外壁塗装 売却

「家を売却する前に、外壁塗装をするべきか」
で迷っている人は多いのでは。

「外壁塗装をした方が高く売れる?」
「早々に売却したいなら、外壁塗装をした方が良い?」
などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。

ずばり、家の売却前に外壁塗装をするのが良いかどうかは、ケースバイケースです。
家の売却前に外壁塗装をすることで、高値で早く売却できることもあれば、外壁塗装をしてもさほどメリットが得られないこともあります。

この記事では、
・家の売却前に外壁塗装をするメリット・デメリット(1章)
・プロが教える!家の売却前の外壁塗装をオススメする場合/しない場合(2章)
・外壁塗装にかかる費用相場(3章)
など、家の売却前に外壁塗装するかどうかを賢く判断するために必要な情報をお伝えいたします
ぜひ、参考にしてください。

1.家の売却前に外壁塗装をするメリット・デメリット

家の売却前に外壁塗装するかどうかを賢く判断するために、まずは、家の売却前に外壁塗装をするメリット・デメリットを知ることからはじめるのがオススメです。

「メリットとデメリット、どちらを重視するか」
「自身の家の場合、メリットとデメリットどちらが大きそうか」
などについて考えることで、見えてくることも多々あるはずです。

1-1.メリット

家の売却前に外壁塗装をするメリットは下記の通りです。

○早く売れる可能性UP
外壁の傷みが目立つみすぼらしい外観の家よりも、外壁塗装をしたキレイな外観の家の方が、興味をもってもらいやすくなることは間違いありません。家に興味を持ってもらいやすくなれば、それだけ売却チャンスが増えるため、早々に売却ができる可能性が高まるというわけです。
近年は、インターネットで中古住宅を探す人も増えていますが、インターネットで中古住宅をチェックするときに多くの人がまず目にするのは外観写真です。そのため、インターネットを使っての売却を考えている場合には特に、外壁塗装で外観をキレイにすることは有効です。

○高値で売れる可能性UP
外壁塗装をすれば絶対に高値で売却できるというわけではありませんが、外壁塗装をすると、外観のキレイさやメンテナンスをしていることをアピールできるため、高値で売却できる可能性は間違いなく高まります。

○売却後に問題が生じるリスクを減らせる
(外壁に劣化症状が見られる場合)売却前に外壁塗装をして外壁を補修しておくことで、売却後早々に外壁材がダメになる、雨漏りが発生するなどの問題が生じるリスクを減らすことができます。

外壁の劣化は放置NG!劣化の種類・補修方法・費用を徹底解説!

1-2.デメリット

家の売却前に外壁塗装をするデメリットは下記の通りです。

○外壁塗装の費用がかかる
外壁塗装には一定の費用がかかります(費用相場は下記3章を参照)。家の売却前に一定の費用を支払わなければならないのは、一つのデメリットと言えます。

○外壁塗装をしても思い通りの売却ができるとは限らない
1-1でお伝えした通り、外壁塗装をすることで高値で早く売却できる可能性は高まりますが、絶対ではありません。外壁塗装をしても希望の値段で売却ができなかったり売却に時間がかかったりと、思い通りの売却ができないこともあるでしょう。場合によっては、「せっかく外壁塗装をしたのに、なかなか売れない…」という結果となることもあるかもしれません。
こうしたリスクを負わなければならないことは、売却前に外壁塗装をするデメリットでしょう。

○一部の売却チャンスを逃す可能性も
家の売却前に外壁塗装をすると、「塗装した色が買主の好みではなかった」という理由で売却のチャンスを逃すこともあるかもしれません。また、「購入後に自分の好きな色で外壁塗装がしたい」と考える人にとっては、外壁塗装をしたこと自体がマイナスに働いてしまうことも。
とはいえ、買主の多くが「何色で塗装されているか」といったことよりも、「外観がキレイかどうか」を重視する傾向にあり、奇抜な色を選ぶなどしない限り、外壁塗装の色などが原因で売却チャンスを逃す可能性はさほど高くはありません。

 

2.プロが教える!家の売却前の外壁塗装をオススメする場合/しない場合

この章では、家の売却前の外壁塗装をオススメする場合/オススメしない場合の具体例をご紹介します。

家の売却前に外壁塗装するかどうかを賢く判断するための情報として、上記のメリット・デメリットとあわせて、ぜひ参考にしてください。

2-1.外壁の劣化が進行している場合は、外壁塗装をするのがオススメ

外壁の劣化が進行すると、外観の傷みが目立つようになります。そのため、「外観をキレイにして、早く高値で売却できる可能性を高めたい(1-1)」と考えるならば、外壁に下記のような劣化症状が見られる場合には、家の売却前の外壁塗装を前向きに検討することをオススメします。


著しいチョーキング
(手で触ると粉状のものが付着する状態)
外壁塗装 寿命
色あせ

幅0.3mm以上のひび割れ

無数の傷がある
外壁塗装 膨れ
塗膜の膨れ

塗膜のはがれ
白サビ
サビの発生

コケ・藻の発生

※上記のような劣化症状が見られる場合、雨水が浸入している可能性も!?

外壁に上記のような劣化症状が見られる場合(特に、幅0.3mm以上のひび割れ、塗膜のはがれが発生している場合)、気づいていないだけで、すでに「外壁材もしくは躯体にまで雨水が浸入し、外壁材がダメになってきている or 躯体の腐食がはじまっている」という状態となっている可能性もあります。

こうした不安のある場合には、売却前に「インスペクション(建物状況調査)」を実施するのも選択肢の一つ。
インスペクションとは、建築士(国土交通省の定める講習を修了した建築士)が行なう、建物の「構造耐力上主要な部分(基礎、壁など)」および「雨水の浸入を防止する部分(屋根、外壁など)」に生じている劣化・不具合の状況を把握するための調査です。

※インスペクション(建物状況調査)について詳しくは、国土交通省HPを参照ください。

 

2-2.「土地のみ売却」の可能性がある場合は、外壁塗装はオススメしない


家を取り壊して、土地のみ売却する可能性がある場合は、外壁塗装をするのはやめておいた方がよいでしょう。言わずもがな、売却前や売却時に家を取り壊してしまうのであれば、外壁塗装にかけた費用や労力が無駄になってしまいます。

2-3.数年後に売却予定の場合にも、定期的に外壁塗装をするのがオススメ

2~3年先など数年後に家を売却する予定の場合、「どうせ売却をしてしまうし、費用をかけてまで外壁塗装をする必要はないのでは…?」と思われる方もいるかもしれませんが、定期的な外壁塗装は変わりなく実施することを強くオススメします。

なぜならば、定期的に外壁塗装して、家の外観を美しく保ち、家を長持ちさせる(外壁材や躯体などが早々にダメになるのを防ぐ)ことは、家の資産価値を守ることにつながるためです。いざ売却をするときに、資産価値が高い家の方が、より高値で売却ができる可能性が高いことは間違いありません。

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3.[参考]押さえておきたい外壁塗装の費用相場

外壁塗装 値引き

「どのぐらいの費用がかかるかで、外壁塗装をするかどうか決めたい」
という方もいるでしょう。

外壁塗装の費用相場は、80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗装面積200㎡の場合 ※屋根塗装含まず)です。

外壁塗装の費用は、外壁の大きさ(塗装面積)、外壁の劣化症状、使用する塗料の種類、必要な補修工事などによっても大きく変わります。そのため、場合によっては、実際にかかる費用が上記の費用相場と大きく異なる可能性もあります。
「自身の家の外壁塗装にどのぐらいの費用がかかるのか知りたい」という場合には、塗装業者に依頼をすれば見積額を提示してもらえます。

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★家の売却前に外壁塗装をするべきかどうか、不動産会社に相談をするのも賢い選択

家の売却前に外壁塗装をするのが良いかどうかは、
・家のある場所(人気のエリアかどうか など)
・家の築年数
・家の間取り
など、さまざまな要因によっても変わることがあります。

そのため、最終的に外壁塗装をするのが良いどうかは、家の売却を依頼する不動産会社に相談をして決めるも良いでしょう。不動産会社に相談をすれば、家の近隣の市況、過去の事例なども教えてもらえるため、より現実的な判断ができるはずです。

 

 

まとめ

家を売却する前に外壁塗装をするのが良いかどうかは、ケースバイケース。
家の売却前に外壁塗装をすることで、高値で早く売却できることもあれば、外壁塗装をしてもさほどメリットが得られないこともあります。

この記事では、
・家の売却前に外壁塗装をするメリット・デメリット
・家の売却前の外壁塗装をオススメする場合/しない場合
・外壁塗装の費用相場
など、家の売却前に外壁塗装をするのが良いかどうかを賢く判断するために必要な情報をまとめてお伝えしています。

自身の家の場合はどうするのがベストか、塗装業者や不動産業者などのプロの意見とあわせて、ご紹介した情報も参考に検討してみてください。