外壁塗装したいが、
「外壁塗装の予算がない」
という方もいるでしょう。

外壁塗装の予算がなくても、
・リフォームローン等を利用する
・自治体の補助金・助成金を活用する
・外壁塗装費を安く抑える
といった方法で、外壁塗装ができる可能性はあります。

この記事では、外壁塗装の予算に悩まれている方の役に立つ情報をまとめてお伝えします。
ぜひ、参考にしてください。

1.予算がなくても外壁塗装ができる可能性はある

「手元にまったく予算がない」いった状況でも、
リフォームローン等を利用する
と、外壁塗装ができる可能性があります。

また、「わずかに予算はあるが、足りない」という場合には、
リフォームローン等を利用する以外にも、
自治体の補助金・助成金を活用する
外壁塗装費を安く抑える
などの方法で、外壁塗装ができるかもしれません。

※リフォームローン等を利用する/自治体の補助金・助成金を活用する/外壁塗装費を安く抑えるなどの方法については、下記2章で詳しくお伝えします。


「予算がないから…」という理由で外壁塗装を先延ばしにすると、外壁材が早々にダメになるだけでなく、最悪の場合、住まいの寿命が縮んでしまうことも(詳細は下記3-2を参照)。
住まいを長持ちさせるためには、必要な時期に外壁塗装をすることが非常に重要なのです。

現在、外壁塗装が必要なタイミングの場合は、下記2章でご紹介する内容(「外壁塗装の予算がない」という時に検討したい方法まとめ)も参考に、外壁塗装を前向きに検討してみてください。

[参考]外壁塗装の費用相場

「外壁塗装には、いくら費用がかかるのか?」
が気になっている方も少なくないでしょう。

外壁塗装 値引き

外壁塗装の費用相場は下記の通りです。

●外壁塗装の費用相場|80万円~

※上記はあくまで目安の費用です。
※上記は外壁塗装にかかる費用相場です。屋根塗装にかかる費用は含まれていません。
※外壁の面積(外壁の広さ)、劣化の進行具合、使用する塗料製品、依頼する塗装業者等によって費用は大きく異なります。場合によっては、上記の費用目安と大きく異なることもあります。

▼外壁塗装の費用について詳しくは、下記記事をご覧ください。

2023年版|外壁塗装の費用相場は?塗料代が値上げになる?見積りをプロが解説!

2.「外壁塗装の予算がない」という時に検討したい方法まとめ

外壁塗装の予算がなくても、外壁塗装ができる可能性はあります。

この章では、
外壁塗装の予算のすべて or 一部を調達する方法(2-1・2-2)
できるだけ予算をかけずに外壁塗装をする方法(2-3)
など、「外壁塗装の予算がない」という時に検討したい方法をまとめてお伝えします。

2-1.リフォームローン等を利用する

外壁塗装の支払いには、リフォームローン等が利用できます。

「外壁塗装の予算がまったくない」「外壁塗装の予算が足りない」という状況でも、リフォームローン等が組めれば、外壁塗装をすることができるでしょう。

▼外壁塗装時に利用できるリフォームローン等について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

外壁塗装でローンを使いたい時に知っておくべき知識

2-2.自治体の補助金・助成金を活用する

お住まいの自治体(市区町村・都道府県)等によっては、外壁塗装時に自治体から補助金・助成金をもらえる可能性があります。

[事例]外壁塗装の助成金・補助金制度

▼滋賀県犬上郡多賀町|多賀町住宅リフォーム促進事業補助金
・対象工事:屋根・外壁塗装 ほか
・交付金額:補助対象工事費用の10% ※限度額20万円
※参考:滋賀県犬上郡多賀町

▼東京都足立区|省エネリフォーム補助金
・対象工事:遮熱塗装(改修工事) ほか
※近赤外線領域における日射反射率が50%以上の塗料で塗装すること
・交付金額:補助対象経費の1/3に相当する額 ※上限5万円
※参考:東京都足立区

※2022年9月末時点の情報です。
※上記は各自治体(市区町村・都道府県)のホームページの情報を一部抜粋して記載しています。上記に記載している以外にも対象工事・交付条件等があります。詳しくは、各自治体のHP等にてご確認ください。

 


◆すべての自治体が、外壁塗装時に補助金・助成金を交付しているわけではない
外壁塗装が対象に含まれた補助金・助成金制度があるかどうかは、自治体によって異なります。
外壁塗装が対象に含まれた補助金・助成金制度のない自治体にお住まいがある場合などは、基本的に、外壁塗装時に補助金・助成金はもらえません。

また、自治体の補助金・助成金には交付条件があります。交付条件にあてはまらない場合にも、補助金・助成金はもえません。
交付条件は各自治体によって異なります。

▽交付条件例
・(その制度を実施する)市区町村・都道府県内の事業者に工事を依頼すること
・遮熱塗料を使用して塗装をすること
・併せて耐震改修工事を行なうこと
・(その制度を実施する)市区町村・都道府県内へ移住すること ほか
※各自治体の交付条件については、各自治体の「外壁塗装の助成金・補助金制度」をご確認ください。

◆外壁塗装にかかる費用全額を補助金・助成金でまかなうことはできない
ほとんどの場合、自治体が交付している補助金・助成金でまかなえるのは、外壁塗装費の一部です。
交付金額例
補助対象工事費用の10% ※限度額20万円
補助対象経費の1/3に相当する額 ※上限5万円 ほか

そのため、(自治体から助成金・補助金がもらえた場合にも)基本的には助成金・補助金を引いた分の額は自身で用意する必要があります。


上記の通り、ほとんどの場合、外壁塗装にかかるすべての費用を補助金・助成金でまかなうことはできませんが、「外壁塗装の予算がまったくない」「外壁塗装の予算が足りない」という時に補助金・助成金が助けになることは間違いありません。

まずは「補助金・助成金がもえるかどうか」、自治体のHP等を確認してみることをオススメします。

▼自治体の助成金・補助金について詳しくは、下記記事をご覧ください。

最新2022年版|外壁塗装の助成金・補助金について徹底解説!

2-3.外壁塗装費を安く抑える

外壁塗装費を安く抑えることも検討したい方法の一つです。

▼外壁塗装費を安く抑える方法
・本当に必要な最低限の外壁塗装工事だけする(余計な+αの工事はしない)
・安く外壁塗装工事をしてくれる塗装業者に依頼する
・相見積りをとる
・キャンペーンを活用する ほか
※このあたりの詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください。

「外壁塗装の予算が足りない」という場合、外壁塗装費を安く抑えられれば外壁塗装ができるかもしれません。
「外壁塗装の予算がまったくない」という場合にも、外壁塗装費を抑えられれば、リフォームローン等で借り入れる金額を抑えることができるはずです。


外壁塗装費を安く抑えようとすることは有効ですが、無理な値引きは外壁塗装の品質に影響するためオススメできません(詳しくは下記3-1を参照)。

また、“外壁塗装費を安く抑えることだけ”に気をとられていると、安さだけをウリにした粗悪な外壁塗装をつかまされることもあるため注意が必要です。
「できるだけ安く…」という消費者心理につけこむ悪徳業者に騙されないために必要な知識について、下記記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

外壁塗装を格安でする方法&悪徳業者に騙されないための知識

3.押さえておきたい!外壁塗装の予算がない時にやりがちな間違いまとめ

この章では「外壁塗装の予算がない」という時にやりがちな間違いをまとめてご紹介します。

3-1.無理な値引きを要求する

塗装できない

2-3でお伝えした通り、「予算がない…」という時に外壁塗装費を安く抑えようとすることは有効です。
しかしながら、少しでも予算を抑えようと、無理な値引きを要求するのはやめておいた方が賢明です。

そもそも外壁塗装費は、住まいごとに個別に見積って算出しています。
個別に見積もって算出した外壁塗装費を大幅に値引くことができるはずがないのです。

無理に値引きを迫れば、値下げしてくれる塗装業者もいるかもしれませんが、
その実、契約をとるために、
・本来必要な工事を省く
・使用する材料の量を減らす
などして、本来必要な工事や材料を無理やり切り詰めて値下げしている可能性もあります。

本来必要な工事や材料を無理やり切り詰めた場合、外壁塗装の品質に相応の悪影響が生じることは想像に難くないでしょう。

外壁塗装は値引きできる?値引き交渉術&お得に外壁塗装をする方法

 

3-2.外壁塗装をしない or 外壁塗装を大きく先延ばしにする

予算がないからといって、安易に「外壁塗装をしない」「外壁塗装を大きく先延ばしにする」のは賢明な判断とは言えません。なぜならば、必要なタイミングで外壁塗装をしなければ、外壁材が早々にダメになるリスクが生じるためです。


詳しいメカニズムを解説すると…
多くの外壁材は、表面に塗装をすることで防水性を備えています。
ただし、この塗装の防水性は永久に持つわけではありません。時間の経過とともに塗装の劣化が進行すると、少しずつ防水性は失われていきます。

そのため、外壁材の防水性を維持するためには、塗装の劣化が進行して防水性が失われてきたタイミングで、再び塗装をする必要があるのです。

仮に、防水性が失われてきたタイミングで再び塗装をしなければどうなるかというと、
外壁表面の塗装は雨水を防ぎきれなくなり、少しずつ外壁材への雨水の浸入を許すようになります。雨水が外壁材へ浸入し続けると、腐食するなどして外壁材が早々にダメになるリスクが生じます。
さらに、雨水が外壁材よりも奥の住まい内部へ浸入するようなことになれば、カビ・シロアリ・雨漏りなどが発生する可能性も。カビ・シロアリ・雨漏りなどによって、住まいの躯体が大きなダメージを受けるようなことになれば、住まいは耐久性を維持できず、早々に寿命を迎えてしまうことも十分に考えられるのです。

住まいを長持ちさせるためには、必要なタイミングで外壁塗装をすることが非常に重要なのです。

【家を長持ちさせる】外壁塗装の最適な時期とタイミング【2022年版】

3-3.自身で外壁塗装をする

「予算を抑えるために、自身で外壁塗装をしよう」と考える方もいるのですが、自身での外壁塗装はオススメできません。
その理由は、下記の通りです。

▼自身での外壁塗装はオススメしない!外壁塗装はプロに依頼すべき理由

◎外壁塗装に失敗する可能性が高いため
外壁塗装をするには、
・必要な補修工事を正しく見極める
最適な下塗り塗料製品、上塗り塗料製品などを選定する
※外壁材・(外壁材に塗装が施されている場合)塗装されている塗料の種類・外壁材の劣化の症状や進行具合・住まいの環境などによって、最適な塗料製品は異なります。
・適切な手順で外壁塗装工事を進める
など、さまざまな専門の知識や経験が必要です。

知識不足・経験不足の素人が外壁塗装をすれば、外壁塗装に失敗する可能性が高いです(失敗例:塗装後すぐに塗膜が剥がれる 等)。
外壁塗装に失敗すれば、当然、外壁塗装にかけたお金は無駄になります。さらに、最悪の場合、失敗して生じさせた不具合等を補修するのに相応の費用がかかってしまうことも。

◎危険を伴う高所作業が必要となるため
外壁塗装工事では、外壁の高い箇所も塗装するため、高所作業が必要となります。
そのため、塗装業者が外壁塗装をする時には、足場をたてて安全帯を装着するなど万全の体制を整えたうえで行ないます。それでも、墜落・転落による死傷災害は起こっているのです。
素人の高所作業がどれほど危険なのかは言わずもがなでしょう。脚立にのぼっての高所作業など、もってのほかです。絶対にやめてください。

外壁塗装はプロに依頼することを強くオススメします。

まとめ

「外壁塗装をしたいが予算がない」と悩んでいる方もいるでしょう。

予算がなくても、
・リフォームローン等を利用する
・自治体の補助金・助成金を活用する
・外壁塗装費を安く抑える
などの方法で、外壁塗装ができる可能性はあります。

また、外壁塗装の予算に困っている時には、間違った行動や選択をしがちなため注意が必要です。
この記事では、「外壁塗装の予算がない」という時にやりがちな間違いもお伝えしています。ぜひ参考にしてください。