お出かけ

「外壁塗装中は、ずっと家に居る必要があるのだろうか」という疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。

はじめに、この疑問にお答えしてしまうと、外壁塗装の工事期間中、ずっと家に居る必要はありません。ほぼ留守にしていたとしても、工事は滞りなく進捗します。ただし、工事期間中、立ち会いが必要なタイミングが2回あり、その時は在宅しておく必要があります。具体的なタイミングについては、本章で紐解いてまいります(1-2)。

また、この記事では、留守中も安心して外壁塗装工事を見守る方法、留守にする時の戸締りの重要性などについても解説いたします。

外壁塗装中に「留守にする予定がある」「留守にするかもしれない」という方は、ぜひ参考にしてください。

1.外壁塗装中、基本的には家に居なくてもOK

1-1.留守にしていても塗装工事は問題なく進捗する

お出かけ

導入部でもお伝えした通り、外壁塗装の工事期間中ずっと誰かが在宅していなければならない、ということはありません。留守がちであったとしても、滞りなく工事は進行します。なぜ留守にしていても問題ないかというと、外壁塗装は「家の外の工事」だからです。

仮に朝から晩まで一日中留守だったとしても、工事箇所は家の外にあるため、塗装業者は問題なく工事を進めることができます。また、基本的に、塗装業者が家の中に入ることはないため、防犯面の心配もありません。

ただし、先述の通り、家に居る必要がある(留守にできない)タイミングはあります。詳しくは1-2にて解説してまいります。

1-2.家に居る必要がある(留守にできない)タイミング

家に居なければならない(留守にできない)のは、立ち会いが求められる時です。具体的には、以下2回のタイミング、「足場設置前の現場確認」「完了検査時」には立ち会いが求められるため、家に居る必要があります。

[家に居る必要がある(留守にできない)タイミング]

●足場設置前の現場確認

足場設置前に、塗装業者と足場業者の担当者が現場の確認をします。この時、足場設置の障害となりそうなものはすべて動かすことになりますが、担当者が勝手に動かしてしまうと、後々トラブルにつながることがあるため、基本的には業者から立ち会いが求められます。

「勝手に動かされたくないもの」や「大事に扱ってほしいもの」があれば、立ち会い時に、その場で伝えましょう。どこに動かしてほしいといった希望があれば、対応してもらうこともできます。

また、多くの業者は、動かしたものを元に戻せるよう、動かす前の状態を写真に残します。そのため、特に注意してほしい箇所などは、撮り忘れのないようにその場で伝えておくと安心です。

 

●完了検査(工事後・足場解体前)

工事終了後、足場がまだ建っている段階で、完了検査が行なわれます。この完了検査には、必ず立ち会いましょう。なぜ立ち会う必要があるかというと、完了検査は、塗装工事の仕上がりをチェックするタイミングだからです。たとえば、「塗り残しがある」「塗料が飛んで汚れているところがある」などの気になることがあれば、この完了検査時に伝えましょう。検査後、必要な補修は、すぐに対応してもらえます。

完了検査が終わって足場を解体した後になって、気になる箇所を指摘しても、対応までに時間がかかったり、足場がないために対応が難しかったりすることも。そのため、完了検査には必ず立ち会い、気になることは完了検査時に伝えましょう。

 

[参考]外壁塗装工事の流れ

塗装業者

「足場設置前の現場確認」「完了検査時」は具体的に外壁塗装工事のどの段階なのかが気になる方も少なくないでしょう。
下記の工事の流れを参考に、おおよそのタイミングを掴んでみてください。

外壁塗装の工事工程工事にかかる日数立ち会いが必要なタイミング
▼足場設置前の現場確認1日(1時間ほど)立ち会いが必要
▼足場の設置1日
▼高圧洗浄1日
▼下地処理1日
▼養生1日
▼塗装(下塗り)1日
▼塗装(中塗り・上塗り)2日
▼完了検査1日(1時間ほど)立ち会いが必要
▼足場の解体1日

※場合によっては、上記以外にも立ち会いが求められることもあります。
※塗装工事は天候に大いに左右されるため、たとえば雨の日が続くなどした場合は、「工事にかかる日数」が上記からは大きくずれることもあります。

 

2.プロが教える!留守中も安心して外壁塗装工事を見守る方法

留守にしていても安心して外壁塗装工事を見守る方法を3つご紹介いたします。ぜひ、参考にしてください。

2-1.事前に塗装業者にお願いして「工事工程表」を入手しておく

工程表

外壁塗装の工事をするにあたり、塗装業者は「工事工程表」と呼ばれる工事のスケジュール表を作成しています。この工事工程表を入手しておくと、いつ・どの工事が行なわれる予定かがわかるため、より安心して工事を見守ることができます。また、自身がいつ在宅しておく必要がある(留守にできない)のかも、おおよそ検討がつけられるはずです(※詳細は1-2を参照)。

ただし、塗装工事は天候に大きく左右されるため、予定よりもスケジュールが後ろ倒しになる可能性は大いにある、ということは頭に入れておきましょう。その(スケジュールが後ろに倒れた)場合、当然ながら、在宅しておく必要がある(留守にできない)日も後ろに倒れることになります。

2-2.毎日の進捗報告を依頼する

「きちんと工事をしてもらえているのか」「その日、工事がどのぐらい進捗したのか」などは、気になるところでしょう。しかしながら、留守にしていると、職人さんと話す機会もないため、なんとなく気になったまま、ということになりがちです。

そこでオススメなのが、「毎日の進捗報告をお願いする」というもの。毎日の進捗報告をルールとして決めておけば、留守にしていても、その日の状況を知ることができます。

塗り替え交換日記
塗替え交換日記
画像出典:プロタイムズ

進捗報告の方法は、塗装業者と相談して、決めるのがよいでしょう。作業前・後の写真を添付したメールでの報告が一般的です。塗装業者によっては、あらかじめ独自で進捗報告のサービスを用意していることもあります。ちなみに、本サイトを運営しているプロタイムズでは、「塗り替え交換日記」というツールを使って、進捗報告をしています。

2-3.営業担当者といつでも連絡がとれるようにしておく

連絡

外壁塗装中、留守にしがちという場合は特に、営業担当者もしくは現場管理者といつでも連絡がとれるように連絡先を交換しておくと安心です。

いつでも連絡がとれるようにしておけば、万が一、留守にしている時に何かあった場合も、すぐに状況を把握し、対応することができます。また、工事の進捗や工事内容に気がかりな点や心配があった際にも、確認ができますし、「換気ができるように養生を調整してほしい」といった日々の要望を伝えることもできます。

緊急でない場合は、2-2でご紹介した「毎日の進捗報告」を使って、塗装業者とコミュニケーションを取るのも一つの手です。進捗報告のやり方にもよりますが、こちらからメモを残す、交換日記に記載するといった方法で、意見や要望を伝えてもよいでしょう。

 

3.工事中は空き巣に要注意!留守時の戸締りは慎重に

戸締まり

3-1.足場が建っている&養生中は戸締りに要注意

足場が建っていると、2階やベランダからの侵入が容易となるだけでなく、足場を覆っている養生シートなどが不審者の隠れ蓑(みの)の役割も果たしてしまうことから、足場が建っている&養生中は空き巣にあいやすくなっています。そのため、留守にする際には、窓のカギの閉め忘れ等ないよう、いつも以上に、しっかり戸締りをしましょう。

塗装業者によっては防犯対策として、人の動きを感知して、光や音などで警告を発する「防犯のセンサーライト」や、“防犯センサー作動警戒中”といった文言を記載した垂れ幕などの設置を行なっている場合もあります。

3-2.短時間のちょっとした外出時にも必ず戸締りを

「職人さんが外で作業をしているから、ちょっと留守にするだけなので窓くらいは開けておいてもよいだろう」と出かけてしまって、万が一、空き巣に入られてしまった場合、塗装業者にも疑いの目が向けられることになります。そうなれば、塗装工事がストップしてしまうことにもなりかねません。そして、そもそも、塗装業者の目を盗んで、空き巣が侵入しないとも限りません。

外壁塗装の工事期間中は、少しだけ留守にする場合も、必ず窓やドアなどはすべて施錠をして出かけましょう。

 

まとめ

外壁塗装の工事期間中、留守にすること自体は全く問題ありません。留守がちであったとしても、滞りなく工事は進行します。ただし、家に居る必要がある(留守にできない)タイミングはあります(1-2)ので、この辺りは、事前に頭に入れておくとよいでしょう。

また、留守時にも安心して工事を見守る方法も、ぜひ押さえておきたいところ(2章)。ご紹介した3つの方法は、どれも簡単な方法なので、ぜひ、実行してみてください。