | ![]() ![]() ※金属サイディングのみ |
※上記はあくまで一例です。
※外壁の経年劣化の進行具合・劣化症状によっては、外壁塗装以外の補修が必要となることもあります。
※窓やドアなどと外壁の接合部分、窯業系サイディング・金属サイディング・ALCなどの目地部分にはシーリングが使用されています。このシーリングも時間の経過とともに少しずつ経年劣化が進行します。築10年前後が経過すると、シーリングに切れ(破断)・肉やせ・ひび割れ・剥離などの劣化症状が見られる可能性が高くなります。シーリングにこうした劣化症状が見られる場合には、打ち替えなどの方法で補修をする必要があります。シーリングの補修と外壁塗装は同時にするのがおすすめです。このあたりの内容について詳しくは、こちらの記事を参照ください。
外壁を確認して、上記のような劣化症状が生じている場合には、早々に「建物診断(点検) ※2章参照」を受けることをおすすめします。
まとめ
「外壁塗装の時期が築10年前後というのは、嘘なのでは?」
といった疑問を持たれる方もいるのですが、嘘ではありません。
外壁塗装は築10年前後が一つの目安です。
ただし、例外もあります。
具体的には…耐候性の高い外壁の場合や、耐候性の高い塗料で外壁塗装をしている場合(※外壁がモルタル・ALCなどの場合のみ)は、築10年前後には、まだ外壁塗装は必要ない(しばらくは様子見で問題ない)可能性が高いです。
築10年前後に外壁塗装をすべきか、まだ外壁塗装は必要ないか(しばらくは様子見で問題ないか)を一般の方が自身で見極めるのは難しいため、築10年前後を迎えたら、ひとまずプロによる「建物診断(点検)」を受けるのがおすすめです。
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