「外壁塗装の上塗りとは、何のこと?」
「上塗りには、どんな役割が?」
そんな疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
外壁塗装には、「上塗り」と呼ばれる塗装工程があります。
◎外壁塗装の流れ(※塗装部分のみ抜粋)
▼下塗り
▼中塗り
▼上塗り ←ココ
中塗り後、最終の塗装工程を「上塗り」と言います。
上塗りは、外壁塗装の仕上げとなる重要な塗装工程です。外壁塗装の見た目の美しさは、上塗りにかかっているといっても過言ではありません。また塗料の性能を担保するためには、上塗りの塗装が必要です。このあたり本章で詳しく解説いたします。
この記事では、外壁塗装の上塗りを徹底解説いたします。ぜひ、参考にしてください。
1.外壁塗装の「上塗り」とは?
外壁塗装の上塗りは、塗装工程の一つ。中塗り後、最終の塗装工程を「上塗り」と言います。
―外壁塗装の流れ―
▼足場設置前の現場確認
▼足場の設置
▼高圧洗浄
▼下地処理(補修)
▼養生
▼塗装・下塗り
▼塗装・中塗り
▼塗装・上塗り ←ココ
▼完了検査
▼足場の解体
▼完成
※戸建ての外壁塗装の場合、中塗りと上塗りには同じ塗料製品を使用します。そのため、「中塗り・上塗り」を「上塗り2回」と呼称することもあります。「中塗り・上塗り」も「上塗り2回」同じ意味です。本記事では、「中塗り・上塗り」の上塗り部分、「上塗り2回」の2回目の上塗りについて解説しています。
2.押さえておきたい!「上塗り」の役割&重要性
外壁塗装の上塗りには、どんな役割があるのかが気になっている方もいるでしょう。この章では、上塗りの役割や重要性について徹底解説いたします。
2-1.外壁塗装の見た目の美しさは上塗りが決める!
ずばり、外壁塗装を美しく仕上げるのに、上塗りは非常に重要な役割を担っています。
上塗りは、外壁塗装の最終工程です。平たく言えば、人目に触れる部分=上塗りということ。
そのため、外壁塗装を美しく仕上げるためには、上塗りを均一に平滑に美しく塗装することが絶対条件です。
もちろん、外壁塗装を美しく仕上げるためには下塗り⇒中塗りでしっかり土台をつくることも重要ですが、それ以上に、上塗りが見た目の美しさを大きく左右します。
2-2.塗料の性能を発揮させるためには上塗りが必要
塗料には、
・外観の美しさを保つ
・家を守る
・機能性(防汚性・防水性・遮熱性など ※備えている機能性は塗料によって異なります)
といった性能が備わっています。この塗料の性能を十分に発揮させるためには、上塗りを塗装する必要があります。
なぜならば、多くの塗料製品が中塗り⇒上塗りと塗り重ねることで性能を発揮する設計となっているためです(※多くの場合、中塗り上塗りには同じ塗料製品を使用します)。中塗り、上塗りのどちらかが欠けると、塗料はその性能を発揮することができません。
もう少し具体的に解説をすると…
中塗り(決められた塗料の量を塗装)
↓ (決められた乾燥時間を守る)
上塗り(決められた塗料の量を塗装)
多くの塗料製品が、「中塗り⇒上塗りと2回に分けて塗装をすること」「塗装をする塗料の量」「乾燥時間」を明確に規定しています。この規定を守って塗装をすることで、塗料製品は性能を発揮することができるのです。
仮に上塗りを塗装しなければ、塗料製品は、その性能を十分に発揮することができません。また、そればかりか塗膜の剥がれなどの不具合が発生してしまう可能性もあります(不具合は塗装後すぐに発生するとは限りません。塗装をして半年、2~3年後に発生することもあります)。
▼外壁塗装の下塗り・中塗りについて詳しくは、下記記事を参考にしてください。
3.よくある上塗りの疑問に塗装プロが回答します!
この章では、よくある外壁塗装の上塗りに関する疑問にプロが丁寧に回答いたします。
3-1.Q どんな上塗り塗料を選べば良いの?
外壁塗装の色や性能は、どんな上塗り塗料を選ぶかで決まります。そのため、上塗り塗料は慎重に選びたいところ。とはいえ、「どうやって上塗り塗料を選べばいいか、わからない…」という方も少なくないでしょう。
そこで、ここでは上塗り塗料を選ぶ際に考えるべきポイントを4つご紹介いたします。
[上塗り塗料を選ぶ際に考えるべき4つのポイント]
☑外壁をどんな「色」にしたいか
☑どのぐらいの「耐久性」のある塗料が良いか
☑どんな「機能性(防汚性・防水性・遮熱性など)」を備えている塗料が良いか
☑どのぐらいの「費用」がかけられるか
上記の4つのポイントを軸に考えれば、納得の上塗り塗料が選べます。
※塗装業者が塗料の提案をしてくれるため、施主(消費者)がイチから塗料選びをする必要はありません。塗装業者に上塗り塗料を提案してもらう前に、上記のポイントを踏まえて希望を伝えると、より納得の塗料を提案してもらえるはずです。
[参考]オススメ塗料3選!|アステックペイント
本サイトを運営している塗料メーカー「株式会社アステックペイント」のオススメ塗料をご紹介いたします。
●1番人気【超低汚染リファインシリーズ】
「超低汚染」という言葉の通り、汚れにくいのが特徴。塗装したての美しい外観を長く保つことができる。外壁塗装に求められるあらゆる機能を備えた革命的な塗料。
●伸びる塗料で有名【EC-5000PCM(IR)】
600%の伸縮率を誇る塗料として有名。外壁にひび割れが生じた場合には、塗膜(塗装後にできる塗料の膜)が伸びて雨水の浸入をブロックする。
●品質と価格のバランス力に優れる【シリコンREVO1000】
家を守るために必要な3つの性能「高耐候性」「低汚染性」「遮熱性」を兼ね備えながらも、選びやすい価格帯が魅力。
▼外壁塗装の上塗り塗料選びについて詳しくは、下記記事を参考にしてください。
3-2.Q 外壁塗装の上塗りには、どのぐらいの時間がかかる?
戸建ての外壁塗装の場合、上塗りは1日で完了するケースがほとんどです。場合によっては、半日程度で終わることもあります。
外壁塗装の上塗りにかかる時間は、「塗装面積(どのぐらいの範囲の塗装をするか)」「(中塗りを塗装した後の)外壁の状態」「使用する塗料の種類」「天候」などによって変動します。つまり、住まいによって上塗りにかかる時間は異なるということです。
そのため、「どのぐらいの時間がかかるのか、もっと明確に知りたい」という方は、外壁塗装を依頼している塗装業者に直接確認をするのが確かです。
その他の工事スケジュールについても、塗装業者に確認をすれば教えてもらえます。「いつ、外壁塗装の上塗りをするのか」「中塗りと上塗りの間は、どのぐらいの乾燥時間をあけるのか」など、工事スケジュールについて気になることがあれば、塗装業者に確認をしてみてください。
▼外壁塗装の工事スケジュールについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
まとめ
外壁塗装において、中塗り後、最終の塗装工程を「上塗り」と言います。上塗りは、外壁塗装の仕上げとなる重要な塗装工程です。
外壁塗装の上塗りの主な役割は、以下の2つです。
・外壁塗装を美しく仕上げる
・塗料の性能を十分に発揮させる
このあたり詳しくは2章にてまとめております。
3章では、よくある上塗りに関する疑問にプロが丁寧に解答しました。上塗り塗料を選ぶ時のポイントなど、押さえておきたい情報もまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。