福岡にお住まいで自宅が築10年前後でそろそろ外壁塗装をしようと検討中の方。チラシやインターネットで調べてみるものの、施工業者や使用塗料・施工時期はいつが良いのかなどで悩まれていませんか?
外壁塗装の正しい知識を持たずに施工業者やインターネットの情報を信じてしまうと、施工後にもっとこうしたら良かった、こういう業者にお願いすれば良かった、と後悔してしまうこともあります。
そのようなことにならないために、本記事では福岡県にお住まいの外壁塗装をお考えの方に向けて、福岡を取り巻く環境・福岡で外壁塗装をする際に参考にしたいポイントや費用相場をまとめてみました。
後悔しない外壁塗装をするためにもぜひ参考にしてみてください。
1.福岡の住宅を取り巻く環境
外壁塗装とはその名の通り「外」で行うもの。気候条件に影響を受けることは致し方ありません。例えば東北・北海道などの寒冷地であれば、積雪の影響で塗装ができないことがあったり、台風の多い沖縄では台風がきそうな時期は工期を長くとっておいたりと、取り巻く環境によって外壁塗装の最適なやり方が変わってくるのです。1章ではそのような観点から福岡県の住宅を取り巻く環境についてご紹介します。
1-1.福岡の気候条件
福岡の気候条件は主に下記が挙げられます。
・春の3~5月は黄砂の影響で汚れがつきやすい
大陸に近い福岡は偏西風の影響で春頃は黄砂の被害に合いやすい地域といえます。よって他の地域に比べ外壁に汚れが付きやすいのです。
・梅雨時期の6~7月と台風の影響を受ける9月は降水量が多い
福岡は梅雨時期と台風に降水量が多い傾向にあります。
・梅雨明けは猛暑日が多い
福岡は全般的に太平洋気候区に属し、特に内陸部は梅雨明けからは最高気温が30℃を超える真夏日が多い傾向にあります。
・10~11月の天気は安定しおだやかな晴天が多い
秋の10~11月は晴れの日も多く、比較的おだやかな気候が続くことが多い。
1-2.福岡の住宅によくある劣化症状
夏場は暑く、降水量も多い福岡県。福岡県の住宅によくある劣化症状を写真付きでご紹介します。
劣化症状 | 解説 |
---|---|
チョーキング | 外壁を手で触ったときに、白い粉のようなものが付着してしまう状態です。長い間紫外線にさらされ続け、塗料の機能が劣化することが原因で発生します。 |
ひび割れ | 家の隅や窓まわりなどにはひび割れが発生する可能性があります。幅0.3㎜以上のひび割れには特に注意が必要で、雨漏りを防ぐために補修を行なう必要があります。 |
シーリング部分のひび割れ・劣化 | 外壁の継ぎ目部分にあるシーリングは、経年劣化などによってひび割れが発生してしまうことがあります。放置していると、ひび割れた個所から雨水が内部に浸入してしまう恐れがあります。 |
汚れ | 汚れが雨の通り道に溜まってしまい、雨筋ができてしまうことがあります。排気ガス汚れに関しては大通りなどに面した住宅では特に注意が必要です。 また福岡は黄砂汚れもつきやすい傾向にあります。 |
コケ・藻の発生 | 水を含んだ外壁にコケや藻が発生してしまうこともあります。塗膜の防水性が切れているサインですので、塗装を考える目安です。 |
1-3.塗装工事に最適な時期は春と秋
福岡で外壁塗装をする場合、最適な時期はいつ頃なのでしょうか。
基本的に年間通して塗装は可能です。しかし「湿度85%以上、気温5℃以下」の場合は塗装はできません(塗料メーカーのパンフレットにも、基本的に共通注意事項として掲載されています)。よって冬場は塗装不可な日、時間帯が出てくるでしょう。
全国的にも当てはまることですが、やはり福岡においても、春(3~5月)と秋(9~11月)が最も外壁塗装に適した時期といえます。
2.福岡で外壁塗装をする際に参考にしたいポイント
ここでは1章でお伝えした福岡の気候の特徴を踏まえて外壁塗装をする際におさえておきたいポイントをお伝えします。
2-1.低汚染塗料で黄砂対策
春に黄砂の影響で外壁に汚れが付きやすくなってしまう福岡。また福岡市などの都市部や大通りに面した立地にある家は、車の排ガス等でどうしても汚れが付きやすくなってしまいます。
そんなお家には、塗装することで汚れが付きづらく、また付いた汚れも雨で洗い流してくれる低汚染塗料と呼ばれるものがお勧めです。
塗装直後の美観を長期間保つことができます。
・超低汚染リファインシリーズ(株式会社アステックペイント)
親水性(水になじみやすい性質)に富んだ塗膜で、汚れが付きづらく、また付いた汚れを雨水で洗い流してくれる機能に加え、遮熱性も兼ね備える。
屋根用、外壁用があるためセットで使用するのもお勧め。
・クリーンマイルドシリコン(エスケー化研株式会社)
超低汚染性 セラミック複合の特殊技術で従来にない超低汚染を実現。防かび・防藻性 特殊設計により、微生物汚染も防ぐ。シリコンタイプに加え、フッ素タイプもあり。
低汚染塗料に関してはこちらの記事でより詳しくご紹介しております。
2-2.防水塗料で雨の多い梅雨対策
6~7月の梅雨時期、9月の台風時期は雨の多い福岡。1-2で記載したよくある劣化症状のひとつである「外壁・シーリングのひび割れ」から雨水が浸入し、雨漏りに繋がる心配がでてきます。
最も安心・安全であると考えている家が雨漏りにより侵されてしまうのは怖いですよね。
そこでお勧めなのが、伸びる塗膜がひび割れが表面化するのを防ぎ、雨水が浸入するのを防いでくれる「防水塗料」。既にひび割れが入っている外壁にももちろん、今後ひび割れが心配という外壁にもうってつけの塗料です。
・EC-5000PCM(IR)(株式会社アステックペイント)
約600%の伸縮率を持つ塗膜が、ひび割れに追随し水の浸入を防ぐ。高い耐候性と遮熱性も併せもつため長期に渡って住宅を保護できる。
防水塗料に関してはこちらの記事でより詳しくご紹介しております。
2-3.季節によって塗装の順序を変える
冬場、福岡の特に山間部では屋根(特に北面)に朝露、夜露が発生します。もちろん、屋根が濡れている状態では塗装はできません。
そこでその朝露、夜露を乾燥させている間に外壁から塗装→屋根の塗装は屋根表面が乾燥するのを待って昼に行うという工程を取り入れることもあります。反対に夏場は昼間に屋根を塗装すると揮発が早く塗装した塗料の乾燥が異常に早まってしまい、後々の塗料性能がしっかりと発揮されないということもあるため、朝に屋根塗装→昼間に外壁塗装という順か、夕方頃に屋根を塗装するという工程で施工を進めます。
このように季節によってしっかり塗装順序を考えてくれるかどうかという点も優良施工店かどうかの見極めポイントともいえるでしょう。
【参考:北面は特に夜露が残りやすい!】
同じ屋根でも北面は特に太陽光が当たりづらく夜露が乾燥しにくいため、前段でお伝えした季節に関わらず、屋根の面によっても塗装に注意が必要です。ここでは実際の屋根写真を使用してご説明します。
南面は太陽光が当たりやすく乾燥しやすいのですが…(下記「南面 夜露なし」画像参照)
北面は乾燥しにくいため冬場の朝方は特に夜露が屋根に残りやすくなってしまっています(下記の「北面 夜露あり」画像と上記の「南面 夜露なし」画像と見比べていただくと黒っぽく、濡れた色になっているのが分かるかと思います)。
このままだと塗料を乗せてもうまくつかず、ついたとしても早期に塗膜が剥がれてくる可能性が高くなります。(下記「北面 夜露あり」画像参照)
画像出典:プロタイムズ福岡北店
3.福岡の外壁塗装の費用相場
気になる外壁塗装にかかる費用ですが、ここでは外壁・屋根でそれぞれどのくらいかかるのかお伝えします。
・外壁塗装:80万~150万円(一般的な2階建て戸建住宅の場合)
・屋根塗装:40万~60万円(一般的な2階建て戸建住宅の場合)
※上記は外壁、屋根をそれぞれ塗装した場合の目安金額です。どちらも同時に行うと上記を足した金額よりも安くなる傾向にあります。
相場としては上記金額ですが、塗装面積、劣化状態、使用する塗料のグレードにも左右されます。例えば劣化状態がひどい場合は塗装ではなく上から外壁材を貼る対応(重ね貼り)になったり、使用する塗料を遮熱機能や低汚染機能など様々な機能が付いたりするものを選んだりすると費用が上がります。
塗装の見積りは複数社から取って比較し、見極めた上で施工業者を決めるのが懸命です。
4.福岡の外壁塗装施工事例集
福岡の外壁塗装施工事例をエリアごとにご紹介していきます。
【福岡エリア】
明るい色を使ってイメージチェンジ!
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ福岡南店
2トーン+1階と2階の間に茶色のラインでオシャレなイメージに。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ福岡南店
【宗像エリア】
グリーンを使用し鮮やかな印象に。屋根の退色も綺麗に塗替え。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ福岡北店
2トーンに塗り分けすることでスタイリッシュな印象に。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ福岡北店
【久留米エリア】
白1色から、2トーンにすることでオシャレなイメージに。
・施工前
・施工後
赤茶系の色を使って鮮やか且つ落ち着いた風合いに。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ久留米店
【北九州エリア】
1階を茶色で引き締めスタイリッシュなイメージに。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ八幡西店
クリーム色をベースに、複数のライン使いでオシャレな外壁に。
・施工前
・施工後
画像出典:プロタイムズ八幡西店
5.福岡県の塗装業者は約860社!塗装業者の見極めも必要
福岡県の塗装業者(法人・個人含めた事業者)は860社(※)存在するとされており、これは全国でも多い部類になります。
塗装業者が多ければ多いほど、いわゆる悪徳業者と呼ばれる、施工体制がしっかりしていなかったり(例えば2-3で挙げたような季節によって塗装方法を変えるというような処置をしてくれないなど)、不当な金額で施工をしたりする業者も残念ながら出てきてしまいます。
塗装業者の数が多い福岡県では業者が少なく頼めるところがないという心配はほとんどない一方で、どこに依頼すればしっかりした外壁塗装を行ってもらえるのかの判断が難しいともいえます。
よって3章の費用相場でもお伝えしましたが見積りは複数社見比べ、納得した業者にお願いするようにしましょう。
業者選びに関してはこちらの記事でも詳しくご紹介しておりますので参考にしてみてください。
※平成24年経済センサス-活動調査 事業所に関する集計 産業横断的集計(総務省 統計局統計調査部経済統計課)
「福岡で外壁塗装・屋根塗装をお考えの方へ」
外壁塗装ジャーナルを運営しているプロタイムズにも福岡県に店舗があります。診断・お見積りは無料となっていますので、外壁塗装・屋根塗装に関するお悩みがあればお気軽にご相談ください。
・プロタイムズ福岡南店(施工エリア:福岡市、糸島市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、春日市、那珂川市)
・プロタイムズ福岡北店(施工エリア:宗像市、鞍手町、福津市、古賀市、新宮町、久山町、篠栗町、須恵町、志免町、粕屋町、宇美町)
・プロタイムズ久留米店(施工エリア:小郡市、筑前町、大刀洗町、朝倉市、久留米市、大川市、筑後市、広川町、大木町)
・プロタイムズ八幡西店(施工エリア:北九州市、水巻町、岡垣町、遠賀町、芦屋町、中間市)
お近くの福岡の店舗に相談(無料)をご希望の方は下記のお問い合わせフォームからお願いたします。
まとめ
本記事では福岡で外壁塗装をする際に知っておくべき知識として、取り巻く気候条件・よくある劣化症状・おさえておきたいポイント・施工事例をお伝えしました。
福岡にお住まいで外壁塗装をお考えの方は、上記を把握することで、満足のいく外壁塗装に繋げていっていただければと思います。