アスベスト外壁塗装

我が家もそろそろ外壁塗装の時期…壁もヒビ割れてきたし屋根もなんだが色がくすんでいる。外壁塗装を検討する為、自宅の設計図面を見てみると驚きの事実が。どうやら築15年の我が家の壁にはアスベスト(石綿)が使われているようだ。

築15年程の住宅にお住まいで、初めて外壁塗装を検討の方に上記のような相談を受けることがあります。我が家にアスベストが使われているなんて…と皆様口を揃えて驚かれます。それもそのはず。普段の生活でなかなかご自宅に使われている建材を意識する事はないものです。

アスベストは飛散すると重大な健康被害を引き起こす可能性があります。アスベスト(石綿)とは、天然の鉱物繊維で非常に緻密な繊維で、熱、摩擦、酸に強く頑丈という特性を持っています。その為、壁や屋根の建材や断熱材に最適で重宝されていました。しかし、一度吸い込んでしまうと肺の内側に刺さり残ります。肺に刺さったアスベストは肺がんや中皮腫の原因になる事が判明し、平成18年にアスベストの使用が法律によって全面的に禁止されました。

ですがご安心ください。飛散したアスベストを吸い込まなければ人体に影響はありません。戸建て住宅の外壁に含まれているアスベストは外壁材を切断したり穴をあけたりしなければ飛散の可能性は限りなく低いものです。しかし、万が一にも自分の家族になにか害がないか心配になりませんか。そして、どんな風にメンテナンスをすればいいのか不安に感じているでしょう。

今回はそんなアスベストを含んだ建材を使用した家にお住まいの方が、どの様にメンテナンスをおこなうべきかご説明いたします。この記事ではメンテナンスの方法からおおまかな金額、さらにメンテナンスする時に注意するべきポイントまで丁寧に解説しています。この記事を読めば、アスベストを理解し正しい外壁塗装の判断基準を持つ事ができるでしょう。

1.アスベスト含有の外壁材でもメンテナンスはできる!

1-1.アスベストが含まれている外壁材のメンテナンス方法

では一体、アスベストが含有している外壁材をメンテナンスするにはどうしたら良いのでしょうか。方法は大きく分けて3つあります。

メンテナンス方法施工方法解説
アスベストを外壁面に残したままメンテナンスする塗装アスベストが含有されている外壁材の上から塗装をする方法です。

メリット:もっとも安価にメンテナンスが可能

デメリット:アスベストが含有された外壁材の上から塗装をする為、アスベスト自体は住宅に残る

 

重ね張りアスベストが含有されている外壁材の上に新な外壁材を張り付ける事でアスベストを囲い込む方法です。

メリット:張替えより安価にメンテナンスが可能

デメリット:アスベストが含有された建材の上に新しい外壁を張り付ける為、アスベスト自体は住宅に残る

アスベストを完全に取り去る張替え現在アスベストが使用されている外壁を取り外し、新しい外壁材に変える方法です。

メリット:アスベストが含まれている建材を廃棄する為、完全に除去が可能

デメリット:廃材の処理、新たな外壁材の設置に高額な費用がかかる

アスベストが含有されている外壁材のメンテナンスには上記の3つがあげられます。自身の希望とコストを考えてどの方法でメンテナンスをするかを決めてください私がおすすめするのは塗装でメンテナンスする事です。通常の生活を送る上で外壁に含まれるアスベストが飛散する可能性は低いので、壁面の劣化状況にもよりますが、築10年~15年程度でしたら塗装でのメンテナンスで十分でしょう。塗装によってしっかりと壁面をメンテナンスすれば壁面の耐久性を保ちアスベストの飛散を抑制する効果が期待できる為、安全に生活する事ができるといえます。

1-2.アスベストを外壁塗装でメンテナンスする場合

冒頭でも書いた通り、通常の生活を送る上で外壁に含まれるアスベストが飛散する可能性は限りなく低いものです。しかし、アスベストが含有される外壁が完全に傷んでしまい、現在の外壁を張替えるしか手がなくなってしまった場合、高額な費用が掛かります。張替え工事自体も他の工事に比べて高額ですが、さらに「アスベストを含んだ廃材の処理費」というものが掛かってきます。なぜなら、アスベストが含有された廃材の処理は専門の許可を得た業者に依頼しなければならないからです。その為、業者や自治体にもよりますが一般的な大きさの30坪程度のおうちでアスベストが含まれる廃材の処理をした場合、30万円~40万円程の費用が掛かります。

ですので、アスベスト含有の外壁材で家を建てられた方が気をつけるべき事は劣化が進行し自宅を「張替えるしか手がない」という状態にしない事です。新築時になされた塗装が傷み、防水機能の低下が見られるのは築8年~12年程度です。「まだ大丈夫だろう」という意識ではなく、傷む前にしっかりと塗装によって保護する事が重要です。

1-2-1.こんな人は外壁塗装でメンテナンスするのがオススメ

□コストをあまり掛けずにメンテナンスがしたい

□汚れにくい、カビが生えにくいなど機能性塗料で外壁を保護したい

 

塗装でメンテナンスする場合、重ね張りや張替えにくらべてコストを抑える事ができます。また、近年は汚れを雨水で洗い流せる美観性に特化した塗料など機能を持った塗料も多数あります。塗料でそれらの効果を外壁につけたい方にも塗装はオススメです。

1-2-2.外壁塗装でメンテナンスする際の費用

塗装でメンテナンスをする場合、どのくらいの費用がかかるのか見ていきます。使用する塗料やおうちの大きさによって金額に差がでます。一般的な外壁塗装で多く使用されるのがシリコン塗料です。

坪数アクリル塗料ウレタン塗料シリコン塗料フッ素塗料無機塗料光触媒塗料
20坪30~60万円40~70万円50~80万円60~100万円70~120万円80~130万円
30坪40~70万円50~80万円60~90万円70~110万円80~130万円90~140万円
40坪50~80万円60~90万円70~100万円80~120万円90~140万円100~150万円
50坪60~90万円70~100万円80~110万円90~130万円100~150万円110~160万円
60坪70~100万円80~110万円90~120万円100~140万円110~160万円120~170万円

1-2-3.外壁塗装にオススメの塗料

アスベストが含有されている外壁材は窯業系サイディングか、屋根材はスレート瓦が主です。この建材で建てられた家の方にオススメなのが「耐久性のある塗料」もしくは「汚れにくい塗料」です。外壁が傷まないように高耐久の塗料で塗装する事はもちろんですが、車の排気ガスや酸性雨に含まれるカーボンが壁面に付着し続けると、ますます劣化が進行します。汚れにくいという事は美観性の観点からも保護の観点からも重要です。

■オススメの高耐久性塗料

塗料名画像メーカー解説

アプラウドシェラスター

日本ペイント株式会社

日本の塗料メーカーの大手、日本ペイントから発売の超耐候性・超低汚染性を有する水性有機無機複合2液型塗料です。
フッ素樹脂を超える有機塗料と無機塗料の2つのメリットを併せ持つ建物をより長く保護する為に開発された、日本ペイントの最高級塗料の一つです。

アレスシルクウォール

関西ペイント株式会社

大手メーカーの関西ペイントから発売の水性1液型無機系塗料です。
強靭で伸びやすい塗膜を形成し、無機成分を含みながらも、微弾性系下塗りや弾性系下塗りなど幅広い下地選択性と旧塗膜選択性を持つのが特長です。

無機ハイブリッドコートJY

株式会社アステックペイント

 アステックペイントの弱溶剤形二液屋根用変性無機系上塗材です。耐用年数20年以上を誇る「超耐候型」塗料で、低汚染性も持ち合わせ、多くの優れた機能を有する塗料です。

■オススメの低汚染性塗料

塗料名写真メーカー解説

超低汚染リファイン

株式会社アステックペイント

超低汚染リファインは美観保持機能に特化した低汚染塗料です。「塗膜表層コーティング技術」により、塗膜の密度が高く親水性に富んでおり、汚れの付着を防ぎます。一般の遮熱塗料は付着した汚れが熱を吸収するため、次第に遮熱効果が低下しますが、超低汚染リファインは超低汚染性により汚れが付着しにくいことにより、遮熱効果を長期間保ち続けることができます。

クリーンマイルドSTシリーズ

クリーンマイルドSTシリーズ

エスケー化研社のクリーンマイルドSTシリーズは、独自のセラミック複合技術(低帯電性・高い架橋密度・親水性)により超低汚染性を実現。汚れが付きにくい低帯電性、汚れが定着しにくい高い架橋密度、汚れが除去されやすい親水性のトリプル効果で、長期にわたって対象物へ低汚染性を発揮します。

いかがでしょうか。外壁に含まれるアスベストが飛散する可能性は限りなく低いものの、劣化でボロボロになり外壁の張替えしか手がないという状況になってしまえば高額な工事費用と廃材処理費が必要になります。アスベストが含有された外壁材を塗装でメンテナンスする場合は傷む前におこなう事が肝心です。

1-3.アスベストを外壁の重ね張りでメンテナンスをする場合

既存の外壁材の上に新しい建材を上から張る事を外壁の重ね張りといいます。使用されるのは金属系サイディングが一般的です。既存の外壁を撤去して新設するよりも安価に工事が可能であり、塗装でメンテナンスするよりも耐久性をもたせる事ができます。

1-3-1.こんな人は外壁の重ね張りでメンテナンスするのがオススメ

□アスベストをしっかりと囲い込み飛散の恐れがないようにしたい

□張替え程はコストを掛けずにメンテンナンスがしたい

 

外壁の重ね張りをした場合、アスベストが飛散する事はほぼないと言ってよいでしょう。また、工事の費用も外壁の張替え程はかかりません。

1-3-2.外壁の重ね張りでメンテナンスする際の費用

外壁の重ね張りでメンテナンスをする場合の概算の価格をご紹介します。

金属サイディング(1㎡あたり)
14ミリ15ミリ
2,000~7,000円5,000~8,000円

外壁の重ね張りで使用される金属サイディングは種類によって厚みが違います。厚みのあるものほど断熱性、耐久性に優れ高価です。もっと詳しく外壁の重ね張りの事を知りたい方は下記の記事も参考にしてください。

外壁を金属サイディングにリフォームする前に知っておきたい全知識

1-4.アスベストを外壁の張替えでメンテナンスをする場合

外壁の張替えとは既存の外壁材を取り払い、骨組みのみになった箇所に、新たに下地と外壁材を取り付ける事です。アスベストが含まれた外壁材を完全に撤去する為、今後アスベストの健康被害を心配せずに生活ができるようになります。しかし、塗装や外壁の重ね張りに比べて工事費が高額です。さらにアスベストを含んだ外壁材を処理する為には廃材処理費が掛かる為、一番高額なメンテナンス方法です。

1-4-1.こんな人は外壁の張替えでメンテナンスするのがオススメ

□アスベストの健康被害が不安なので、完全に除去したい

□家の外壁を新築同様に蘇らせたい

 

1-4-2.外壁の張替えでメンテナンスする際の費用

壁(サイディング)の相場(参考延床面積120㎡)
張替え200万円~

 

アスベスト含有の外壁材の廃材処理費(30坪の家の場合の概算)
廃材処理費30万円~40万円

外壁の張替えでメンテナンスする場合には工事費の他に廃材処理費が掛かります。アスベストが含有されている建材の処理は専門の許可をもった廃材処理業者がおこなう為、通常の処理よりも高額になります。おおよそ、240万円程度が外壁の工事で掛かると考えてよいでしょう。

 

2.リフォーム業者を選ぶ時、気をつけたい2つのポイント

2-1.しっかりとした診断をおこなう業者に頼もう!

前章でお話した通り、アスベストが含まれる外壁材がボロボロになってしまい張替えしか手がなくなってしまった場合には廃材処理費が掛かってきます。その為、早めのメンテナンスが必須です。そこで重要になってくるのが、自宅の劣化状況を正確に把握していく事です。どのようなメンテナンス方法を選ぶにしろ、下記のような診断をしっかりとおこなってくれるリフォーム業者を選ぶ事をオススメします。

チェックポイント解説
業者は専門の資格を持っているかしっかりとした診断には劣化症状やメンテナンス方法、アスベストへの知識があるかが重要なポイントです。知識の有無は見た目ではわかりません。客観的に知識があるかどうかを推し量れるのは資格です。資格試験にパスしたと言うことは最低限の知識を持っていると思っていいでしょう。
業者は屋根まで上がって調査をしているか業者の中には、時間を短縮し手間を省く為に屋根に上がらない人もいます。屋根に登るには、安全対策を万全にする事が求められますし、なにより経験の浅い人は避けたがります。しかし、普段見えない屋根の上こそ、しっかりと調査をする必要があるのです。
業者は屋根裏の点検をしているか屋根と同様に調査の手間が掛かるのが屋根裏の点検です。ですが、屋根裏を見れば漏水があるかどうかが一目瞭然です。手間を惜しまず、屋根裏まで調査してくれる専門家は中々いません。
調査にしっかりと時間を掛けているか住宅をくまなく調査すればそれなりの時間がかかります。少なく見積もっても1時間~1時間半は最低かかるでしょう。30分そこそこで終わらせる業者は調査項目をすべて見ていない可能性があります。
調査に専用の器具を使っているか住宅を調査するためには専用の器具が必要です。目分量で分かる事などありません。「長年の経験」や「職人のカン」で調査を終わりにする事は本当に怖いことです。専用の器具を使用し調査をする業者をオススメします。
住宅の塗り面積を正確に算出しているか塗装のメンテナンスが必要になる際、重要になるのが「塗り面積」です。これは、外壁や屋根から開口部など塗装をしない部分を差し引いた大きさの事です。設計図面には載っていない事項です。業者は自分でその数値を算出します。できれば図面から数値を拾いコンピューターを使用して算出してくれる業者が良いでしょう
外壁・屋根調査後の報告は十分か住宅の調査は、して終わりではありません。「現状、この部分が傷んでおり、このようなメンテナンスをオススメします。」という提案があってこそです。分かりやすいフォーマットで、家族皆で検討できる物を提供してくれる業者が良いでしょう。

外壁の診断に関してさらに詳しく知りたい方は下記の記事もぜひ参考にしてください。

外壁・屋根調査で何がわかる?調査方法・調査項目まで徹底解説!

「外壁塗装に診断は必要?」に塗装専門家がズバリ答えます!

 2-2.廃材処理をどのようにおこなうのか確認しよう!

アスベストは健康被害を引き起こす物質でもあり、それらの処理方法も法令によって定められています。危険性を伴う物質ですから家族の事を考えると適切に処理できるリフォーム業者に頼みたいものです。アスベストを労働安全衛生法に乗っ取り適切に処理する為に必要な資格をご紹介します。

資格名画像発行元解説
石綿作業主任者公益社団法人東京労働基準協会連合会 労働災害を防止するため、工場、建築物等の解体・改修工事現場などで、アスベストを取り扱う作業については「石綿作業主任者」を選任しなければなりません。

石綿作業主任者は下記のようなカリキュラムを受講し資格を取得しています。

・健康障害及びその予防措置に関して

作業環境の改善方法に関して

・保護具に関して

・関係する法令に関して

画像出典:https://www.jisha.or.jp/order/index.php?m=out

資格を持った業者に工事を依頼する、もしくは廃材処理作業が必要な場合には上記のような資格の廃材処理業者を手配するという説明をしてくれるリフォーム業者を選定しましょう。

 

3.あなたの家の外壁にアスベストが入っているか調べる方法

健康被害を引き起こすアスベストは我が家に使用されていないか?そう不安に思う方も多くいるでしょう。自宅に使用されている建材にアスベストが含まれていないかを確認する為の3つの方法をご紹介します。

3-1.建材の製造時期から確認しよう!

アスベストは冒頭でも記載した通り、戸建て住宅の外壁に使用されていたアスベストの飛散の可能性は限りなく低いものです。しかし、平成16年以前の建材にはアスベストが含まれている場合があります。まず、アスベストはどんな外壁材に使用されているのか確認していきましょう。

建材の名称写真アスベスト含有建材製造年度解説
窯業系サイディング 平成16年窯業系サイディングとは、板状の外壁材で内容成分の80%がセメントで残りの20%が繊維質、増量材で構成されている外壁材です。日本の住宅の外壁材の約80%を占めている建材です。

平成16年までアスベストを含んだ窯業系サイディングが製造されていました。

金属系サイディング 

画像出典:http://watanabeke.blog.jp/

平成2年金属サイディングとは、表面はスチール板などで施し、裏には断熱材を入れたサイディングのことです。

平成2年までアスベストを含んだ断熱材で製造されていました。

押出成形セメント板 画像出典:http://www.kensetsu-plaza.com/new_products/post/3546平成16年押出成形セメント板とはセメント繊維質を原料とし内部に空洞ができるよう整形された建材です。軽量で断熱性に優れ、鉄骨壁の外壁や間仕切り壁に使用されています。

平成16年までアスベストを含んだ押出成形セメント版が製造されていました。

けい酸カルシウム板 

画像出典:http://asbestos.jyunpo.com/products-lv3/exterior.html

平成14年けい酸カルシウム板はケイカル板とも呼ばれています。けい酸質原料、消石灰、パルプ等補強繊維が主原料の不燃ボードです。外壁や軒天に使用されています。

平成14年までアスベストを含んだけい酸カルシウム板が製造されていました。

上記の建材にはアスベストの使用が法律で規制される平成2年~16年まで含有していた可能性があります。特に窯業系サイディング、金属系サイディングは一般住宅の外壁材として多く使われている素材です。平成2年~16年以前に自宅を建てられた場合にはアスベストが含有している可能性があります。

3-2.設計図面で確認しよう!

アスベストが含まれているかを確認する方法の1つが自宅の設計図面を確認する事です。設計図面には間取りの他に使用されている建材に関して記載されています。建てられた時期や使用されている建材名や品番でアスベストが含まれているかどうか判断する事ができます。アスベストが含まれており、戸建てで使用される外壁材はサイディングです。まずは、自宅が窯業系サイディングか金属系サイディングで作られているかどうかを確認してください。

確認後、建材メーカーへその外壁材にアスベストが含まれているかどうか聞いてみましょう。また、国土交通省が発行している下記の「目で見るアスベスト建材」でも建材の種類と製造時期からアスベストが含まれているかどうかおおよその検討をつける事ができます。

国土交通省作成 目で見るアスベスト

3-3.アスベスト調査専門の業者に依頼しよう!

また、より詳しく調査して欲しい方には建材にアスベストが含有されているか成分調査をしてくれる業者があります。専門業者に調査を依頼した場合にはおおよそ数万円~約10万円かかります。調査方法は業者によって様々ですがX線を使用した分析や顕微鏡を使用した分析が主です。アスベストの調査にも「建築物石綿含有建材調査者」という専門の資格があります。調査を依頼する場合は専門の資格を持っている業者に頼むのが良いでしょう。

また、アスベストの調査に助成金が使用できる自治体もありますので、自治体のHPなどをチェックしてみると良いでしょう。例えば、練馬区では戸建住宅のアスベストの調査に下記のような助成金がでます。(平成30年4月時点)

対象調査費用補助率問合せ
戸建て住宅助成率 2分の1

助成金限度額 5万円

環境課

 まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では戸建て住宅の外壁に使用されるアスベストについてご紹介しました。アスベストは肺がんや悪性中皮腫を引き起こす危険な物質です。しかし、恐れる事はありません。外壁材に含まれるアスベストはしっかりとしたメンテナンスが施されていれば日常生活において飛散する可能性は限りなく低いものです。

今回の記事ではアスベストが含まれる外壁をメンテナンスする3つの方法をご紹介しました。塗装、重ね張り、張替えです。どのメンテナンス方法を選択するかは自身の希望やリフォームに掛ける予算によってそれぞれです。しかし、どのメンテナンスを選ぶにしろ共通する事は「早めのメンテナンスを心がける」「しっかりとした調査をおこなった上でメンテナンス方法を決定する」という事です。

今回の記事を読み、アスベストが含まれる外壁材に関する知識が深まったかと思います。まずは設計図面を用いて自身の家にアスベストが含まれているかをセルフチェックしてみましょう。そして、自宅の状態をあなた自身がしっかりと理解できるようにしましょう。