外壁塗装と屋根塗装を同時にすると、
費用面や、労力・時間などの面で大きなメリットがあります。
そのため、外壁塗装と屋根塗装は同時にするのがオススメです。
事実、多くの人が外壁塗装と屋根塗装を同時にしています。
この記事では、
・外壁塗装と屋根塗装を同時にするメリット&デメリット(2章)
・外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合にかかる費用相場(3章)
・外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合の工事の流れ(4章)
などについて、プロが徹底解説します。
外壁塗装と屋根塗装を同時にするかどうかで迷っている方が気になる情報をまとめてお伝えします。
ぜひ、参考にしてください。
1.外壁塗装と屋根塗装は同時にするのがオススメ
大前提として押さえておいていただきたいのは、
外壁も屋根も、長持ちさせるためには定期的な塗装メンテナンスが必須ということです。
外壁も屋根もメンテナンスのためにいずれは塗装が必要になることを考えると、
同時に塗装してしまうのが、手間がかからずオススメです。
外壁塗装と屋根塗装を同時にすると、別々にするよりも、
・塗装メンテナンスにかかるトータル費用が抑えられる
・塗料の色選びの自由度が高い
といったメリットも。
このあたり詳しくは、下記2-1で解説します。
下記2-2では、外壁塗装と屋根塗装を同時にするデメリットについてもお伝えしています。
外壁塗装と屋根塗装を同時にするかどうかで迷う場合には、メリット(2-1)・デメリット(2-2)の両方をチェックしたうえで検討してみてください。
[補足①]外壁と屋根では、塗装が必要な時期が異なる?
外壁も屋根も、長持ちさせるためには定期的な塗装メンテナンスが必須ですが、
「外壁と屋根で、塗装が必要となる時期が異なるのでは?」
といった疑問を抱く方もいるでしょう。
確かに、外壁と屋根で劣化の進行スピードが異なることもあります。
※外壁材・屋根材の種類、周辺環境など、様々な要因で劣化の進行スピードは変わります。
その場合、
「塗装が必要な屋根にあわせて、外壁も少し早めに塗装する」
など、外壁 or 屋根のどちらかが塗装が必要になったタイミングで、同時に塗装するのがオススメです。
とはいえ、実際のところ、「早めに塗装を検討している」といった場合を除いて、「塗装検討時には、外壁も屋根も塗装が必要な時期を迎えていた」というケースがほとんどです。
ちなみに、「今後も外壁塗装と屋根塗装を同時にしていきたい」という場合は、
“次回、外壁と屋根が同じくらいに塗装時期を迎えるように、今回の塗装時に、耐久性・性能を考えて外壁用の塗料・屋根用の塗料を選ぶ”と良いでしょう。
[補足②]外壁塗装をしない場合・屋根塗装をしない場合がある
●外壁や屋根の劣化が大きく進行している場合
外壁や屋根の劣化がかなり進行している場合、塗装ではメンテナンスしきれないため、塗装以外のメンテナンスをすることになります。
▽塗装以外のメンテナンス方法
・外壁|カバー工法・張り替え
・屋根|カバー工法・葺き替え
●塗装メンテナンスが不要な外壁材・屋根材の場合
・外壁材|樹脂サイディング
・屋根材|粘土瓦(ゆう薬瓦・いぶし瓦 等)
は、塗装によるメンテナンスは不要です。
粘土瓦
※お住まいが上記にあてはまる場合、当然、外壁塗装・屋根塗装を同時にすることはありません。
2.屋根塗装と外壁塗装を同時にするメリット&デメリット
2-1.メリット
外壁塗装と屋根塗装を同時にする「メリット」は下記の通りです。
◎塗装にかかる手間(労力・時間)を減らせる
外壁塗装と屋根塗装を同時にすることで、別々にするよりも、塗装にかかる手間を減らせるのは大きなメリットでしょう。
塗装をするとなると、
・塗装業者に連絡をする
・塗装業者に外壁や屋根の状態を診てもらう
・塗装業者に提示してもらった見積書を検討する
・外壁や屋根に塗る塗料製品や塗料色を決める
・塗装工事をするスケジュールを調整する
・塗装工事を見守る
・仕上がりを確認する
等々、様々なやるべきことが生じます。
外壁塗装と屋根塗装を別々にする場合には上記を2回することになりますが、同時にする場合には1回ですみます。
◎塗装メンテナンスにかかるトータル費用がお得に
外壁塗装と屋根塗装を同時にすることで、塗装メンテナンスにかかるトータル費用がお得になります。
その理由は、足場費用にあります。
外壁塗装と屋根塗装を別々にした場合には、外壁塗装時と屋根塗装時にそれぞれ足場を設置する必要があるため、2回分の足場費用がかかります。
※外壁塗装時にも屋根塗装時にも、高所作業のために足場を設置する必要があります。
ところが、外壁塗装と屋根塗装を同時にすると足場の設置が1回ですむため、1回分の足場費用を節約することができるのです。
足場費用は塗装費用の約20パーセントを占めるほど高額なため、1回分の足場費用を削減できるだけでも、大きな費用削減になります。
◎塗料の色選びの自由度が高い
外壁塗装だけをする場合、既存の屋根色にあわせて外壁の塗料色を選ぶことになります。
屋根塗装だけをする場合、既存の外壁色にあわせて屋根の塗料色を選ぶことになります。
一方で、外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合は、外壁の色も屋根の色も変えることができるため、より自由に塗料色を選ぶことができます。
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合には、外壁の色も屋根の色も大きく変えて、外観の印象をより大きく変えることも可能です。
2-2.デメリット
外壁塗装と屋根塗装を同時にする「デメリット」は下記の通りです。
◎1回に支払う費用が高額になる
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合、当然、外壁塗装費と屋根塗装費を同時に支払う必要があります。別々にする場合と比べて、1回に支払う費用が高額になるのはデメリットと言えます。
※外壁塗装と屋根塗装を同時にすると、1回に支払う費用は高額になりますが、塗装メンテナンスにかかるトータル費用は抑えられます(2-1)。
◎塗装工事の日数が少し長くかかることがある
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合、外壁塗装だけ or 屋根塗装だけをする場合と比べると、塗装工事の日数が少し長くかかることがあります。
※外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合の塗装工事の流れについては、下記4章を参照ください。
外壁塗装と屋根塗装を同時にすると大きなメリットがあるため、デメリットが問題なければ同時にするのがオススメです。
3.外壁塗装+屋根塗装の費用相場はいくら?
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合にかかる費用相場は、下記の通りです。
▼外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合(外壁塗装+屋根塗装)
費用相場:105万円~
※上記はあくまで目安の費用です。
※外壁・屋根の面積(外壁・屋根の広さ)、劣化の進行具合、使用する塗料製品、依頼する塗装業者等によって費用は変わります。場合によっては、上記と費用が大きく異なることもあります。
4.参考|外壁塗装・屋根塗装を同時にする場合の工事の流れ
「外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合、どういった流れで塗装工事をするのか」などが気になっている人は少なくないでしょう。
以下、外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合の、一般的な塗装工事の流れです。
参考情報として、ぜひチェックしてみてください。
●塗装工事の流れ|外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合
外壁塗装&屋根塗装の流れ ※工事工程 | 各工事工程の日数目安 | |
▼近隣挨拶 | 1日 ※1~2時間ほど | |
▼足場設置前の現場確認 | 1日 ※1時間ほど | |
▼足場の設置 | 1日 | |
▼高圧洗浄 | ▽(屋根)高圧洗浄 | 1日 ※3時間ほど |
▽(外壁)高圧洗浄 | ||
▼下地処理 | 1~2日 | |
▼養生 | 1日 | |
▼塗装 | ▽(屋根)下塗り | 3~6日 |
▽(外壁)下塗り | ||
▽(屋根)中塗り&上塗り | ||
▽(外壁)中塗り&上塗り | ||
▼完了検査 | 1日 ※1時間ほど | |
▼足場の解体 | 1日 | |
完成 |
※天候、外壁・屋根の面積(外壁・屋根の広さ)、外壁・屋根の劣化の症状や進行具合等によっては、各工事工程にかかる日数が上記と異なる場合もあります。
※多くの場合、日曜日は塗装工事が休みとなります。
※外壁・屋根の劣化の症状や進行具合等によっては、工事工程等が上記と異なる場合もあります。
※「近隣挨拶」や「足場設置前の現場確認」は、足場設置の約1週間前~前日の間に行ないます。
※「近隣挨拶」と「足場設置前の現場確認」は同日に行なうこともあります。また、「近隣挨拶」の前に、「足場設置前の現場確認」をすることもあります。
※付帯部(雨樋・軒天等)などの塗装をする場合は、上記+αの日数がかかります。
実際の外壁塗装・屋根塗装の流れ(足場の設置~足場の解体)は、屋根塗装・外壁塗装の工事スケジュールが記載された「工事工程表」で確認できます。
工事工程表
※一般的に、「工事工程表」は外壁塗装・屋根塗装がはじまる前に塗装業者に提示してもらえます。提示してもらえていない場合には、塗装業者に依頼をすれば提示してもらえるはずです。
まとめ
外壁塗装と屋根塗装は同時にするのがオススメです。
外壁塗装と屋根塗装を同時にすると、
◎塗装工事にかかる手間(労力・時間)を減らせる
◎塗装メンテナンスにかかるトータル費用がお得に
◎塗料の色選びの自由度が高い
などのメリットがあります。
実際、多くの方が外壁塗装と屋根塗装を同時にしています。
この記事では、「外壁塗装と屋根塗装を同時にするメリット・デメリット」のほか、
・同時にする場合にかかる費用相場
・同時にする場合の工事の流れ
などもご紹介しております。
ぜひ、こちらの情報も参考に、「外壁塗装と屋根塗装を同時にするかどうか」賢く検討してください。