「近所でも塗り替えたお家が増えたし、そろそろうちも塗り替えなきゃ。だけど、オシャレに仕上げたい!」
とお考えの方も多いのではないでしょうか。
塗り替えを検討している方で、今までとは違った色やデザインに塗り替えたい方に、必見の内容です!
最近では徐々に増えつつある、外壁のツートンカラー。ツートンカラーにするには、いろんなポイントがあります。
是非、この記事を読んでいただき、こだわりの色・配色で大事なご自宅を塗り替え、満足のいくオシャレなツートンカラーのお家にしましょう!
1.ツートンカラーにするときは、配色に注意!
ツートンカラーにする際は選んだ色の組み合わせによっては、塗った後に「失敗した!」と思う場合があります。
大事なお家の塗り替えに失敗しないためにも、以下のポイントを参考にし、お気に入りの配色を見つけましょう!
1-1.調和がとれた同系色を選ぼう!
外壁をツートンカラーにする際の選ぶ2色は、同系色を選ぶようにしましょう。
同系色:色相環の隣り合う色や近い位置にある色のこと
同系色の配色にすることで色相に類似性が感じられるため、まとまって見えるようになります。
1-2.まとまらない時はセパレーションカラーを入れよう!
「色を2種類選んだけど、中々まとまらない・・・」
そういった時は、2色の間に「セパレーションカラー」を入れるようにしましょう。
2色間に別の色で境界を入れることで、それぞれの色を独立させることができます。そうすると選んだ配色を、より効果的な配色に変えることができます。セパレーションは、色同士を分離することで、強烈すぎる配色を和らげたり、弱すぎる配色を引き締めたりと、2色の見え方を調整してくれます。
しかしセパレーションカラーには目立つ色ではなく、無彩色・低彩度色などを使用するとよいでしょう。
1-3.色は最大3色まで!
洋服のコーディネートも3色におさえるのがポイントと言われるのと同様に、外壁にお気に入りの色を入れたとしても、色は最大3色までにおさえましょう。色の数が多すぎると、それぞれの色の主張がうるさくなり、まとまりがなくなってしまうからです。
3色を選ぶコツとして、ベース、アソート、アクセントの3つに分けて考えます。
ベースカラー | 塗装面積が一番大きい色となります。目安は外壁全体の70%程度を占めます。赤や緑などの鮮やかな原色は不向きとなります。また近隣の外壁の色から逸脱しすぎる色を選ぶのはやめましょう。 |
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アソートカラー | ベースカラーの次に大きい面積の色で、目安は外壁全体の25%ぐらいを占めます。ベースカラーとアクセントカラーの間をとりもち、安定させる役割があります。 |
アクセントカラー | 最も面積が小さい色で、目安は外壁全体の5%程度です。個性的な印象を与えたり、全体を引き締める効果があります。 |
ベースカラーはお家の背景色となる色で、全体のイメージを大きく左右します。
ベースカラーの次に面積が大きく、主役に近いイメージの色です。
変化をつける色となりますので、小面積で使用しましょう。
外壁の色を塗り分けるには、様々なポイントがあります。
上記のポイントを参考にし、外壁の色選びをおこなうとよいでしょう。
2.ツートンカラーに区切る方法
ではお気に入りの2色を選んだとしても、同じ色の組み合わせであっても、塗る場所によって全く印象の違う仕上がりになります。ここでは、色をどのように塗ると、どんな印象を与えるのかをお伝えします。
2-1.外壁の上下で色を分ける
外壁をツートンカラーで塗装する際に、よく使われる塗り分け方法です。
上下で色を分ける、つまり1階と2階で色を分けると、重厚感のある印象を与えることができます。また、2階部分に明るい色を持ってくると、お家を広く大きく見せる効果があります。
ちなみに最近では、縦に色を分けるツートンカラーを取り入れるお家も増えてきました。
縦に分ける場合は、使用する塗料の色にもよりますが、スタイリッシュな印象を与えることができます。
2-2.出っ張り部分のみ色を分ける
また、ツートンカラーの方法には、出っ張り部分のみ色を変える方法もあります。
出っ張っている部分と、その他の部分で色を分けることにより、より立体感を与えることができます。
3.付帯部の色で印象は変わる
外壁に使用する色が決まったから終わり!あとは塗るだけ!
実はそうではありません。お家には雨樋や軒天・破風板など、「付帯部」と言われる部分が存在します。付帯部は外壁のようには重要視されませんが、是非付帯部の色にまでこだわって、調和のある色使いにしていただきたいと思います。
例えば、雨樋を外壁に合わせた色にする、もしくは外壁の色と別の色で塗るかによって、与える印象は全く変わってきます。
色の調和を考えて外壁の色に合わせた色にするか、それともアクセントとして外壁の色とは違う色を入れるかによって、全く違う印象となりますので、業者に相談してみるとよいでしょう。
4.シミュレーションでツートンカラーをイメージしよう
いざ塗り替え!となっても業者の施工事例だけでは、中々自宅のツートンカラーの組み合わせがいいものなのかわからないと思います。
最近では、外壁塗装をする際の色のイメージをしやすくするために、カラーシミュレーションをすることができるようになりました。
カラーシミュレーションは二つのパターンがあり、コンピューター上で家の形や色を選び、全体の雰囲気を見ながら塗る色を決めるというタイプと、塗装する家の写真を加工して、実際に塗りかえたように見せるタイプがあります。
4-1.コンピューターを使用してカラーシミュレーションする
それでは、簡単にご自宅のパソコンでカラーシミュレーションができるサイトをご紹介いたします。
◆ハナコレクション カラーシミュレーション
https://www.hanacole.com/simulation/index.html
ハナコレクションとは、大手塗料メーカーである日本ペイントの塗料「ハナコレクション」特設サイトにて提供されているカラーシミュレーションです。
この特設サイトでは、
・住宅外観の特徴から配色を考える
・自宅の写真をアップロードすることにより、配色のイメージをする
ことができるようになっています。
4-2.お家の写真を加工してカラーシミュレーションする
また業者によってはお家の写真を加工し、実際に塗料の塗り板(実際の塗料を塗った板)を使用して塗り替え後のイメージをできるカラーシミュレーション方法もあります。
こちらは業者によって使用しているものが違いますので、お近くの業者に問い合わせてみるとよいでしょう。
5.カラーシミュレーションを信じきってはいけない!?
カラーシミュレーションでは、お家を塗り替えた際の色が想像しやすいため、非常に人気ですが、カラーシミュレーションのイメージを信じきってしまうと、結果として失敗することになります。では、なぜ失敗するのでしょうか。
5-1.ディスプレイ次第で同じ色でも違う色に見える
コンピューターによってシミュレーションした色は、コンピューターのディスプレイ次第で色の見え方が変わってしまいます。ディスプレイやプロジェクター、またカラーシミュレーションの画像を印刷した場合には、そのプリンターの次第で、同じ色であったとしても違う色に見えてしまいますので、注意が必要です。
5-2.色の面積効果で同じ色でも違う色に見える
業者が用意した塗り板を使用して、塗り替えのイメージをしたとしても、いざ外壁に塗った時にはたとえ同じ色であっても見え方が変わってしまいます。これは色の面積効果といって、色の大きさによって見え方が変わってしまう視覚効果のことです。
例えば、色見本では色が濃く見えた色でも、実際に外壁に塗ってみると色見本で見た色より薄く見えてしまいます。
その他の注意点としても、蛍光灯の下で見る場合と太陽光の下で見る場合によっても、見え方が変わってしまいます。
そのため、色を決める際には
・カラーシミュレーションのイメージは、あくまでイメージであることを意識する
・塗り板は室内ではなく、太陽光の下で見る
ようにすると、外壁塗装で失敗することはないでしょう。
6.まとめ
外壁をツートンカラーで塗った際のポイントをご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?選んだ色によって全く違う印象となりますので、今回ご紹介したポイントを参考にしていただき、満足のいくツートンカラーの塗り替えをおこなっていただけたらと思います。