サイディング亀裂

サイディングにはどんな特徴があって、どれくらい種類があるの?お手入れはどうしたらいいの?そもそも塗装できるの?など、サイディングについていろいろと悩んでいませんか?

サイディングには種類があって、お手入れ方法や補修方法も違います。また、間違ったお手入れをしたことにより、逆にサイディングを痛めてしまうこともあります。

この記事では、サイディングごとの特徴やお手入れ方法、補修方法について紹介しておりますので、ぜひご参考にしてください。

 1. サイディングの種類と特徴!!それぞれ個性あり!!!

サイディング(サイディングボートとも呼ばれる)とは、板状外壁材の総称です。

サイディングには、①窯業系 ②金属系 ③木質系 ④樹脂系 の4種類あります。素材によってその特徴が異なりますので、性能や機能・特徴がどういったものか、どんな自然環境に適しているのか確認していきましょう。

【窯業系サイディング】

窯業系サイディングは、セメントなどを原料とし繊維質原料を加えて板状にしたもの。

窯業系サイディング

◆特徴

耐震性や防耐火性、遮音性に優れている。

デザインやカラーバリエーションが豊富。シンプルなものからレンガ・タイル調や石張り調、木目調など本物のような風合いをもっているため組み合わせやすい。また、価格帯も幅広いため、サイディングの中で一番使われている。補修にも最適。

◆おすすめ

北海道や東北以外の地域の方(寒冷地では凍害が起きやすい為)

いろいろなデザインの中から選びたい方

 

【金属系サイディング】

金属系サイディングは、表面に金属板を、裏面には遮断材をほどこしたもの。

金属サイディング

◆特徴

防音性や遮断性、防水性に優れている。また、ひび割れ、凍害に強い。

窯業系サイディング同様、デザインやカラーバリエーションが豊富。軽量なため建物自体にかかる負担が少ない。夏は涼しく、冬は暖かい。

◆おすすめ

北海道や東北の方

モダンな雰囲気がお好きな方

 

【木質系サイディング】

天然木などに加工、塗装し板状にしたもの。

木質系サイディング

 

◆特徴

断熱性に優れており環境に優しい。木自体の自然な味わいがある。

窯業系や金属系サイディングと違い目地(サイディングとサイディングの間のつなぎ目)が無いためシーリングが不要。

水に弱いため、メンテナンスを怠ると腐る可能性がある。

◆おすすめ

木の風合いを楽しみたい方

自然と調和させたい方

 

【樹脂系サインディング】

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を原料としたもの。

樹脂系サイディング

画像出典:http://www.zeonkasei.co.jp/common/000074464.pdf

◆特徴

塩害や凍害などの耐光性、耐久性に優れている。腐食やサビなども発生することが無く、退色・劣化の心配もない。また、金属系サイディング同様軽量のため、建物自体にかかる負担が少ない。補修(定期的な)費用もかからない。

ただし窯業系・金属系サイディングに比べて、デザインやカラーバリエーションが少ない。

◆おすすめ

とにかく手間を省きたい方

海の近くに家がある方

 

2. 種類ごとの価格や補修時期

2-1. 平米あたりの価格は3,400~8,000円

サイディングの特徴も気になりますが、やはり一番気になるものは価格ではないでしょうか。4種類それぞれ比較してみましょう。

サイディング種類価格
窯業系4,500円~8,000円/㎡
金属系4,000円~7,000円/㎡
木質系5,500円~/㎡
樹脂系3,400円~5,000円/㎡

※1㎡あたりの単価

2-2. 耐用年数や補修時期

どれくらいもつのか、どんな現象があったら補修しないといけないのか、を表にまとめてみました。

サイディング種類補修時期耐用年数
窯業系sasae55e9e6bf02f4c4da41f8745c05d3b81

チョーキング現象や藻・苔の発生。サイディングボードが反ったり、シーリングの劣化が発生したとき

7年~13年に1度の目安で塗装を行う。一般的には10年に1度が目安

7年~13年
金属系傷がついたり、凹んだときや褐色に変色、サビが発生したとき

10年~15年に1度の目安で塗装を行う

10年~15年
木質系亀裂やチョーキング現象が現れたとき

6年~10年に1度の目安で塗装を行う

6年~10年
樹脂系色あせや変色が発生したとき

10年~20年に1度の目安で塗装を行う

10年~20年

※チョーキング現象(または白亜化現象)とは、手に白い粉がつくもの

3. 耐用年数を長くするためのお手入れ方法!!!

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間違ったお手入れをしたことにより劣化を早めたりしてしまいますので、お手入れ方法はとても重要です。それぞれのお手入れ方法をご紹介いたします。

3-1. 窯業系サイディングは優しく洗う

汚れやほこりなどがついた場合、雑巾などの柔らかいもので水洗いしてください。その際、塗膜(塗装をほどこした部分)に傷をつけないように注意しましょう。散水する場合は、上から下へ流します。

洗剤を使用する場合は、中性洗剤を使用し、洗剤が残らないように丁寧に洗い流しましょう。

 

3-2. 金属系サイディングは軽くこする

汚れやほこりなどがついた場合、雑巾やスポンジに水を含ませ軽くこすってください。こする際、強くこすりすぎると傷がつくので注意しましょう。

水で落ちない汚れは、中性洗剤を希釈(1~2%)し、布やスポンジに含ませこすります。

洗剤を使った場合は、洗剤が残らないように丁寧に洗い流しましょう。

洗剤は、クレンザーなどの研磨剤が入ったものや酸性・アルカリ性は使わないよう注意しましょう。

また、硬い素材でできたブラシや金属たわしは傷の原因になりますので絶対に使わないようにしましょう。

はしごを利用し高い部分を行う際は、サイディングの表面に直接立てかけないように注意しましょう。立てかける場合は、タオルなどの柔らかい布を巻き傷がつかないように工夫します。

3-3. 木質系サイディングは水分を残さない

金属系サイディングと同じ方法です。水を使った場合は、乾いた布で水分をきれいにふき取って下さい。木質系サイディングは、水を吸収しやすく、水分が残れば腐食等の劣化を速めることになります。

毎日小まめにできることは、ほうきを使ってほこりなどの汚れを落とすことです。

3-4. 樹脂系サイディングはブラシOK

少しの汚れであれば水洗いで落とせます。汚れが酷い場合には、洗車用のブラシなどを使って洗います。

≪中性洗剤の種類≫

中性洗剤と聞いてすぐ思いつくのか、食器洗い用洗剤だと思います。ラベルの『液性』に中性やアルカリ性、酸性など表示されておりますので必ず確認して下さい!!

食器洗い用の他に台所洗い用や浴室洗い用があります。

4. サイディング塗装での補修

サイディングの表面に汚れやチョーキング、つやの低下、色あせの現象が現れたら塗り替えの時期です。塗料によって性能や特徴が違いますので、『遮熱に強い塗料』や『汚れをつきにくくしてくれる塗料』など業者に希望を伝えましょう。

塗料の種類についての詳細は、こちらをご覧くいただきご参考にされてください。

知っておきたい外壁塗装の塗料の種類と選び方

5. まとめ

サイディングについてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

サイディングにもそれぞれ種類や特徴があります。特徴を活かし、お好みのサイディングを選んでみてください。デザインやカラーを組み合わせて素敵な家にしてはいかがでしょうか。