外壁茶色

外壁塗装を行なうにあたって、茶色の外壁がいいなぁっと思っているけど、茶色にも色々あって悩んでいませんか?
茶色の外壁の戸建ては多くありますが、選ぶ配色や屋根の色との組み合わせなどによっては、イメージと違った仕上がりになってしまい失敗することもあります。

この記事では、茶色の外壁にする注意点や施工事例、外壁に使われる人気の茶色などをご紹介します。
「外壁塗装で茶色」をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

1.外壁を茶色にするメリットは安心感や汚れの目立ちにくさ

外壁塗装のスタンダード色として茶色が多く使われています。茶色い外壁にするメリットとしては、外壁の汚れが目立ちにくいこともあります。住宅の外壁は、常時雨風や日射に曝されることで、汚れが発生し、美観に影響を及ぼします。 外壁には湿気や空気中の埃が固まり、汚れとなったり、湿気が溜まりやすい箇所にはカビが発生したりすることもあり、汚れを避けることは困難です。特に白系の壁には汚れの色が目立ちやすく、美観が損なわれた印象が強く感じることがあります。

茶色系統の外壁仕様にすることで、汚れが目立ちにくくなるため、美観上でメリットがあることが茶色が外壁に多く使われる理由のひとつです。JC159_72A

茶色は赤や橙といった暖色に黒が加わり暗くなった色です。木や土、大地といった自然を感じさせる茶色は温もりや居心地の良さといった安心感があります。
空間の中に馴染み、目立たず調和する色です。室内の床や建具、テーブルやイスなど常に身近にあり、暮らしの中に溶け込んでいるので、あきることのない色でもあり、日本の住宅に多く使われています。

 

2.外壁を茶色にする時の注意点

色に関するイメージは、人によって異なります。高級感をイメージし茶色系統で色を選んだのに、いざ外壁塗装が完成してみると、イメージとは全然違うことはあります。
特に茶色系統は、色の種類が多く似た色もあるので、大きなイメージだけで色選びをするのではなく、塗料の色見本でしっかりと見比べて決めましょう。

2-1.似た色の選択をする方法

塗装業者からはカラーシュミレーションなどの色提案をもらい、大まかな外壁の色を決めた後に、塗装する塗料のメーカーなどの色見本で最終的な色を決定することが一般的です。しかし、小さな色見本での色決めが多く、似た色の違いが分かりづらいこともあります。しっかりと色の違いを見比べるためには、A4以上の色見本を業者にお願いし、大まかなイメージだけで色を選択したり、業者任せにしないようにしましょう。

【似た色の見え方の例】

〇小さな色見本

い

この面積で見てもなかなか違いがわかりません。少し大きくみるとどうでしょうか?

〇大きな色見本

い

少し大きな面積で見比べてみると、似た色の印象は変わります。
塗装をする外壁はもっと大きな面になるため、見え方はさらに変わります。色のサンプルはA4以上の面積で確認しましょう。

2-2.同じ茶色でも雰囲気が違う!

外壁塗装の色の見え方は、建物の形状や使われている素材(外壁材)などによっても、イメージは大きく変わります。
塗料の色見本帳を見ると好みの色に思えても、実際に塗装してみると思っていた色と違うと感じてしまうこともあります。

そこで、ここでは様々な茶色い外壁の建物をご紹介いたします。実際に塗装する建物を思い浮べながら、ぜひイメージを膨らませてみてください。

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3.茶色の外壁の人気色

茶色でもさまざまな茶色の外壁色があるのが塗装(塗料)です。ここでは、塗料メーカー89色の中での茶色の外壁色の人気ランキングをご紹介します。

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※2015年1月1日~7月31日まで出荷ランキング。2014年の出荷ランキング。(株式会社アステックペイント)
※色味はブラウザ環境により変わります。実際の色味とは異なりますのでご了承ください。

明るい茶色とベージュ系が外壁人気カラーランキングの中で、2014年では10位中6色、2015年では10位中5色が選ばれています。人気のある外壁色の傾向としては、高級感や重厚感を感じる仕上がりの濃い茶色より明るく優しさや温かみのある明るい茶色が人気があります。

 

4.茶色の配色

色を選ぶ際には、「ベースカラー(基本)」「アソートカラー(調和)」「アクセントカラー(変化)」という3つに分けて考えるのがオススメです。まずは表現したいイメージの中心となるベースカラーを決め、アソートカラー、アクセントカラーの配色イメージを考えていきます。

ベースカラーを茶色として、アソートカラー、アクセントカラーを考えていくのが基本になりますが、茶色をベースカラーにせず、アソートカラーやアクセントカラーにもっていくことで、違ったイメージにもなります。

 ベースカラー アソートカラー アクセントカラー
外壁全体の70%程度を占める、配色の中心となる色。イメージを大きく左右する。 外壁全体の25%程度を占める、ベースカラーの次に大きく主役に近いイメージの色。ベースカラーとアクセントカラーの間をとりもち、安定させる役割がある。 外壁全体の5パーセント程度を占める色。個性的な印象を付加したり、全体を引き締めたりする効果がある。

ベースカラー

4-1.どの系統の茶色か、どこを茶色にするのかで印象は大きく変わる

茶色もさまざまな系統があり、選ぶ茶色や色の組み合わせによって外壁塗装の印象は大きく変わってきます。また、選んだ茶色をどこに配置するかによっても変わります。
ここでは、「3.茶色い外壁の人気色」でご紹介した色で配色事例をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。

 

 2015年外壁人気カラーランキング 『3位 ミッドビスケット』配色事例

キャメル系

 

  2015年外壁人気カラーランキング 『5位 モカ』配色事例

暖かみのあるブラウン

 

2015年外壁人気カラーランキング 『7位 ベイジュ』配色事例

落ち着いたベージュ

 

2015年外壁人気カラーランキング 『10位 メリーノ』配色事例

黄みのあるベージュ

 

まとめ.

一言で「外壁 茶色」といっても、選ぶ茶色の系統、選んだ茶色の配置や他の色との組み合わせ、家の形状などによって、仕上がりの印象は大きく変わってきます。
どんな仕上がりにするのか、様々な施工事例を確認してイメージしておくことが重要です。

外壁の色選びについて詳しくご紹介した下記の記事もぜひご覧ください。

【外壁塗装の色選び】人気の組合せとプロが選ぶ配色9選

外壁色を黒に!大人の遊び心をくすぐる施工事例20選