せっかく外壁を塗り替えるなら、オシャレな外壁にしたい!と考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オシャレな外壁にする際によくおこなわれるのが、「外壁の色分け」による塗り替えです。
でも、外壁の塗り替えって1色だけしかダメなんじゃないの?そう思っている方もいらっしゃると思います。しかし実はそうではありません。外壁の色の塗り方に決まりはなく、希望を業者に伝えればその希望通りに塗ってくれることがほとんどです。
外壁の色分けは、塗料を2色以上用いて1階と2階部分で色を分けて塗ったり、出っ張り部分だけ色を分けたりすることができます。
この記事ではそのような外壁の色分けの事例をたくさんご紹介します。ぜひ、大事なおうちの塗り替えの参考にされてみてください。
1.全部で35事例!外壁の色分け事例大公開!!
外壁の色分けにはさまざまな種類があります。1階と2階の色を分ける方法や、おうちの左右の色を分ける方法、またベランダなどの出っ張り部分のみを色分けする方法もあります。
この章ではさまざまなパターンによる色分けの事例をご紹介します。
1-1.上下での色分け事例
上下での色分け、つまり1階と2階を別の色で塗る方法です。外壁を色分けして塗装する際の、最も一般的な方法です。
画像出典:プロタイムズ福岡北店
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1階目に濃い目の色、2階に明るい色を持ってくることで、重厚感のある印象を与え、またおうちを広く大きく見せる効果があります。
また、明るい色を採用すると爽やかなイメージを、茶色や黒系などの暗めの色を採用するとシックなイメージを与えることができます。
また外壁の色分けの方法として、2階部分に濃い目の色を持ってくることもできます。
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このように2階部分に濃い目の色を持ってくることで、落ち着いたイメージを与えることができます。
1-2.左右での色分け事例
外壁の色分け方法には、上下で色を分ける方法の他にも、左右で色を分ける方法もあります。
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画像出典:プロタイムズ八幡西店
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建物の左右で色を分ける(縦で色分けする)と、スタイリッシュな印象を与えることができ、建物にメリハリをつけることができます。
1-3.出っ張り部分のみの色分け事例
大幅な色分けはしたくないけど、少しだけでも取り入れてみたい・・・
そんな場合には、ベランダなどの出っ張り部分のみを色分けする方法があります。出っ張り部分のみを色分けすることで、建物をオシャレにより立体的に見せることができます。
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このようにベランダ部分のみを色分けするだけでも、見た目の印象は大きく変わります。
その他にも、以下のような以下のような色分け方法があります。
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こちらはベランダの色と合わせ、建物の前面部分も同色に塗り分けることで、よりオシャレな外観になっています。
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こちらは門塀の色と同じ色をベランダ部分と出窓部分のみに塗り分けています。
門塀と同じ色を配色することで、オシャレ度が一気に増しています。
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こちらも門柱の色と合わせ、建物の四隅と玄関の柱に同系色を持ってきています。また、ベランダ上部の付け柱にも同じ色を塗ることで、全体的にまとまりがありスタイリッシュな印象を与えています。
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こちらのおうちは建物の上下での色分け方法ですが、玄関上部に四角の色分けを配置することで、一気にオシャレな印象に変化しています。
このように大幅な色の変化をつけずに一部分のみの色を変えるだけでも、建物の印象を一気に変えることができます。
1-4.【番外編】こんな個性的な色分け方法もあります!
外壁の色分けも上下・左右での色分けや、出っ張り部分の色分けなどの方法でなく、もっと個性的にしたい!と考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。以下のような事例もありますので、是非ご自宅の塗り替えの参考にされてみてください。
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こちらのおうちは中心部分のみに濃い青を配色し、明るいベージュとのコントラストを出しています。明るい印象に加え濃い青を入れることで落ち着いた雰囲気も与えることが出来ます。
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こちらのおうちでは、前面の玄関部分上部のみを濃い茶色で塗装しています。こちらも全体的にクリーム色で明るい印象ですが、濃い茶色を一部分に入れることで高級感が更に増しています。
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上下の色分けと加え、2階部分の一部も1階の外壁色と同じ色を配色し、重厚感がありつつオシャレなイメージになっています。
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こちらのおうちも基本は上下の色分けですが、1階部分と2階部分の一部の色を反転させています。よって格好いい印象を与えることができます。
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こちらは上下の色分けに加え、2階部分の一部に1階部分と同じ色を使用し、柄を取り入れた塗装をしています。ワンポイントで柄を入れるだけでも、オシャレ度がグッと増しています。
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こちらはベランダ部分のみの色分けですが、ベランダのみに複数の色を使用してレンガ調に塗り分けています。同じベランダ部分のみの色分けでも色分け方法を変えることで、オシャレさも格段に変わってきます。
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ベランダの色を玄関上部に配色しています。青で爽やかな印象になっています。
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全体は白で塗装をおこなっていますが、ベランダのくり抜かれた部分にオレンジを配色しています。スタイリッシュな印象になりつつ、おうちを見る角度によって見え方の変化が出てくるためおもしろさもあります。
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ベランダ部分・柱部分は爽やかなミントグリーンを配色し、玄関上部に虹色の配色をしています。爽やかで明るい印象になっています。
このように、外壁の色分け方法には決まりはなく、塗りたいように変化をつけることができるのです。外壁の色分けやデザイン性のある塗り方は、業者によっては断る場合もありますので、やってみたい配色方法がある際には事前に業者に相談してみるとよいでしょう。
2.これを押さえておけば問題ない!外壁を色分けする際のポイント
ではいよいよ外壁の色分けをしたいけど、どのような色を配色すればいいのだろう・・・
そう悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は外壁の色分けには、好きな色を全て配色すればOKというわけではありません。色分けをする際にもポイントがありますので、こちらのポイントを取り入れてステキな色分けにしてみましょう。
2-1.その① 同系色の2色を選ぶ
色はたくさんの種類があります。同系色の2色を選ぶと一番簡単に外壁の色分けをすることができます。同系色とは、色相環でとなり合っている色や近い位置にある色のことを指します。
同系色の配色にすることで、まとまった印象になります。
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2-2.その② まとまらない場合の切り札!「セパレーションカラー」
お気に入りの2色を外壁に塗りたい!でもなかなか色がまとまらない・・・そんな時には「セパレーションカラー」を入れるとよいでしょう。
セパレーションカラーとは、2色の間に別の色を入れることであり、セパレーションカラーが各色の境界線となりそれぞれの色を独立させる働きがあります。セパレーションカラーを入れることによって、選んだ配色をより効果的な配色にすることができます。またセパレーションカラーには、色同士を分離させることで強烈すぎる配色を和らげる効果があったり、差があまりない配色を引き締めたりと、各色の見え方を調節する働きもあります。
目立つ色より無彩色や低彩度色を選ぶと、簡単にセパレーションカラーとして取り入れることができます。
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2-3.その③ 外壁の色に選ぶ数は最大3つまで!
外壁の色を選ぶ際は、好きな色をたくさん取り入れたいと考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、色選びは3つまでにするとまとまりが出て、オシャレな印象を与えることができます。色の数が多すぎると各色の主張がうるさくなってしまい、まとまりがなくバラバラになってしまいますので、3つに絞ることを頭に入れて色選びをするとよいでしょう。
3色を選ぶ基準として、「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つに分けて選ぶと選びやすくなります。
ベースカラー | 塗装面積が一番大きい色のことで、外壁全体の70%を占める色です。おうちの背景色となりますので、全体のイメージを大きく左右します。 なお、ベースカラーには赤や緑などの鮮やかな原色は不向きです。近隣のおうちの色からも逸脱しすぎない色を選ぶようにしましょう。 |
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アソートカラー | ベースカラーの次に面積が大きい色のことで、面積の目安は25%程度です。ベースカラーとアクセントカラーの間を取り持つことができ2色を安定させる役割があります。 |
アクセントカラー | 最も面積が小さい色であり外壁全体の5%程度が目安です。アクセントカラーを取り入れることでスタイリッシュな印象を与えたり、全体を引き締めたりする効果があります。 |
このように、3色の役割を考慮して色を選ぶと簡単に外壁の色分けをおこなうことができます。
2-4.その④ 実際のイメージを持つための「カラーシミュレーション」
実際に色を選んだら、カラーシミュレーションで見た目をイメージしてみるとよいでしょう。カラーシミュレーションには、コンピューター上で色を配色し塗り替えのイメージを見てみるものと、塗装前のおうちの写真を加工し実際に塗り替えたように塗膜片を並び替えてイメージするものとあります。各方法でのメリット・デメリットがありますので、メリット・デメリットを考慮した上でカラーシミュレーションをしてみるようにしましょう。
①コンピューターでのカラーシミュレーション
◆外壁塗装・屋根塗装のカラーシミュレーション:小林塗装
◆住宅塗り替えシミュレーション:エスケー化研株式会社
このようにインターネットサイトでのカラーシミュレーションでは気軽に色分けイメージをつかむことができますが、実際のおうちでの色分けイメージが分かりづらいです。その際には以下のサイトを参考にしてみるとよいでしょう。
◆ハナコレクション カラーシミュレーション:日本ペイント株式会社
こちらのサイトではご自宅の写真をアップロードすることで、実際のおうちの塗り替えイメージをつかむことができますので、ぜひ参考にされてみてください。
②写真を加工してのカラーシミュレーション
外壁塗装の業者によっては、おうちの写真を加工したものと塗り板(実際の塗料をA4サイズなどの板に塗布したもの)を使用して、塗り替えイメージをつかむこともできます。実際の塗料を使用した塗り板を使用するため、塗料の色のイメージの差異も起こりづらく色分けを検討することができますが、この写真を加工してのカラーシミュレーションも、対応できる業者とそうでない業者がいますので、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。
3.外壁の色分けをする前の注意点
いざ色分けをする際には、色が決定したからといってそのまま外壁塗装を依頼することはやめましょう。なぜなら、2章でお伝えしたカラーシミュレーションの方法を鵜呑みにして外壁塗装を依頼した場合には、失敗をしてしまうこともあるからです。
ではなぜ失敗してしまうのでしょうか。ここでは失敗する原因とその対策をご紹介します。
3-1.ディスプレイ越しの色と実際の色は違う!?
コンピューターを使用して外壁の色分けのイメージをつかんだとしても、実はそのイメージ通りに外壁塗装ができるというわけではありません。これは、コンピューターを使用してシミュレーションしたイメージの色は使用しているコンピューターのディスプレイ次第で色の見え方が変わってしまうからです。たとえ同じ色を選んでいたとしても、見ているディスプレイ越しには違う色で表されていることもありますし、カラーシミュレーションをした画像を印刷して見てみようとした場合にも、使用しているプリンター次第で違う色で印刷されてしまうこともあります。
そのため、コンピューターを使用してカラーシミュレーションをした場合には、その色で決定してしまうのではなく、あくまでイメージであるという認識を持っておくようにしましょう。
3-2.色の面積効果を理解した上で色分けをしよう
専門業者と色打ち合わせをする際などに見せてもらえる塗料の色見本を見せてもらい、そこから塗りたい色を選んだとしても、いざ外壁にその色を塗ってみるとなんだか思っていた色より明るくなってしまった・・・ということがあります。
これは「色の面積効果」と言い、色の大きさによって見え方が変わってしまう視覚効果のことです。
色は大きくなると、次のような見え方となります。
①明度:色が薄く・明るく見える
②彩度:色が鮮やかに見える
③色相:色が強調されて見える
①では、「思っていたイメージの色と比べて薄く見える・・・」「思っていたより明るかった・・・」ということになる可能性が高く、②では「派手になりすぎた・落ち着かない」、③では「こんなに赤っぽかったかな・・・」などのように感じやすくなります。そのため、色を決める際にはA4サイズの色見本を用意してもらうとよいでしょう。
また、A4サイズの色見本を準備してもらったから、あとはイメージ通りになる!・・・実はそうではありません。
同じ色であっても蛍光灯の下で見た場合と、太陽光の下で見た場合では色の見え方が変わってきます。そのため、業者にA4サイズの色見本を準備してもらったら、実際におうちの壁に当ててみて太陽光の下で確認してみるようにしましょう。
また、塗料によって対応している色が違う場合もありますので、色見本を見てお気に入りの色がある場合には、使用したい塗料の種類がその色に対応しているのかも事前に確認しておくとよいでしょう。
4.諦めるのはまだ早い!サイディングのデザインを活かした色分け方法
お気に入りのデザインでおうちを建てたのにデザインを潰したくないけど、塗り替えの時は目地の色を塗りつぶすと聞いたし・・・
と言って、塗装になかなか踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、サイディングの場合には目地を塗りつぶして1色のみで塗装をしてしまう業者も少なくはありません。ですが、業者の中には目地との色分けをおこない元のサイディングボードのデザインを活かした塗装をおこなってくれる業者もいます。そのため、元のサイディングのデザインを気に入っていてそれを活かしたいという方はそのような業者に依頼をするとよいでしょう。
では実際にどのように施工をおこなうのかご紹介します。
1 | 下塗りを塗ったあとに、目地の色となる塗料を全体に均一に塗ります | |
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2 | 次にタイルの色となる塗料を上から塗布します ここではローラーに塗料がつきすぎていたり、強く押さえすぎると目地の中にもタイルの色が入ってしまいますので、注意が必要です | |
3 | 全体を塗ったあとは、タイルの角の塗り残しやムラを筆で手直ししていきます 一番大変な作業となり、おうちのサイズにもよりますがこの工程で10日ほどかかる場合もあります | |
4 | このようにしてサイディングの色分けは完成です レンガ調であることが分かり、今までのデザインを上手く活かすことができています |
施工事例:プロタイムズ大分中央店
このような手順でサイディングの色分けをおこなうことができます。他にもこのような事例がありますので参考にされてみてください。
画像出典:プロタイムズ下関店
画像出典:プロタイムズ群馬高前店
実際に依頼をおこなおうとしている業者がサイディングボードの色分けをおこなってもらえるかどうかは、施工事例を見せてもらうとよいでしょう。
5.外壁の色分けをすると、別途費用がかかる!?
外壁の色分けをする際には通常の外壁塗装と比べ、金額が変わってくるのでしょうか?ここでは色分けした際の費用相場をご紹介します。
5-1.外壁塗り替えでの色分けにかかる費用
画像出典:プロタイムズ久留米店
外壁を2色もしくは3色に分けて塗ると、その分使用塗料が増えますし、養生などの手間が増えますので、その分金額が上がってしまうのが実情です。
相場として施工費は1,500円~2,500円/㎡です。
注意点として、こちらの金額は施工費の相場となりますので、使用する塗料の塗料費が別途かかってくることも頭に入れておいてください。
また、業者によっては通常の外壁塗装の値段で、色分けの塗装をおこなってくれる業者もいるようですので、外壁の色分けを検討されている場合は専門業者へ見積もり依頼をおこなってみるとよいでしょう。
5-2.サイディングボードの色分けにかかる費用
外壁の色分けと比べ、サイディングボードの色分けをおこなう場合には、目地の色と出っ張り部分の色を変えないといけないので、手間がかかり自ずと金額も高くなってしまい、2,500円~3,500円/㎡が相場です。
こちらも施工費の相場であり塗料費は含まれておりませんので、別途塗料費がかかります。
ですがサイディングボードの色分けをおこなう場合でも、業者によっては通常の塗装と変わらない施工費でおこなってくれる場合もまれにあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。外壁の色分けにはさまざまな方法があり、オシャレな仕上がりにするにはポイントもあります。
- 色分けは3色までにまとめる
- 塗り替えの前のカラーシミュレーションはあくまでイメージであることを頭に入れておく
- サイディングの塗り替えも前のデザインを活かし色分けをおこなうことができる
- 色分けにかかる施工費用は1,500円~2,500円/㎡、サイディングの色分けの場合は2,500円~3,500円/㎡
外壁の色分けを検討されている方は、こちらの記事を参考にしていただき、満足のいく外壁の色分けをおこなっていただければと思います。