「すぐにでも外壁塗装をしたいけれど、まとまったお金がない…」という場合には、ローンで支払うという選択肢もあります。あまり知られていませんが、外壁塗装の支払いでも、ローンを組むことができるのです。
この記事では、外壁塗装に使えるローンや、気になる返済シミュレーションなど、外壁塗装のローンに関して知っておくべき情報をご紹介します。ローンを使っての支払いに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装をローンで支払うという選択
1-1.代金の支払い方法
そもそも外壁塗装の代金は、どのように支払うかをご存知でしょうか。下記2パターンが一般的な支払い方法です。
■工事完了後の一括払い
■契約時か着工時に一部を、完工時に残金を支払う
上記の支払い方法を見ると一目瞭然ですが、外壁塗装を実行するためには、ある程度まとまったお金を用意する必要があります。
では、お金を用意できない場合にはどうすれば良いのでしょう。そんな時に役立つのが、ローンです。
1-2.ローンを利用するメリット
最大のメリットは、手元にまとまったお金がなくとも、外壁塗装ができることです。
外壁塗装は、やりたい時にやればいい、というようなものではありません。雨漏りが発生していたり、コンクリートの剥落が生じていたりと、劣化が進行してしまっている場合には、すぐにでも工事をする必要があります。
そんな時に「お金が貯まってから…」と悠長に構えていると、建物自体の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
劣化が加速度的に進行し、建物の資産価値がどんどん失われていくことを考えると、ローンを組んででも塗装をした方が賢い選択である場合も多々あるのです。
1-3.こんな人にはローンの利用がオススメ!
下記のチェック項目に一つでも該当する方は、ローンの利用も視野に入れて検討するのがオススメです。
☑ 手元に外壁塗装に充てるお金がない
☑ 大学・高校進学を控えた子供がいるので、貯金を使いたくない
☑ 外壁の劣化がかなり進行していて、予想以上に工事費がかかる
☑ 長期スパンで塗り替え費用を抑えるために、割高でも、耐久性に優れた最高級塗料を選びたい
2.何を基準にローンを選べばいいの?
2-1.既に住宅ローンを組んでいる場合、同じ金融機関へ相談を
外壁塗装を検討されている方の多くが、すでに住宅ローンを組んでいて、返済中という状況ではないでしょうか。その場合、金利優遇制度を受けられることもあるため、まずは同じ金融機関に相談してみるのがオススメです。もしも既に組んでいる住宅ローンの金利が高い場合には、外壁塗装を機に、低金利の住宅ローンへ外壁塗装の資金ごと借り換えるという方法もあります。
2-2.金利で選ぶなら、銀行の有担保ローン
「金利の安さ重視」という方には、銀行の有担保ローンがオススメです。担保を設定する必要があるため、手続きが多く審査に時間もかかりますが、その分、金利を低く抑えることができます。
気を付けておきたいのが、有担保ローンを組む際に必要となる登記費用や手数料などの諸経費。場合によっては、結果的に金利の高い無担保ローンと支払う総額が変わらなくなることもありますので、諸経費も含めて事前に見積りをしてもらうと良いでしょう。
2-3.手軽さを選ぶなら、無担保ローン
「面倒な手続きはできるだけ省きたい」「無担保でローンを組みたい」という方にオススメなのが、無担保ローン。有担保のローンに比べると金利が高くなりますが、手続きが少なく、審査期間も短いというメリットがあります。
※無担保ローンは、銀行や信販会社など多くの金融機関で取り扱いがあります。また、塗装店を通して申し込める場合も。
2-4.外壁塗装に使えるのは、リフォームローン?住宅ローン?
外壁塗装に使用できるローンについて、「リフォームローン」「住宅ローン」など、さまざまな名称を耳にして、混乱されている方もいらっしゃるかもしれませんが、それらは全て各金融機関が独自に名づけた名前に過ぎません。たとえば有担保のローンを住宅ローン、無担保のローンをリフォームローンと呼んだり、リフォームに関するローンは全てリフォームローンと呼んだりと様々で、特に決まりもありません。
相談をする際には、「いくらぐらい借り入れたいのか」「無担保と有担保のどちらを検討しているのか」など、検討しているローンの内容を伝えて、適した商品を紹介してもらいましょう。
3.返済シミュレーション
3-1.金利
金利は有担保の場合0.6%~、無担保の場合3~15%が相場です。各金融機関や商品によって異なりますので、詳細はお問い合わせください。
※上記の金利は、あくまでも目安です。
3-2.分割払いシミュレーション
【例】実質年利2.65のシミュレーション
下記サイトでは、返済額のシミュレーションが可能です。
住宅保証機構株式会社
https://www.hownes.com/loan/sim/repayment.asp
4.知らないと損!地方公共団体によるリフォーム支援制度
見逃されがちなのが、各地方公共団体のリフォーム支援制度。都道府県が実施しているものと、市区町村が実施しているものがあります。支援の中身は、年度によって、また各地方団体によっても異なります。支給の対象数に達し次第、先着順で締め切ってしまう場合もあるので注意が必要です。
詳細は地方公共団体における住宅リフォームに関する支援制度検索サイト(平成27年度版)http://www.j-reform.com/reform-support/にてご確認ください。
5.まとめ
外壁塗装には、それなりの費用がかかるため、ついつい目の前の出費を抑えようと、後回しにしてしまいがちです。しかし、放っておいたがために、後々さらに費用のかかる大がかりな補修工事が必要になってしまうこともあります。最悪の場合、建物が早々に寿命を迎え、建物という資産そのものを失ってしまうことにもなりかねません。
まずは建物の劣化状況から工事が必要なのかどうか、正しく見極めることが重要です。その上で、すぐにでも工事が必要な場合には、選択肢の一つとしてローンでの支払いを検討する価値は充分にあります。
ローンの利用にあたっては各金融機関に御相談の上、無理のない返済計画でご利用ください。