プライマー塗装

外壁塗装の「プライマー」は、下塗り塗料です。

外壁塗装の下塗り時には、一般的に、
・下塗り塗料「プライマー」
・下塗り塗料「シーラー」

・下地調整材「微弾性フィラー」
のいずれかを塗装します。
プライマー/シーラー/微弾性フィラーの特徴や違いについては、下記本章で詳しく解説します。

この記事では、その他、
Q:我が家の外壁塗装の下塗りには、本当にプライマーが最適?
Q:外壁塗装のプライマーは何色?
など、“外壁塗装のプライマーに関するよくある疑問”にプロが回答しています。

外壁塗装のプライマーについて調べている方は、ぜひ参考にしてください。

※上記の通り「微弾性フィラー」は下地調整材ですが、外壁塗装ジャーナル内には、下塗り時に塗装するプライマー/シーラー/微弾性フィラーをひとまとめに“下塗り塗料”としてご紹介している記事もあります。

1.外壁塗装の「プライマー」を徹底解説!

1-1.外壁塗装の「プライマー」とは?

外壁塗装の「プライマー」は、下塗り塗料です。

外壁塗装の下塗り時には、一般的に、
・下塗り塗料「プライマー」
・下塗り塗料「シーラー」
・下地調整材「微弾性フィラー」
のいずれかを塗装します。

※基本的には、外壁塗装の下塗り時には、プライマー/シーラー/微弾性フィラーのいずれか1つを塗装しますが、「外壁の種類」や「外壁の劣化の症状・進行具合」等によっては、「プライマー」or「シーラー」の上から「微弾性フィラー」を塗装することもあります。

[参考]外壁塗装の下塗り

―外壁塗装の流れ―
▼足場設置前の現場確認
▼足場の設置
▼高圧洗浄
▼下地処理(補修)
▼養生
▼外壁塗装・下塗り  ←ココ
▼外壁塗装・中塗り
▼外壁塗装・上塗り
▼完了検査
▼足場の解体
▼完成

外壁塗装の下塗りは超重要!下塗り塗料の選び方、オススメ製品も紹介

1-2.プライマーの特徴は?シーラーや微弾性フィラーと何が違う?

大前提として、下塗り塗料「プライマー」「シーラー」と下地調整材「微弾性フィラー」には、共通して下記の性能があります。

▼プライマー/シーラー/微弾性フィラーに共通する性能
・外壁(下地)と上塗り塗料(中塗り・上塗り)の密着性を高める

「プライマー/シーラー/微弾性フィラーにどんな違いがあるのか」というと…
下記表のような違いがあります。

[プライマー/シーラー/微弾性フィラーを徹底比較]

【下塗り塗料】

・プライマー
・シーラー

▼特徴
・(微弾性フィラーと比べると)塗装後にできる塗膜(塗料の膜)が薄い
・なかには、遮熱性・防サビ性などの性能をもつ製品もある
※プライマーとシーラーには明確な区別はありません。
▼プライマー/シーラーを選ぶのは、例えばこんな時
・金属サイディングを塗装する時
・無機塗料・フッ素塗料・光触媒塗料などの難付着性塗料が塗装された外壁を塗装する時
【下地調整材】

・微弾性フィラー

▼特徴
・(プライマー/シーラーと比べると)塗装後にできる塗膜が厚い
▼微弾性フィラーを選ぶのは、例えばこんな時
・劣化が進行した外壁(外壁に細かいひび割れが生じている など)を塗装する時
・凹凸のある外壁(リシン、スタッコ、吹付けタイルの施された外壁など)を塗装する時

※プライマー/シーラー/微弾性フィラーそれぞれの「選ぶのは、例えばこんな時」の情報は、あくまで傾向です。実際に下塗り時にプライマー/シーラー/微弾性フィラーのどれを塗装するかは、「外壁の種類」「(外壁材に塗装が施されている場合)塗装されている塗料の種類・施されている塗装方法」「外壁の劣化の症状・進行具合」「(下塗りの上に)塗装する上塗り塗料の種類」などを複合的に検討して判断する必要があります。

2.外壁塗装のプライマーに関するよくある疑問にプロが答えます!

疑問

2-1.Q:我が家の外壁塗装の下塗りには、本当にプライマーが最適?

A:下塗り時に、プライマー/シーラー/微弾性フィラーのどれを塗装するかは、
・外壁の種類
・(外壁材に塗装が施されている場合)塗装されている塗料の種類・施されている塗装方法
・外壁の劣化の症状・進行具合
・(下塗りの上に)塗装する上塗り塗料の種類
などを複合的に検討して判断する必要があります。

また、同じプライマーでも、製品によって性能に違いもあります。

そのため、“どういう時にプライマーを使用すべきか”というと、“ケースバイケース”という答えになります。

では、「我が家の外壁塗装の下塗りには、本当にプライマーが最適?」といった疑問のある場合には、どうすれば良いかというと…
上記1-2でご紹介した
「▼プライマー/シーラーを選ぶのは、例えばこんな時」
「▼微弾性フィラーを選ぶのは、例えばこんな時」
などの情報も参考に、外壁塗装を依頼した(依頼する予定の)塗装業者に “プライマーを選んだ理由等” を説明してもらうのが確かです。

※基本的には、外壁塗装の下塗り時には、プライマー/シーラー/微弾性フィラーのいずれか1つを塗装しますが、「外壁の種類」や「外壁の劣化の症状・進行具合」等によっては、「プライマー」or「シーラー」の上から「微弾性フィラー」を塗装することもあります。

2-2.Q:外壁塗装のプライマーは何色?

A:外壁塗装のプライマーによくある色は、透明色・白色・グレーなどです。
ベージュ・ブラウン・ブラックなどの色のプライマーも一部あります。

■下塗り塗料の色選び

外壁塗装では、下塗り塗料の上から、中塗り・上塗り塗料を塗り重ねます。
外壁塗装の仕上がり時には下塗り塗料の色は見えなくなるため、消費者が下塗り塗料の色について、さほど気にする必要はありません。基本的には、塗装業者にお任せしておけばOKです。

※参考|塗装業者はどうやって下塗り塗料の色を選ぶ?
塗装業者は、基本的に「既存の外壁色」や「上塗り塗料の色(外壁を何色に塗り替えるか)」などを踏まえて、下塗り→中塗り・上塗りと塗り重ねた時にキレイに仕上がるように考えて下塗り塗料の色を選びます。
特に、下塗り塗料の色選びが仕上がりに大きく影響する
・濃い色の外壁を、薄い色に塗り替える
・既存の外壁と、全く異なる色に塗り替える
といった場合には、慎重に下塗り塗料の色を選びます。

※塗装業者が選んだ下塗り塗料の色について、疑問や不安がある場合には、塗装業者に直接確認をしてみると良いでしょう。

2-3.Q:プライマーを塗装後、どのぐらい乾燥時間をあけるのが正解?

A:プライマー製品によって異なります。
各塗料メーカーは、プライマー製品ごとに乾燥時間(プライマー塗装後の乾燥時間)を規定しています。
塗装業者は、基本的に、この規定された乾燥時間を守って外壁塗装工事をします。

※天候(気温・湿度など)によっては、塗料メーカーの規定する乾燥時間よりも短い時間で十分に乾燥できる場合もあります。一方で、塗料メーカーの規定する乾燥時間以上に乾燥時間が必要となる場合もあります。

「我が家の場合、プライマーを塗装後、どのぐらい乾燥時間をあけるのか知りたい」という場合は、塗装業者に確認してみてください。

【プロが解説】外壁塗装は乾燥時間が重要!守らないとリスクあり!

2-4.Q:「外壁塗装のプライマー」と「シーリング補修のプライマー」は同じ材料?

A:別の材料です。

確かに、シーリングの補修時(打ち替え補修時など)に「プライマー」と呼ばれる材料を使用します。しかしながら、シーリングの補修時に使用するプライマーと、外壁塗装時に使用する下塗り塗料のプライマーは別の材料です。

そのため、外壁塗装時に使用する下塗り塗料のプライマーを、シーリング補修に使いまわすことはできません。

3.プロが教える!オススメの外壁塗装用プライマー塗料製品3選

本サイトを運営している塗料メーカー「アステックペイント」がオススメする、外壁塗装用プライマー塗料製品3選をご紹介します。

[オススメ!外壁塗装用プライマー塗料製品3選]

プレミアムSSシーラープライマー(水性形)

プレミアムSSシーラープライマー(水性形)

フッ素・無機塗膜の塗替えも可能な、密着に優れた水性下塗材です。
※透明色は光触媒塗膜には対応できません。
対応素材:コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング ほか

エポプレミアムシーラープライマーJY(溶剤形)

エポプレミアムシーラープライマーJY(溶剤形)

フッ素・無機・光触媒塗膜の塗替えも可能な、含浸・密着性に優れた下塗材。
※透明色は光触媒塗膜には対応できません。
対応素材:コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング ほか

サーモテックメタルプライマー(溶剤形)

サーモテックメタルプライマー(溶剤形)

防錆効果と遮熱性を持つ金属用の下塗材。一液性で作業性に優れます。
対応素材:ガルバリウム鋼板・ステンレス/アルミニウム ほか

※参考:アステックペイント

遮熱塗料1位!アステックペイントはどんな会社?人気塗料&評判は?

まとめ

外壁塗装の「プライマー」は、下塗り塗料です。

外壁塗装の下塗り時には、一般的に、下塗り塗料「プライマー」・下塗り塗料「シーラー」・下地調整材「微弾性フィラー」のいずれかを塗装します。

この記事では、
・プライマー/シーラー/フィラーの特徴や違い
・下塗り塗料「プライマー」に関するよくある疑問&プロによる回答
・オススメの「外壁塗装用プライマー塗料製品3選」
など、外壁塗装のプライマーについて調べている方が気になる情報をまとめてご紹介しています。ぜひ、参考にしてください。