外壁材 種類

意外に思う方もいるかもしれませんが、実は、外壁材の種類を見分けるのは簡単ではありません。
実際、外壁材をチラッと見ただけでその種類を見分けるのは、至難の業です。

そのため、外壁材の種類が知りたい場合には、
・家を購入した時の資料で確認する
・プロに家の外壁を見てもらう
などの方法で見分けるのがオススメです。

しかしながら、なかには、
「家を購入した時の資料が見つからない」
「自身で見分ける方法があれば、知りたい」
といった方もいるでしょう。

そこでこの記事では、一般の方向けに“外壁材の種類の見分けるポイント”もご紹介します。
このポイントを活用すれば、専門知識のない一般の方でも、少なくとも外壁材の種類をある程度見当づけることはできます。
このあたり詳しくは、下記2章で詳しく解説します。

1.外壁材の種類の見分け方|オススメ順に紹介

1-1.家を購入した時の資料で確認するのが間違いない

家を購入した時の資料

外壁材の種類は「家を購入した時の資料」で確認するのが、最も間違いがなく、かつ簡単な方法です。

▼家を購入した時の資料(外壁材の種類がわかる可能性がある資料)
・建築図面
・外部仕様書
・外壁材のパンフレット ほか

「資料が見つからない」などの場合には、購入元(不動産会社・ハウスメーカーなど)に聞いてみるのも一つの手です。
何らかの手がかりが見つかるかもしれません。

1-2.プロに家の外壁材を見分けてもらう方法も

プロに家の外壁材を見てもらえば、外壁材の種類は明らかになるはずです。

◎外壁材の種類を見分けられるプロとは?
一般的に、塗装会社・建築士・外装リフォーム会社などは、外壁材の種類を見分けることができます。

塗装職人が腕で組んで立っている

外壁のメンテナンス(外壁塗装など)をする際、外壁のメンテナンスを依頼された会社は必ず外壁材の種類を調べます。
そのため、外壁のメンテナンスをするタイミングで、外壁材の種類は必ず明らかになります。
※どんな外壁のメンテナンスをするにしても、外壁材の種類は必ず明らかにする必要があります。外壁材の種類がわからない状態で、適切な外壁のメンテナンスをすることはできません。

1-3.ある程度は自身でも見分けられる

虫眼鏡で家をチェック

最終手段として、自身で外壁材の種類を見分けるという方法もあります。

実際のところ、専門知識のない一般の方が外壁材の種類を明確に見分けるのは難しいですが、ある程度見当づけることはできます。

※下記2章では、一般の方向けの“外壁材の種類を見分けるポイント”について詳しく解説しています。

2.自身で外壁材の種類を見分けたい方へ|見分けるポイントをプロが徹底解説

一般の方向けに“外壁材の種類の見分けるポイント”をご紹介します。
このポイントを活用すれば、専門知識のない一般の方でも、外壁材の種類をある程度見当づけることはできます。

2-1.日本の外壁は7割以上が「窯業系サイディング」

現在、日本で最も広く普及している外壁材は「窯業系サイディング」です。
そのシェアは7割以上とも言われています。

そのため、お住まいの外壁材の種類として最も可能性が高いのは、「窯業系サイディング」です。

窯業系サイディングの外壁
窯業系サイディング

窯業系サイディングの次にシェアが高い外壁材は、「金属サイディング」「モルタル」です。
そのため、お住まいの外壁材の種類として「窯業系サイディング」の次に可能性が高いのは、「金属サイディング」「モルタル」です。

金属サイディングの外壁
金属サイディング

モルタルの外壁
モルタル

2-2.シーリング目地の有無で外壁材の種類を見当づけられる

シーリング目地(コーキング目地)とは、“外壁材と外壁材の間”のシーリングを施工した箇所のことです。

シーリングの目地
シーリング目地

外壁材には、このシーリング目地がある外壁材と、シーリング目地がない外壁材があります。
そのため、シーリング目地の有無(あり/なし)を確認することで、ある程度、外壁の種類を見当づけることができます。

シーリング目地がある外壁材シーリング目地がない外壁材
・窯業系サイディング
・金属サイディング(※)
・ALC
・タイル
・打ち放しコンクリート
・モルタル
・木材

※金属サイディングは、シーリング目地がわかりづらい箇所にあることが多く(サイディングボードの奥にシーリング目地がある・シーリング目地の上にカバー材が張られている 等)、一見するとシーリング目地がないように見えることがあります。

2-3.外壁材を叩くと金属音がする場合は「金属サイディング」

外壁材を叩くと金属音がする場合には「金属サイディング」の可能性大です。


外壁材を強く叩く・硬いモノで叩くなどすると、外壁材の種類によっては傷がついたり凹んだりすることがあるため、注意が必要です。

※叩くと金属音がする外壁材は、トタン(カラー鋼板)の可能性もあります。ただし、外壁材にトタンが採用されているケースは非常にまれです。

2-4.「木材」の外壁はまれ

木材の外壁
木材

現在、日本では「木材」の外壁はまれです。

「木材かと思っていたら、木目調の金属サイディングだった」
など、見た目が木材のように見えても、他の外壁材であるケースがほとんどです。

ちなみに…
外壁材が「木材」であれば、家の購入時に、家の特徴の一つとして“外壁が木材であること”を耳にしたり目にしたりしている可能性が非常に高いです。
そのため、こうした記憶が全くないという場合には、木材に見えても、他の外壁材を疑ってみた方が良いでしょう。

2-5.“劣化症状”も外壁材の種類を見分ける判断材料に

外壁材の種類によって、生じる劣化症状が微妙に異なります。
そのため、お住まいの外壁材に生じている劣化症状をチェックすることで、ある程度、外壁材の種類を見当づけられることもあります。

▼サビが生じている場合 ※もらいサビを除く
「金属サイディング」の可能性大です。

金属サイディングの外壁に発生したサビ
サビ

※サビが生じている外壁材は、トタン(カラー鋼板)の可能性もあります。ただし、住宅の外壁材にトタンが採用されているケースは非常にまれです。

外壁のサビ|発生原因は?放置しても大丈夫?自分で落とせる?

▼エフロレッセンスが生じている場合
「窯業系サイディング」「モルタル」「ALC」「タイル」「打ち放しコンクリート」の可能性があります。

外壁にエフロレッセンスが発生した様子
エフロレッセンス
※エフロレッセンスとは、外壁の表面に生じる白い汚染物のことです。

外壁・屋根・塀に生じるエフロレッセンス!発生原因は?補修が必要?

3.[参考]プロタイムズの「建物診断(無料)」を受けると、外壁材の種類がわかります!

本サイトを運営しているプロタイムズの塗装会社では、「建物診断」を無料で行なっています。
この建物診断を受けると、プロに外壁材を見てもらえるため、外壁材の種類も明らかとなります。

▼プロタイムズの建物診断を受けると、下記のことがわかります。
・外壁材の種類
・外壁材の劣化の進行具合
・外壁材のメンテナンス(塗装工事等)の必要有無
・(メンテナンスが必要な場合)メンテナンスにかかる見積額

「プロタイムズへの建物診断(無料)」のご依頼はこちらから

※プロタイムズの建物診断を受けたからといって、必ずしも外壁のメンテナンスをしなくてはならないということはありません。お気軽にお問い合わせください。

プロタイムズの塗装会社は全国に200以上あります。
こちらからお問い合わせいただければ、最寄りのプロタイムズの塗装会社が建物診断にお伺いします。

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まとめ

外壁材の種類を自身で見分けるのは簡単ではありません。
そのため、外壁材の種類が知りたい場合には、まずは下記方法で見分けるのがオススメです。
・家を購入した時の資料等で確認する
・プロに家の外壁を見てもらう

この記事では、「自身で外壁材の種類を見分けたい」という方のために、
・一般の方向けに“外壁材の種類を見分けるポイント”
もご紹介しています。
このポイントを活用すれば、専門知識のない一般の方でも、少なくとも外壁材の種類をある程度見当づけることはできます。