外壁塗装 比較

外壁塗装を考えているけど、塗料はどれを選べばいいのか・・・、様々な情報がある中から比較するのは大変。簡単に比較できる情報があればいいのにと思われていませんか?

そんな方のためにこの記事では、外壁塗装の比較ができる情報をまとめました。

もちろん、難しい専門用語は噛み砕いてご説明していきますので、ご安心ください。

さらにこの記事では塗装業者の選び方もお伝えしておりますので、外壁塗装について知った後に塗装業者を選ぶステップに移ることができます。

外壁塗装を比較する際のポイントについて知るとともに、塗装店を比較しながら選ぶことに本記事がお役に立てれば幸いです。

1.外壁塗装の費用の比較

外壁塗装を比較する際に、一番気になるのはかかる費用ではないでしょうか?

実際にシリコン塗料で外壁塗装をした場合の費用相場は、下記の通りです。

坪数シリコン塗料で塗装をした場合の総額
20坪50~80万円
30坪60~90万円
40坪70~100万円
50坪80~110万円
60坪90~120万円

※価格は地域や業者、下地の状態、塗装面積、人件費などによって変動します。
※屋根塗装は含んでいません。

シリコン塗料を例に外壁塗装の費用について紹介いたしましたが、塗装は使用する塗料に含まれる樹脂によって、何年持つのかという「耐用年数」や機能、費用などが変わってきます。

 

2.外壁塗装用の塗料の比較

塗料を比較しながら選ぶ際には「樹脂(成分)」「機能」「塗料メーカー」の3つを軸に情報を収集すると良いでしょう。

2-1.塗料の樹脂を比較して選ぶ

まず、樹脂の種類としては、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、

また樹脂ではありませんが、成分に変性無機を配合した塗料があります。

これらのグレードは下記のような順序で、グレードが高いほど長持ちすると考えられています。

[グレード高] 変性無機 >フッ素>シリコン>ウレタン>アクリル [グレード低]

グレードが高いほど価格帯も高価になっていきます。

それぞれのグレードの塗料の特徴としては下記の通りです。

塗料耐用年数特徴
アクリル約3~5年透湿性(塗料の膜が水分を外に出したり、中に取り入れたりする性質)があるため、湿気が溜まりにくく、湿気が蒸発したことによって発生する膨れなどの発生の確率を下げられます。また、紫外線にあたって変色しにくいところも特徴の一つです。耐用年数が短いため、住宅の塗装に使用される頻度は低くなっています。
ウレタン約5~7年シリコン塗料のシェアが高くなる以前によく使用されていました。低価格で施工できることと、施工のしやすさが特長です。耐用年数が短いため、現在では雨樋などの部分に利用されることが多くなっています。
シリコン約7~10年現在、外壁塗装の際に使用される最もシェア率の高い塗料です。価格と耐用年数のバランスがよく、コストパフォーマンスが高いのが特長です。塗料の種類にこだわりが無い方には、無難な塗料としておすすめです。
フッ素約15年~シリコン塗料よりも劣化要因の紫外線などに強いため耐用年数が長い塗料です。総合的な費用としては高額になるのですが、メンテナンスのスパンを長くできます。
変性無機約20年~塗料の中で耐用年数が長い塗料です。主成分がガラスのような成分であるため、紫外線などによって劣化しづらいところが特長です。メンテナンスのスパンをより長くしたい方におすすめです。

また、塗料は成分によって価格が変わるということを最初にお伝えしましたが、どれほどの開きがあるのか気になりますよね?

そこで、下記に塗料別の耐用年数(塗料の性能が一定よりも高い状態が保たれる期間)と価格相場の目安を一覧にしました。

[塗料別の耐用年数・相場目安|屋根]

塗料耐用年数費用 ※1缶あたり
ウレタン約3~5年5,000~20,000円
シリコン約5~7年15,000~40,000円
フッ素約7~10年40,000~100,000円
無機約10~15年50,000~120,000円

[塗料別の耐用年数・相場目安|外壁]

塗料耐用年数費用 ※1缶あたり
アクリル約3~5年5,000~15,000円
ウレタン約5~7年5,000~20,000円
シリコン約7~10年15,000~40,000円
ピュアアクリル約15年~50,000~70,000円
フッ素約15年~40,000~100,000円
無機約15年~50,000~120,000円

※上記の耐用年数と費用はあくまで目安です。塗料のメーカーや製品によって異なります。

グレードが高くなるにつれて、塗料の価格も高くなり、耐用年数も長くなることがご理解いただけたかと思います。

安く抑えたいからグレードの低い塗料でも大丈夫、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、長期的に考えるとグレードの高い塗料を使用したほうが、次の塗り替えまでの期間が長くなるため、結果としてお得になることもあります。

どれを選べば良いのかわからない・・・という方はシリコン塗料が価格と耐用年数において、バランスが良いものとして多くの人に選ばれていますので、シリコン塗料を選ばれると良いでしょう

上記も踏まえた上で塗料の選定の際は専門施工業者とよく相談して検討されることをオススメいたします。

塗装の費用の比較について
塗装費用の内訳は「塗料代」「工事代(人件費)」「足場代」「塗装会社の利益」の項目に分けられます。
その比率としては「塗料代」が約20%「工事代(人件費)」が約30%「足場代」が約20%が一般的です。
外壁塗装の価格の内訳
このように塗装費用において塗料代が占めているのは約5分の1なので、塗料の比較の際には価格にも注目するようにしましょう。
また、見積額が相場にあっているのかをこの表に当てはめて確認できますので、ぜひご活用ください。

2-2.機能を比較して選ぶ

塗料には遮熱・防カビ・低汚染などの様々な機能を持った機能性塗料もあります。機能性塗料の代表的な機能を下記にまとめました。
現在、家に関して悩んでいることなどがありましたら、その悩みを解決してくれる機能もありますので、比較の際には参考にしてみてください。

機能詳細
遮熱塗料に含まれる特殊な顔料や中空セラミックと呼ばれる成分の働きによって、塗膜の表面の温度の上昇の原因になる太陽光を効果的に反射します。
低汚染排気ガスや土埃などによる汚れを塗膜表面に定着させません。塗膜表面の汚れを雨水が洗い流すセルフクリーニング機能の「親水タイプ」や雨水に含まれている汚れが付着しにくい「撥水タイプ」があります。
防水伸縮性の高い塗膜が外壁等のひび割れ追随して、ひび割れを表面化させないため水の浸入を防ぎます。
撥水水に弱いコンクリートなどの素材の表面をコーティングすることによって、水をはじき浸透することを防ぎます。
防カビ外壁や屋根に発生するカビや藻の発生を抑制します。
高意匠単色で外壁を塗りつぶす通常の塗料に対して、下地の質感を再現する透明の塗料や、多彩な色や独特の質感でデザイン性の高い仕上りにできる塗料のことを指します。
ラジカル制御紫外線が塗料に含まれる酸化チタンに当たることで発生する劣化要因の「ラジカル」を制御するため、塗膜の劣化を抑制します。塗膜の劣化の抑制により、次の塗替えまでのスパンを長くします。

2-3.塗料メーカーを比較して選ぶ

ここでは、主な日本の塗料メーカーと製品を中心にご紹介していきます。

関西ペイント
1917年に創業された総合塗料メーカー。安全と環境に配慮した各種塗料を取り扱っています。ウレタン・シリコン系の塗料が充実しており、非常に商品ラインナップが幅広いことも関西ペイントの特徴の1つです。代表的な塗料は「セラMシリコンⅢ」や「コスモシリコン」などが挙げられます。

<外壁用塗料>

①セラMシリコンⅢ
セラミックが配合された外壁用塗料。一般的な塗料は中塗り・上塗りの際には、同じ塗料を使用するのですが、セラMシリコンⅢは中塗り用・上塗り用の2つが用意されており、色味がそれぞれ異なるため、塗り残しや塗り忘れなどを予防できます。

②コスモシリコン
防カビ・防藻性をもつため、美観を保つ効果が期待されます。また、外壁の旧塗膜・下地との密着性に優れているため、塗り替えに適しています。

<屋根用塗料>

①スーパーシリコンルーフペイント
乾きやすいため、塗装後の結露・雨などによる影響を受けにくい塗料です。また、カラーバリエーションが豊富なため好みに合わせた色を選べます。

②アレスクール
日射反射率が高いため、省エネやエコにつながる塗料として、多くの家庭や企業の社屋で使用されています。

日本ペイント
1881年に創業された日本初の塗料工業会社。国内シェアトップクラスの建築物や自動車用の汎用塗料メーカーです。シリコン系・フッ素・光触媒系の塗料が充実しており、その他にもラジカル制御形塗料の「パーフェクトトップ」が高い人気をもつ商品として挙げられます。代表的な塗料は、「パーフェクトトップ」や「サーモアイSi」などが挙げられます。

<外壁用塗料>

①ファイン4Fセラミック
無機系のセラミック変性樹脂を配合することによって、紫外線に強い4F構造を実現した塗料です。そのため、従来のフッ素塗料よりも高い耐久性を有しています。

②パーフェクトトップ
塗膜の劣化因子ラジカルを抑制するため、シリコン塗料を上回る耐久性を有しているのが特徴の塗料です。高い品質と価格のバランスが良く、人気の商品となっています。

<屋根用塗料>

①サーモアイSi
屋根の遮熱塗装の際によく選ばれている塗料です。下塗材にも遮熱効果のある塗料を採用しているため、高い遮熱効果が期待できます。

②ファインシリコンベスト
カラーベスト用の塗料です。紫外線や熱などに対して強いため、長期的に屋根を守ります。また、弱溶剤系のため、劣化が激しい下地に対しても浸透し、下地そのものを補強します。

SK化研
1955年に創業された建築塗料・仕上材の総合メーカー。アクリル系・水性シリコン系の塗料が充実しており、お手頃な価格帯で販売されています。建築用塗料ではトップクラスのシェアを獲得しており、実績と信頼があります。代表的な塗料は「クールタイトSi」や「クリーンマイルドシリコン」などが挙げられます。

<外壁用塗料>

①クリーンマイルドシリコン
無機系のセラミックを有機系の素材に配合した、低汚染性、防藻・防カビ性に優れた塗料です。耐候性が高いことに加えて、艶や光沢も良いことも特徴として挙げられます。

②水性セラミシリコン
シロキサン結合によって、通常のシリコン塗料よりも長期的に家を守れる塗料です。水性のため、塗装中のにおいを抑えるられます。

<屋根用塗料>

①クールタイトSi
特殊セラミック成分が配合されており、汚れが付着しにくいのが特徴の遮熱塗料。また、一般的な遮熱塗料は汚れが付着することで遮熱性が低下していきますが、クールタイトSiは、汚れがつきにくいため長期的に遮熱機能を維持できます。

②ヤネフレッシュSi
弱溶剤系のシリコン塗料です。隠蔽率が高く下地が透けにくいため、美しい仕上がりになります。また、シロキサン結合の塗膜は、熱や紫外線、酸性雨などの劣化要因に対して強いため、長持ちします。

アステックペイント
2000年に創業された平成生まれの建築塗料メーカー。親子3代が住める家にする「100年ペイント」というコンセプトのもと、家を長寿命化させるために、防水塗料や、汚れを長期に渡って寄せ付けない塗料などの機能性に特化した塗料のラインナップを充実させています。代表的な塗料は「EC-5000PCM-IR」や「超低汚染リファイン1000Si-IR」などが挙げられます。

<外壁用塗料>

①EC-5000PCM-IR
水性の外壁用遮熱防水ピュアアクリル塗料です。伸長率約600%の塗膜が、下地にひびが発生しても表面化させにくいため雨水などの家の劣化要因を浸入させません。また、ピュアアクリル樹脂は紫外線などの劣化要因に強く、長期的に下地を保護するため、長きにわたって家を保護します。

②超低汚染リファイン1000Si-IR
超低汚染性・遮熱性・高耐候性の3つの特長をもつ塗料です。シロキサン結合により塗膜が緻密になるため、汚れが付きにくく付着しても定着させずに雨水で洗い流します。汚れが付きにくいことで遮熱性も長く維持します。

③超低汚染リファイン1000MF-IR
超低汚染リファイン1000Si-IRと同じく、超低汚染性・遮熱性・高耐候性の3つの特長をもつ塗料です。上記のシリコン塗料に比べて、フッ素樹脂に無機成分を配合したものを使用しているため、耐候性がより高くなっています。

また、無機成分の配合により、フッ素樹脂の静電気を帯びやすく汚れが付きやすい弱点を克服しました。そのため、汚れが付きにくく、付着しても定着させずに雨水で洗い流せます。遮熱性能については、上記のシリコン塗料と同様で、汚れを寄せ付けず長期に渡って外壁を美しく維持します。

<屋根用塗料>

①スーパーシャネツサーモSi
着色力が高く、劣化要因の紫外線や熱などに影響を受けにくいチタンを配合した無機顔料を使用している塗料です。長期的に下地を守り、色あせしにくいため、美観が長きにわたって続きます。

②シリコンフレックスJY
屋根・外壁用の弱溶剤系塗料です。低汚染性に優れたセラミックを使用しているため、汚れの付着を防ぎます。また、価格と性能のバランスが取れているため、高い品質の塗装でありながらもトータルの費用を抑えることもできます。

日進産業
JAXAとの共同研究で生まれた「ガイナ」で有名な塗料メーカー。「ガイナ」は遮熱性・断熱性に優れているため、夏は涼しく、冬は温かい空間づくりに貢献します。

<ガイナ>

屋根・外壁・内装・船舶の甲板・重要文化財などに使用されている塗料。塗膜の劣化要因の紫外線に強いため、優れた耐久性を有しています。また、断熱性・遮熱性だけでなく、防音・空気質改善効果・結露の防止・不燃などの多くの機能を有している多機能塗料です。

今回、ご紹介したメーカーや製品で気になるものがありましたら、家の近所の塗装店に取扱店舗がないかを探してみると良いでしょう。

 

3.塗装業者比較の6つのポイント

公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理センター(国土交通省管轄)によると、屋根・外壁のリフォームの際のトラブルは年間1,700件以上発生しています。トラブルの件数は、業者選びに失敗した方の人数でもあると言えます。

つまり、リフォームの際にトラブルに遭わないようにするためには、業者選びをしっかりと行なう必要があるのです。だからこそ、業者を比較して選ぶためには明確な基準を持っていなければなりません。

ここでは塗装業者選びの具体的な基準を6つ紹介いたします。

~ポイント~
① お客様の声・施工棟数が多い
② 専門的な資格を持つ有識者がいる
③ 報告書が提出してもらえる
④ 見積書で塗装工事の内容が明確に提示されている
⑤ 書面にて契約が交わされる
⑥ 保証がしっかりとしている

ポイント① お客様の声・施工棟数が多い

お客様の声や施工棟数は、実際の塗装工事がどのような工事・対応だったのか、どれぐらいの実績があるのかを知るのに有用です。また、お客様の声がホームページやチラシに多数掲載されていることは、工事に満足し、感想を寄せたという証拠でもあります。そのため、工事の品質が信用できるのかを確認するために、お客様の声の内容と施工棟数がどれくらい掲載されているかはぜひご確認ください。

塗装は工事が終わってから評価をされるものです。実際の工事現場を見て業者を選ぶことは難しいですが、お客様の声や施工棟数をひとつの判断基準として参考にできます。
1回の塗装といえども大きな出費です。工事品質が高い業者・安心して依頼できる業者を見極めるために、多くの人が満足したコメントを寄せている業者、より多くに人に信頼されている業者を選ぶことは業者選びの成功への第一歩といえます。

ポイント② 専門的な資格を持つ有識者がいる

外装劣化診断士

塗装を行なう前には外壁の状態を見極め、塗装する面積を測定した上で、それぞれの住まいにあった塗装の提案が行なわれます。この診断から塗装の提案までの流れを専門知識のない人が行なうとしたら、不安に思われるのではないでしょうか?

そこで、塗装業者に専門的な資格を持つ有識者がいるかを知るひとつの手段として、WEBサイトに有資格者の情報が掲載されているかを確認することをおすすめします。
資格の例としては、建築士、雨漏り診断士、外装劣化診断士、塗装技能士などが挙げられます。

資格名発行元概要
建築士公益社団法人日本建築士会連合建築士は、建物の設計や工事監理を行なう資格です。
雨漏り診断士NPO法人雨漏り診断士協会雨漏り診断士は、雨漏りについての専門知識をもとに、雨漏りの箇所を特定し、補修方法の提案をする技術者です。
外装劣化診断士一般社団法人住宅保全推進協会外壁劣化診断士は、適切な住宅診断の方法を元に、住宅の劣化状況を総合的に調査する専門家です。
塗装技能士各都道府県の職業能力開発協会塗装技能士は、塗装の知識と技術に関しての国家資格です。

外壁の劣化状況把握のための診断の資格を持つ専門的な知見から診断を行なってもらうことで、より適切な塗装工事ができるのです。

ポイント③ 報告書を提出してもらえる

外装劣化調査診断報告書

塗装の見積り前には、必ず家の状態を確かめるための診断を行ないます。診断のあとは、診断結果をもとに家の状態の報告をして、塗装が必要かどうかを見極めた上で、塗装のプランなどが提案されます。そのため、診断結果をまとめた報告書を提出してくれる業者ほど安心できると言えるのです。

どのような診断・報告書が安心できるのかというと、次のポイントが押さえられているものほど良い診断・報告書といえます。

● 診断を丁寧に行なっている。(器具などを使用して、時間をかけて各部位を確認している。)
● 劣化状況についての説明や写真がついている。
● 東西南北ごとに劣化症状がまとめられている。(外壁や屋根の状態は、日が当たる部分やそうでない部分など、方角によって異なるため。)

診断を丁寧に行なうことが大切な理由について補足すると「塗装のプロは知識が豊富だから診断の時間が短いだろう」などと思われることもあるかもしれませんが、正確な診断を行なうためには様々な道具を使用し、時間をかけて一つひとつを確認する必要があります。
例えば、外壁を一周し、屋根上にのぼり、屋根裏まで診る場合には、どんなに急いでも最低1時間以上はかかるはずですので、30分程度で完了してしまうような診断は精度の低い診断である可能性が高いでしょう。

また、診断が雑で短い時間で終わった場合は後々追加で費用がかかってくる可能性もありますので、ご注意ください。

ポイント④ 見積書で塗装工事の内容が明確に提示されている

外壁塗装見積書

 

見積書に塗装工事の内容が明確に提示されているほど、安心できる業者と言えます。

内容が明確な見積書かを確認するには「塗料のメーカー名」、「商品名」、「施工面積(㎡表記)」、「塗料の必要缶数」が最低でも記載されているかどうかをまずは見ると良いです。このような記載がない場合は再度業者に質問などをすることをおすすめします。

詳しくは「【外壁のプロが伝授】外壁塗装の見積もりが適正か自分で判断する方法  1-2.見積りのチェックポイント」を御覧ください。

塗装は適正価格の会社を選ぶことで、結果としては質の良いサービスを受けるられる可能性を高められますので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント⑤ 書面にて契約が交わされる

リフォーム工事請負契約書

契約に書面が必要な理由はと、取り決め事項を明文化することによって、万が一トラブルなどが起きた際に法的に自分の身を守られるからです。

契約書は大枠で次の3つの役割をもちます

● 当事者間の解釈をすりあわせ契約内容を明確にする
● 契約内容に強制力をもたせる
● 法的な効力を持つため紛争を予防する。

上記の3つの役割を契約書はもつため、契約書を交わさない契約を行なう業者には注意することが必要です。
どのような小さな部位の工事、少額の工事の場合にも絶対に契約書を結ぶようにしましょう。

詳しくは「知らないと危険!外壁塗装の契約書を交わす時におさえるべき5つのポイント  1-1.請負契約書はなぜ必要なのか?」を御覧ください。

ポイント⑥ 保証がしっかりとしている

塗装工事は、塗装中の不備によって初期から不具合がでることがあります。
そのため、塗装後の保証制度がしっかりとしていることは、塗装後まで自社の施工に責任をもっているということでもあり、塗装業者が信用できることを判断する基準にできます。
保証制度がどれほど信用できるものなのかを見極めるには、下記の2点をチェックすると良いでしょう。

☑工事保証制度について契約書に記載がある。または完工後に保証書を発行してもらえる。

工事保証とは、保証期間の間に塗装箇所に不具合が発生した場合、業者が工事に対して行なう保証です。
※保証の範囲や年数、費用は業者によって異なります。保証の範囲について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
「工事保証が口約束ではなく契約書に記載してある」ことは、法的効力をもった記録が残されているということで、後々トラブルなどにならず円滑に対応してもらえることや万が一裁判になった時に確実な証拠として提示できるものがあるということなので、自身を守れるのです。

保証制度について、更に詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

外壁塗装の『保証』はトラブル回避の必須項目!

☑保証制度は、第三者保証がより安心

工事を行なった業者が倒産した場合には、保証の約束を守れなくなることがあります。廃業する会社は、建設業種において年間2,000社以上にもなるため、関係のない話とは言い切れないのが現実です。そこで、業者の状況に関わらず保証を受けられるようにできるのが、第三者保証です。

第三者保証とは、施工業者が加入している団体や組合によって運用されている保証や、様々な保険業者によって運用されている住宅瑕疵保険などのことを指します。この保証をつけることによって、施工業者が万が一倒産しても、瑕疵が発生した場合に保証してもらえます。

まとめ

いかがでしたか?

外壁塗装を比較する際に知っておきたいポイントを塗装業者の目線から、塗装の費用・塗料の性能・塗装業者選びのポイントにわけてお伝えいたしました。

・費用相場を知る
・塗料の比較の視点について知る
・業者の比較の視点について知る

本記事を通して、上記3点の外壁塗装を検討する際の塗料や業者選びの比較の評価軸を持ち、価格・品質・サービス全てにおいて納得のいく塗装にお役立てましたら幸いです。