塗料の選び方

家を建てて10年経ったので、外壁の塗り替えを検討しているが、塗料についての知識がなく、「どの塗料が我が家にぴったりなのかわからない。」、「外壁塗装の見積りが適正価格なのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。

塗料には、耐候性の違いでアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの樹脂の種類や低汚染性や防水性、遮熱性などの機能性の違いがあり、どの塗料を使うかによって、外壁の劣化の速度や住まいの快適さなどを変えることができます。種類や機能性によって費用も変わってくるということも押さえておきたい一つのポイントです。

外壁の塗り替えの塗料を選ぶ際には、予算・機能・塗り替えの期間などを基準にしておくといいでしょう。

本記事では、重視したいポイントごとの塗料選びの基準やおすすめの塗料をお伝えします。その他にも、業者に依頼する際に知っておきたいことや塗料の色の選び方をご紹介していきます。
塗料の選び方に困っている方や、外壁の塗り替えをご自分で行なおうと検討中の方は、ぜひ、参考にしてください。

1.トップシェア塗料メーカーで外壁塗料選ぶ

日本国内の塗料メーカーの中でトップシェアを誇っているのは

・エスケー化研

・日本ペイント

・関西ペイント

の3社です。

そこで、この3社のおすすめの塗料をここではご紹介いたします。

■クリーンマイルドフッソ(高耐候性・低汚染・防カビ・防藻)[エスケー化研]

IMG_7531-286x214
画像出典:プロタイムズ岐阜関店

【特長】

フッ素樹脂が架橋塗膜となっているため、とても高い耐候性を持っている点、低帯電性・高密度な樹脂・親水性のため、低汚染性に優れている点、防カビ・防藻性を持っている点、などが特長です。

【用途】

鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレス等

【設計価格】

2,800円/㎡~
※価格は業者によって異なります。

■パーフェクトトップ(ハイブリッド高耐候性塗料)[日本ペイント]

パーフェクトトップ

画像出典:モノタロウ

【特長】

高作業性・高耐候性・高光沢の塗料です。また、防藻・防かび性・低汚染性を有しており、外壁を美しく保つこともできます。

【用途】

外壁(モルタル、窯業系サイディングボード、コンクリート、ALCパネル、金属サイディングボード)

【設計価格】

2860円/㎡~
※価格は業者によって異なります。
※仕上げの種類によって価格は変動します。

■コスモシリコン(環境改善提案塗料)[関西ペイント]

コスモシリコン

【特長】

外壁用の一液型の塗料のため、耐候性や乾燥性に優れており、戸建の塗り替えによく使用されます。防カビ・防藻性を有しているとともに、低臭で、身体に有害なホルムアルデヒドなどを含まないといった健康面にまで気を配った塗料です。

【用途】

コンクリート、モルタル、スレート板

【カラーバリエーション】

艶:艶有り・7分艶・5分艶タイプ・艶消し

色:白・淡彩色

【設計価格】

2,700円/㎡~
※3工程
※価格は業者によって異なります。

 

2.機能性を重視して選ぶ

外壁塗料には、それぞれ機能性があるということを冒頭でお伝えしましたが、機能性と言われてもどんなものなのかということは、わからないというのが正直なところですよね。

そこで、塗料のもつ機能性について一覧にしましたので、外壁を塗り替える際に「夏の暑さをやわらげたい」「せっかく塗り替えるなら、いつまでも汚れない外壁にしたい」「湿気が多い環境だから藻が外壁に発生しないようにしたい」といった希望を叶えるために参考にしていただければ幸いです。

機能説明
遮熱性建物の内部の温度が高くなる原因の太陽光に含まれる近赤外線を反射・放射することで、建物の表面温度を下げ、室内の温度上昇を抑制する効果。
断熱性太陽光によって照らされることによって、外壁がもった熱が伝導する速度をゆるやかにすることで、室内に高温の熱が伝導することを防ぐ効果。また、室内の温度を保つ効果。
防水性一般的に塗膜が外壁のヒビ割れに追随することによって、建物の内部への雨水の浸入を防ぐ効果。(主に、弾性塗料のことを指します。)
防藻性外壁への藻の発生を防ぐ効果。
防カビ性外壁へのカビの発生を防ぐ効果。
防錆性金属部分の錆の発生を防ぐ効果。
防汚性外壁などに埃などの汚染物質が付着することによる汚れを防止する効果。
防火性火災時に燃えにくく、延焼しにくくする効果。
防虫性虫除け成分を塗料に配合することによって、虫を壁面に寄りつきにくくする効果。

ここでご説明させていただいた機能以外にも様々な機能性をもった塗料があります。
「こんな機能を持った塗料があったらいいな」と思った際には、ぜひ「○○(機能) 塗料」で検索をしてみてください。
思いも寄らない機能性をもった塗料と出合えるかもしれません。

上の表の機能についてもっと知りたいと思った方は、ぜひ以下の記事も読んでみてください。

遮熱塗料で涼しく省エネ!~選び方からメンテナンスまで〜

塗り替え初心者は必読!雨水の浸入を防ぐ「防水塗料」の種類

外壁のコケを綺麗に落とす方法と予防するポイント

錆止め塗料の効果は?錆止め塗料の種類と価格まとめ

おすすめの機能性の高い塗料

塗料の持つ機能性についてご紹介いたしましたが、「機能性を知っても、どの塗料を選べばいいのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここでは機能性の高い塗料を3製品ご紹介します。

■GAINA(遮熱・断熱塗料)[日進産業]

 

GAINA ガイナ

【特長】

断熱性に優れており、遮音・防音・防臭・防露といった多くの機能をもっているところが特長です。

【用途】

下塗材(シーラーやプライマーなど)との組み合せによって、ほとんどの建材に塗装することが可能。
※ポリプロピレン(高密度)・フッ素加工品・テフロン加工品等には塗装不可。

【カラーバリエーション】

基本52色
※他200色以上対応可能(艶消し)

 

■EC5000PCM-IR(防水性・ピュアアクリル)[アステックペイント]

EC-5000PCM
画像出典:アステックペイント

【特長】
約600%の伸長率が特長の防水塗料です。
外壁にひびが入っても塗膜が伸びるために、建物の劣化要因となる水の浸入を防ぐことができます。
また、有機ガラスが配合されているので、紫外線や雨、熱に強く、高い耐候性をもっています。

【用途】

外壁(窯業系サイディング・ALC・コンクリート・モルタル・各種仕上材下地)

【カラーバリエーション】

68色+特別色対応可能

※一部対応できない特別色があります。

 

■超低汚染リファイン1000Si-IR(低汚染)[アステックペイント]

超低汚染リファイン1000Si-IR
画像出典:アステックペイント

【特長】

長期間、外壁を塗りたてのように美しく維持できるところが超低汚染リファイン1000Si-IRの一番の特長です。
下記の3点の理由で外壁を美しく維持できます。

・塗膜の緻密性が高く、汚れが付着しにくい。
・親水性に優れているため、水になじみやすく、付着した汚れも洗い流される。(セルフクリーニング効果)
・防カビ性・防藻性が高い。

また、期待耐用年数15年程度のフッ素塗料同等の高い耐候性も有しており、遮熱性能も持ち合わせるなど、多機能な塗料といえます。
一般的なシリコン塗料と比べると、性能が優れているため、その分価格は高くなります。

【用途】

外壁(金属系サイディング・窯業系サイディング・ALC・コンクリート・モルタル・各種仕上材下地)

【カラーバリエーション】

全68色(艶有り・3分艶)

 

■ハイドロテクトカラーコートECO-EX[TOTO]

 

ハイドロテクト

【特長】

光触媒の塗料なので、セルフクリーニング機能をもっている所が特長です。
またカラーバリエーションも豊富で、5分艶タイプで約240色の中から選ぶことができます。

【用途】

コンクリート ・ モルタル ・ スレート ・ 金属鋼板 ・ 無機質系建材(ALC、サイディングなど)・アルミパネル ・ 亜鉛めっき鋼板 ・ その他既存塗膜面(吹付け材、塗材)など

【カラーバリエーション】

5分艶タイプ : 約240色
艶消しタイプ : 約210色

【設計価格】

約4,500円/㎡~
※5工程
※価格は業者によって異なります。

 

3.予算重視で外壁塗料を選ぶ

外壁塗料は、主に樹脂の種類や機能性によって費用が変わってきます。
例えば、樹脂の質が高ければ高いほど、高機能であればあるほど、価格が高くなるのです。

そこで、ここではメインとなる5種類(アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料フッ素塗料・無機塗料)塗料の機能性について、ご紹介いたします。

外壁塗料の主な種類を知る

メインとなる5種類(アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料フッ素塗料・無機塗料)の塗料について、特徴や施工価格、耐候年数、どんな考え方の人におすすめかを一覧にしました。「外壁塗料の種類の違いでどんな違いがあるの?」という方は参考にされてください。

特徴1㎡あたりの施工単価
(材料代含む)
耐用年数こんな方におすすめ
アクリル塗料・価格が安い。

・耐候年数が短いので、短期間での塗り替えに適している。

1,000~2,000円約3~5年 ・短期間で外壁を塗り替えたい方。

・DIYで手軽に塗装を楽しみたい方。

ウレタン塗料・伸長性が高い。

・独特の光沢がある。

・密着性が高い。
(雨どいや手すりなどに使用される。)

 1,500~2,500円 約5~7年 ・雨どいなどの付帯部を塗り替えようとされている方。
シリコン塗料・価格と耐候性のバランスが良い。

・耐候性が高い。

 2,000~3,500円 約7~10年・長期的に、外壁塗装にかかる出費を抑えたい方。

・お手軽な価格で性能の高い塗料を使用したい方。

フッ素塗料・耐候性がとても高い。3,000~5,000円約15年~・自宅の外壁を長く美しく維持したい方。

・アパートやマンションなどの頻繁に修繕できない物件を所有されている方。

無機塗料・耐候性が非常に高い。

・藻や苔が発生しにくい。

3,500~5,000円約15年~・自宅を長く美しく維持したい方。

・湿気の多い場所に自宅を建てた方。

※上記の価格や耐候年数などは目安であり、各企業の商品によって異なります。

この5種類の塗料の中でも、シリコン塗料は最も人気のある塗料です。
その理由としては、価格も比較的お手頃な上に、低汚染性といった機能性を有しており、とてもバランスが良いことが挙げられます。
シリコン塗料について気になるという方は、「シリコン塗料」で塗装をするなら絶対知っておきたいポイント!もぜひ参考にされてください。

その他の塗料についても一覧表でご紹介させていただきましたが、それぞれの塗料には特長があり、建材や塗装をしたい部分、外壁の劣化の状況によって、使い分ける必要があります。

塗り替えが必要なのか、どんな塗料を使用したら良いのかということを知るために、建物の外壁の劣化状態を業者に診断してもらった際には、劣化状況などに応じて、おすすめの塗料を何種類か提案してもらうことです。それから、予算やどれぐらいの性能を求めるかということによって、塗料を選んでいくことになるのが一般的な流れです。

塗料の選び方や、種類についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のページもご参考ください。

知っておきたい外壁塗装の塗料の種類と選び方

プロが教える!外壁塗装の種類と自分に合った塗装の選び方

 

4.安全性重視で内外装塗料を選ぶ

塗料には、人体に有害な成分が含まれているものもあり、取り扱い説明書などに記載してあります。

塗料の中には、人体に害をおよぼすホルムアルデヒドという成分が含まれているものがあり、どれほどホルムアルデヒドが含まれているのかをランク付けしたホルムアルデヒド放射等級というものがあります。ホルムアルデヒド放射等級はF☆~F☆☆☆☆まであり、星の数が多くなるほど人体に害の少ない塗料であり、特に室内に塗装する際に法令で施工面積が規制されます。

安全性を重視して塗料を選ぶ際は、身体に害の少ないホルムアルデヒド放射等級F☆☆☆☆を取得している塗料がおすすめです。

また、塗料には独特の臭いがあり、その臭いのせいで気分が悪くなるといったことがあります。塗料には溶剤系と水系の塗料の二種類がありますが、溶剤系塗料よりも水性塗料のほうが臭気が少ないということも覚えておきたいポイントです。

ここでは、F☆☆☆☆を取得している製品を1製品ご紹介いたします。

■スーパーセラタイトF(超耐候無機複合ふっ素樹脂塗料)[エスケー化研]

スーパーセラタイトF

【特長】
ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆の人体に影響の少ない塗料です。
また、
防かび・防藻性をもち、施工性の良い所も特長です。

【用途】

内壁・外壁(コンクリート・セメントモルタル・ALC・PC部材・スレート板・GRC板・押出成形セメント板・各種旧塗膜など)

【カラーバリエーション】

全色(艶有り、半艶、3分艶)

※塗料の容量によって色の種類が異なります。

【価格】

約2,900円/㎡ ~

【耐用年数】

約20年

■どのポイントで塗料を選べば良いのか判断が難しいと感じられる方へ

ここまで、4つの外壁塗料選びのポイントをご紹介してきましたが、こんなに紹介されると選べないという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方は、自分自身が一番大切にしたいことを考えながら、どのポイントで選ぶのかを決めるとよいでしょう。

それでも、「選ぶポイントが沢山ありすぎて選べない」という方は、一度機能性にしぼって塗料選びをしてみてはどうでしょうか。
一度ポイントをしぼって選んでみると、自分が一番大切にしたいことが見えてくるかもしれませんよ。

5.外壁の塗り替えの際に知っておきたい「業者」と「色」の選び方

ここでは、外壁の塗り替えの際に知っておきたい「業者」と「色」の選び方をご紹介いたします。
「業者」選びも「色」選びも塗装後の満足度につながる重要なポイントですので、ぜひご一読ください。

5-1.塗装業者に外壁塗装を依頼する

外壁塗装をDIYでおこなった場合と塗装のプロに依頼した場合の最も大きな違いは「仕上がり」とご紹介いたしましたが、いざ塗装業者に依頼しようとしても、費用のことや業者選びのことで迷うことは多いですよね。

そこでここでは、業者選びをする際に知っておきたい、費用と業者選びについてご紹介いたします。

5-1-1.塗装業者に依頼した場合の費用

一般的な2階建住宅(塗り面積200㎡)の外壁を業者に依頼して塗装をした場合の費用の相場は、80~150万円程度と言われています。
この相場は、目安の数値であり、使用する塗料の種類や外壁の面積、外壁の劣化の状況などの要因によって金額は変わってきます。
使用する塗料の性能が良い程、価格は高くなり、外壁の劣化症状が進んでいれば進む程、価格が高くなる傾向があります。

外壁塗装の費用の相場について、外壁リフォームの種類や素材、状況などによって分類している記事もありますので、詳しく知りたいという方はご参考ください。

外壁リフォームの種類とかかる費用のまとめ

5-1-2.塗装業者選びは外壁塗装の仕上がりに影響する

仕上がりの品質を保つために塗装業者に外壁塗装を依頼することをおすすめしてきましたが、依頼をするのはどんな塗装業者でもいいわけではありません。

というのも、塗装業者の中には、費用を安くするために資材の費用や人件費を削り、品質の低い工事をおこなう業者もいるためです。

そこでここでは、どのように塗装業者を選ぶと良いのかについて4つのポイントをご紹介いたします。

1.塗装業者の所在地が明確である

信頼できる塗装業者を選ぶためにも、まずは、所在地が明確であるかを確認しておきたいところです。

所在地が曖昧であったり、ワンルームマンションが所在地となっており、いつでも連絡を絶てるような状態の塗装業者には注意すべきでしょう。

また、所在地が明確であることに加えて、工事中や工事後に何かあった場合に、すぐに駆けつけてくれる範囲内(車でおよそ約1時間の圏内)の塗装業者を選ぶのが理想的です。

2.営業の担当者が専門的な知識を持っている

外壁塗装は、専門的な知識が必要になる工事でもあります。
外壁ごとに適した塗料があったり、お客様の願いを実現するためにも、高い専門性のある営業担当者のいる塗装業者選んだほうが、提案の幅が広くなったり、工事中や工事後の対応にも満足できる可能性が高いでしょう。

3.塗装業者がもっていると安心できる資格

塗装業者がもっていると安心できる資格として以下の資格が挙げられます。

国家資格一級・二級塗装技能士
民間資格カラーコーディネーター・外装劣化診断士

より品質が高く、満足度の高い外壁塗装にするためにも、塗装業者が所有している資格も確認するようにしましょう。

4.保証制度が整っている

外壁塗装は、塗装後に剥がれや膨れなどのトラブルが起こることもあります。
そこで、塗装業者がどこまで保証してくれるのかということを確認しておくことは、外壁塗装の品質を保証してくれる一つの指標にもなります。

塗装業者によって保証の内容は変わりますので、契約前にしっかりと確認しておきたいところです。
また、工事後に不具合が出た際に保証をしてもらえるように、必ず書面で保証書を発行してもらうようにしましょう。

この他にも、業者選びのポイントは多くありますので、「もっと詳しく知りたい!」という方は

外壁塗装でトラブルを防ぐ業者選びのポイントまとめ

【保存版】知らないと損!悪徳リフォーム業者の手口と絶対に騙されない為の全知識

リフォーム業者選びに口コミサイトを最大限活用する方法!

を参考にしてください。

5-1-3.適正価格で塗装をするためには見積書を3社とる

見積書は、2つ以上あると、どれぐらいの費用が外壁塗装の相場なのかということがつかみやすくなります。
また、見積書を項目ごとに比較できるので、見積額が高すぎるのか、安すぎるのかということや、工事内容の過不足を知ることができるのです。

見積書を多くとったとしても、完全に適正価格がわかるわけではありませんが、適正価格を知る一つのツールになります。見積りを依頼する際は、手間がかかるかもしれませんが3社以上見積りをとるようにしましょう。3社以上に見積りをとった後は、費用について適正価格なのかをチェックする必要があります。

外壁塗装の費用は、以下の4点で構成されています。

・「塗料代」…約20%

・「足場代」…約20%

・「施工費(人件費)」…約30%

・「利益」…約30%

※業者によって比率は異なります。

外壁塗装の見積書の額が適正な額になっているかどうかを判断するには、「塗料代」、「足場代」、「施工費(人件費)」で分け、それぞれの額が適正かどうかをチェックすると良いでしょう。
見積書の見方について、もっと知りたいという方は『外壁塗装の見積もりのポイントを全解説!』、『外壁塗装の適正価格は?見積額の妥当性を見極める3ステップ』をご参考ください。

5-2.もっと満足のいく仕上がりにしたい時のポイントは色選び

外壁の色を決める際に、色見本を見て決めたにも関わらず、実際に塗ってみるとイメージと違ったということは起こりやすいトラブルです。そのようなトラブルを防ぐために、ここでは色見本の見方や色選びのポイントについてご紹介いたします。

5-2-1.太陽光にあてて色を選ぶ

大体の人が色見本を室内で見ることが多いかと思いますが、実は色見本は太陽光に当てて見るべきなのです。次の画像は、同じ色の塗板を蛍光灯の光を当てて撮影したもの(左)と太陽光を当てて撮影したもの(右)です。

bcb20aaa7ea7d17f8d65dcd99259a701-400x288

このように蛍光灯を当てて見た場合と太陽光を当てて見た場合では色の見え方は大きく変わってくるのです。「色見本をしっかり見て、イメージ通りの色を選んだはずなのに…」ということにならないようにするためにも、色を選ぶときは、必ず屋外で晴れた日に見るようにしましょう。

5-2-2.面積の大きな色見本で選ぶ

色には「面積効果」というものがあります。面積効果とは、面積の大小によって色の見え方が異なることをいいます。例えば、明るい色だと小さな面積で見た時よりも、大きな面積で見た時のほうが明度と彩度が高く見えるといったようなことがあります。

色の面積効果

このことは色見本でも同じことが起こり、色見本の小さな面積に塗ってある色の中で選んだ色も外壁一面の大きな面積に塗ってみると色のイメージが変わるということがあります。

イメージ通りの色を塗って、満足のいく仕上がりにするためにも、なるべく大きなサイズの色見本を担当者の方にいただくようにしましょう。

5-2-3.色分けで家のイメージは変わる

外壁の色分けには様々なパターンがあります。色分けを変えるだけでも家のイメージは大きく変わってくるのです。

最も代表的な色分けとしては、1階と2階で色分けをするパターンです。

90dfc0aaa34c0405a99e822aaea6a5ed-400x300
画像出典:プロタイムズ福岡北店

1階に濃い色、2階に薄い色を配色することによって、落ち着きのあるイメージに仕上げることができます。

1a172ad00cee53846c9232870ba8ecbe-400x300
画像出典:プロタイムズ群馬高前店

1階と2階の両方に明るい色を配色した場合、爽やかなイメージに仕上げることができます。
このように、色分けを変えることによって様々なイメージに家を仕上げることができるので、外壁の塗り替えをするなら色分けも検討してみてはいかがでしょうか。

色分けについてもっと知りたい、事例を見てみたいという方は、『外壁のオシャレな色分け35選!色選びのポイントも要チェック!』も参考にしてください。

 

まとめ

いかがでしたか?

本記事では、外壁塗装の目的別の塗料の選び方や塗装業者・色の選び方についてご紹介してきました。
一概に塗料・塗装といえども、それぞれの塗料・工法によって機能や仕上がりに違いが出てきます。
本記事の総復習として、塗料選び・業者選びの際に特に気をつけたい3つのポイントをもう一度ご紹介します。

①耐用年数
外壁と家を長く守るためには、大切なポイントです。さらに、塗替えのしやすさも考えておくと、後々の塗替えの際のコスト削減にもなります。

②機能
低汚染性や遮熱性など、今の家で困っていることやより良くしたいことを考えて、塗料のもつ機能を選ぶのがおすすめです。

③費用
見積書を3社以上からもらうのがおすすめです。

外壁塗装ジャーナルでは、塗料の種類、費用、塗装の知識について多くご紹介していますので、他の記事もご参考にされてください。
ぜひ、塗料・塗装の知識を増やすことによって、納得のいく外壁塗装にしましょう。