「そろそろ家の塗り替えをしようかしら・・・」と検討しているそこのあなた、外壁塗装工事中の空き巣対策は万全でしょうか。実は、外壁塗装工事中の家は、空き巣に狙われやすい要素を多く含んでいます。
これだけ聞くととても不安に思われるかもしれません。「外壁塗装工事中に家を留守にしても大丈夫なの?」など、気になる方もいらっしゃるでしょう。でも、この記事を読んでいただければ空き巣対策はバッチリです!外壁塗装工事中の家が狙われやすい理由から対策までしっかり解説します。
1.なぜ外壁塗装工事中は空き巣に狙われやすいの?
結論から申し上げると、外壁塗装工事中の家が空き巣に狙われやすい理由は、工事を行っていない家に比べ空き巣に入りやすい環境となるためです。
これについて詳しく説明する前に、警視庁が発表した、平成30年度の侵入窃盗の侵入口(住宅対象)のデータを見てみましょう。
縁側やベランダ、窓からの侵入が56.8%と半数を超え、玄関等の出入口からが43.2%となっています。これを踏まえ、外壁塗装工事中の家が空き巣に狙われやすい理由を詳しく説明していきます。
1-1.塗装工事中の家が狙われやすい理由①足場
理由の1つ目が「足場」です。
塗装工事を行う際、そのままでは手の届かない2階部分や屋根を塗装できるようにするために、足場を組みます。
この足場は、写真のように屋根付近まで家全体を囲うように組まれるのですが、実は誰でも簡単に登れてしまいます。
空き巣に入りやすい条件の一つとして、侵入口が多いことが挙げられますが、通常は困難な2階からの侵入が足場があることで可能となってしまいます。先に述べた侵入窃盗の侵入口のデータからも窓やベランダからの侵入が過半数を占めていることをお伝えしましたが、この足場がそれを助長してしまうのです。
また、この足場は工事開始から終了まで設置されるものであるため、その危険性が長く続きます。
1-2.塗装工事中の家が狙われやすい理由②養生
2つ目は「養生」です。
塗装工事の流れとして、足場を組んだ後にシートで家を覆う養生を行います。
※出典:プロタイムズ久留米店
この養生は、塗装の際に塗料が周囲に飛び散らないようにする保護の役割を果たします。そのため塗装工事の時には必須なものですが、この養生が家を覆っている状態だと、足場に人がいても簡単には気づきにくくなってしまいます。
足場で2階からの侵入も可能となることに加え、この養生があることでより気づきにくくなってしまい、空き巣犯からすると好都合な環境となってしまうわけです。
2.空き巣被害に遭わないための対策とは
ここまで外壁塗装工事中の家が狙われやすい理由について述べてきました。
ベランダや窓からの侵入の割合が多いというデータがある中、侵入し易い場所が増えてしまうなど、外壁塗装工事を行っていない家に比べるとどうしても侵入されやすい環境になってしまいます。ここまでだと「外壁塗装工事中に家を留守にするのが不安・・・」と思われた方もいらっしゃるかと思います。
しかし、しっかりと対策を行えば空き巣に入られにくい家にすることも可能です。ここからはその対策法を紹介していきます。
2-1.外出時の戸締まりはしっかりと
1つ目は「外出時の戸締まりを徹底する」です。
当然といえば当然ですが、これを忘れずに行っていれば簡単に空き巣に入られることはありません。
先に述べたように外壁塗装工事中は足場があるため2階からも侵入が可能となってしまいます。普段使わない部屋は常時鍵をかけておくようにし、外出する際には2階も含めたすべての窓の戸締りを確認するようにしましょう。
ちょっとの外出だから、職人さんがいるから・・・と油断して戸締りをせずに万が一被害にあってしまっても取り返しはつきませんし、工事業者も責任を取ることはできません。また、職人さんが作業中に被害にあった場合に、職人さんを疑ってしまい、不要なトラブルを招きかねません。
また、「戸締りだけでは不安・・・」と心配に思われる方は、窓に補助錠を取り付けるとより強固にすることができます。以下を参考にしてみてください。
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2-2.工事前に工事工程表をもらっておく
2つ目は「工事前に工事工程表をもらっておく」です。
工事工程表とは、外壁塗装工事を行うにあたり、工事開始から完了までの計画を記したものです。
これを工事業者にお願いしてあらかじめ入手しておくことで、足場が設置されるタイミングや養生が張られるタイミングを把握することができ、戸締まりをより気をつける時期を認識することができます。
ただ、外壁塗装工事は天候の影響で工期が延びたりと左右されやすいため、入手した工事工程表からずれが生じることがあります。そのため、事前の打ち合わせ時に、工事の進捗を毎日報告してもらえるようお願いをし、工事工程表とのずれが生じていないかを確認するようにしましょう。家に不在で対面での報告を受けるのが難しいのであれば、不在時にはメールやメモ等で報告してもらえないか、事前に相談しておきましょう。
また、当初の予定から大幅にずれが生じた場合は、工事工程表をもらい直すとよいでしょう。
2-3.ターポリンやセンサーライトを設置してもらう
3つ目は「ターポリンやセンサーライトを設置してもらう」です。
ターポリンとは文字が書かれた垂れ幕のようなもので、センサーライトは動きに反応してライトが自動点灯するものです。空き巣犯からすると、いくら足場や養生で侵入に好都合な家でも、気づかれる可能性があることがわかると犯行を躊躇するのではないでしょうか。
※出典:プロタイムズ静岡葵店
工事業者にお願いすれば、防犯対策ターポリンや防犯センサーライトを設置してくれます。ただ、センサーライトについては電源式のものもあり、その場合にはご自宅の電源を使用することになります。また、設置希望箇所と電源の場所が離れすぎている場合には、設置が難しいこともありますが、センサーライトが設置されているだけでも空き巣犯へ心理的な負荷を与えることができるため、設置だけでもしておくと良いかもしれません。
2-4.塗装工事を行っていない時は足場への入り口を封鎖してもらう
4つ目は「塗装工事を行っていない時は足場への入り口を封鎖してもらう」です。
1章で、足場があることで2階の窓やベランダからの侵入が可能となってしまうため、空き巣に狙われやすいということを説明しましたが、この足場への侵入を防止することで、狙われにくくすることができます。
封鎖してもらえるのは、その日の作業が終了してから翌日作業をするまでの間と天候不順等で作業を行わない日になります。こちらも工事業者にお願いすることで対応してもらえるので、事前打ち合わせの際に伝えるようにしましょう。
また、業者によっては足場の入り口となる昇降階段自体を取り外してくれるところもありますので、より強固な対策を講じたい場合は、相談してみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。空き巣被害の現状から外壁塗装工事中の家が狙われやすい理由とその対策まで紹介してきました。
外壁塗装工事中の家は、工事を行っていない家と比べるとどうしても狙われる要素は増えてしまいますが、対策をしっかり行えば狙われにくい家にすることもできます。この記事で空き巣に備えましょう。