外壁塗装 下塗

ズバリ、屋根塗装の相場価格をご存知でしょうか。

おそらく、安くはない費用がかかるであろうことはわかっていても、「相場がいくらか」と問われると、「わからない」という方も少なくないでしょう。

はじめにお伝えしてしまうと、屋根塗装の相場価格は40万円~です。

ただし、この金額はあくまでも相場価格。屋根の状態や、使用する塗料によっては、上記の相場費用より高くなることもあれば、低く抑えられることもあります。そのため、いざ見積書をとってみると、上記の相場価格とぜんぜん違うということもあり得ます。

そこで、この記事では、一般的な屋根塗装の相場にとどまらず、“我が家の屋根塗装には、いったいいくらかかるのか”にまで踏み込んで屋根塗装の相場価格をご紹介してまいります。一読いただければ、屋根塗装の相場価格が掴めるはずです。

1.屋根塗装の相場価格は40万円~

一般的な2階建住宅の場合(塗り面積50~80㎡・足場費用込)

 相場価格:40万円~

 

※ただし、上記費用は、あくまで一般的な相場価格。実際の費用は、屋根の広さや劣化状況、使用する塗料の種類など様々な要因によって、上記費用より高くなることもあれば、安く抑えられることもあります。

2.より正確に屋根塗装の相場価格を知りたい方へ

一般的な屋根塗装の相場価格から一歩踏み込んで、“我が家の屋根塗装には、いったいいくらかかるのか”が知りたいという方も多いのではないでしょうか。

我が家の屋根塗装の費用相場は、“何にいくらかかるのか”を見ていくことで、より正確に掴むことができます。業者に見積りを提示してもらっている場合には、見積書を手にチェックしてみてください。

屋根塗装にかかる費用は、『塗料代』『工事代(人件費)』『足場代』『業者の利益』で構成されています。そこで、“塗料代はいくらかかるのか” “工事費(人件費)はいくらかかるか”など、一つひとつチェックしていきましょう。

ちなみに、費用の内訳比率は「塗料代」が約20%、「足場代」が約20%、「施工費(人件費)」が約30%、そして利益が約30%が目安です。


[塗料代の相場価格]

一般的な2階建て住宅の場合、屋根塗装に使用する塗料缶数は2缶程度です。

塗料耐久年数費用 ※1缶あたり
ウレタン約3~5年 5,000~15,000円
シリコン約5~7年 15,000~40,000円
フッ素約7~10年 40,000~80,000円
無機約10~15年 50,000~120,000円

※塗料の費用は、耐久年数が長いほど高く、耐久年数が短いほど安い傾向にあります。
※上記はあくまで目安です。塗料メーカーや製品によっても価格が異なります。

<塗料選びのポイント!>

安価な塗料は、1回の塗装にかかる費用は安く抑えられるものの、耐久年数が短いものが多いため、またすぐに塗り替えなければならなくなり、かえって割高になってしまうことも。塗料選ぶときには、1回にかかる塗料代だけでなく、塗り替え回数まで含めて考えることで、お得な選択ができます。

 

★屋根の塗料選びについては、「3.屋根塗装の満足度を上げるために、知っておきたい塗料の知識」も参考にしてください。


[工事代(人件費)の相場価格]

一般的な塗装工事では、『高圧洗浄』『養生』『諸経費』は必ずかかります。雨樋などの付帯部と呼ばれる部分を塗装するか、しないかは、住まいの劣化状況や希望等によって異なります。

工事項目相場価格
高圧洗浄100~300円/㎡
養生250~400円/㎡
付帯塗装工事軒天800~1,200円/㎡
雨樋800~1,200円/㎡
破風板650~800円/㎡
縁切り500円/㎡
諸経費現場管理費1式 30,000~50,000円
廃材処理費等1式 10,000~30,000

※上記はあくまでも相場価格です。住まいの劣化状況等によっては、価格が大きく異なることもあります。


[足場代の相場価格]

足場代は下記の計算式をつかって、簡単に算出することができます。

■ステップ1
どのぐらいの大きさの足場をかけるのか、足場をかける面積(足場架面積)を算出します。

足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※家の外周に足す8mは、外壁(家)から足場までの距離に相当。

■ステップ2
下記の足場代、飛散防止ネットの相場価格と、ステップ①で算出した足場架面積をもとに、足場代を算出します。

足場代600~800円/㎡
飛散防止ネット100~200円/㎡

足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)

▼足場代について詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
プロが教える!外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?


[参考情報Ⅰ]屋根と外壁はいっしょに塗装するとお得

屋根塗装にも、外壁塗装にも、同じく足場代がかかります。そして、その足場自体に大きな違いはありません。つまり、屋根塗装と外壁塗装を一緒に実施すれば、一つの足場で、屋根も外壁も塗装できる、というわけです。

どちらにしろ、屋根も外壁も定期的な塗装が必要ですので、どちらかの塗装を検討している場合には、両方一緒に実施するのがオススメです。

ちなみに、外壁と屋根をいっしょに塗装した場合の費用相場は80万円~です。

 

[参考情報Ⅱ]火災保険で屋根修理費がタダになる?!

台風や竜巻、突風、豪雨、落雷、大雪…などの自然災害によって生じた被害は、火災保険の風災補償の適用対象となります。つまり、保険金がおりる可能性があります。屋根塗装を検討する際には、まずは火災保険の加入有無をチェックしてみてください。加入している場合には、専門業者に依頼し、屋根の調査をしてもらいましょう。

※経年劣化や地震、人為的なものによる被害は保険対象外となりますので、ご注意ください。

 

▼屋根塗装の相場価格について、こちらの記事も参考にしてください。
屋根塗装の費用を抑えるポイント【1円でも安く!】
屋根塗装の見積もりでの正しい判断をするための知識

3.屋根塗装の満足度を上げるために、知っておきたい塗料の知識

3-1.『遮熱塗料』を塗装すれば、暑い夏も涼しく快適に!

遮熱塗料

屋根には、「遮熱性」をもちあわせた塗料を選ぶのがオススメです。

遮熱性とは、温度上昇の原因となる近赤外線を反射することで、塗装面の温度上昇を抑える性能を指します。

屋根に遮熱塗料を塗装すれば、暑い夏に快適な住空間がつくれるだけでなく、エアコンなどの使用頻度が減るため節電も期待できます。

▼遮熱塗料について詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
遮熱塗料で涼しく省エネ!~選び方からメンテナンスまで〜

3-2.人気の屋根色ランキング|ベスト5

屋根を塗装するにあたり、以外と多くの方が迷ってしまうのが「屋根の色」。

下記に2020年の屋根色の人気ランキングをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

※アステックペイント調べ 集計期間(2020/1/2~2020/12/31)

屋根の色を決める際には、屋根の色だけに着目するのではなく、外壁や付帯部との調和まで考えると失敗がありません。また、地域によっては「景観ガイドライン」が定められており、住まいの色彩に規制のある場合もあるので、塗装前に必ず確認するようにしましょう。

[補足情報] 屋根塗装が必要な劣化の症状

屋根の劣化は、屋根材によって表れる症状に違いがあります。そこで、ここでは屋根材ごとに劣化症状をご紹介してまいります。下記のような症状が発見された場合、塗装を検討する必要があります。

屋根の種類劣化症状


スレート瓦(カラーベスト・コロニアル)

☑触ると手に粉がつく(チョーキングの発生)

☑色あせ

☑カビ・藻の発生

☑塗膜が剥がれている

☑スレート瓦が反っている

☑釘や留め金具の抜けている箇所がある


セメント瓦

☑触ると手に粉がつく(チョーキングの発生)

☑色あせ

☑カビ・藻の発生

☑塗膜が剥がれている

☑割れ


モニエル瓦

☑触ると手に粉がつく(チョーキングの発生)

☑色あせ

☑カビ・藻の発生

☑塗膜が剥がれている

☑割れ

☑表面のざらつき


金属系(瓦棒)

☑触ると手に粉がつく(チョーキングの発生)

☑錆の発生

☑色あせ

☑釘や留め金具の抜けている箇所がある


アスファルトシングル
☑色あせ

☑カビ・藻の発生

☑コーティングと基材との剥がれ

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粘土瓦(ゆう薬瓦・いぶし瓦など)

☑瓦を止めている漆喰やモルタルの劣化

☑割れ

※基本的に塗装による補修を行ないません。

※注意※
屋根の劣化症状は専門業者に確認してもらいましょう。
屋根の劣化は、屋根にのぼって確認するのが一番です。しかし、素人が屋根にのぼるのは大変危険なので、絶対にやめましょう。万が一の場合、塗装どころではなくなってしまいます。どうしても、まずは自分でチェックしたいという時には、地面やベランダから見える範囲で行なってください。近くに屋根を見下ろせる高い建物などがあれば、そこから双眼鏡で確認するのも一つの方法です。

ただし屋根の傷みは潜在的に進行することが多く、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。劣化状況の確認だけなら無料で対応してくれる業者も多数ありますので、まずは相談してみることをオススメいたします。
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[参考情報Ⅲ]塗装以外の補修方法が有効な場合もある

屋根の劣化が進行してしまっていると、塗装だけでは補修しきれない場合があります。そんな時に有効なのが「重ね葺き」「葺き替え」という補修方法です。

重ね葺き
(カバー工法)
屋根材が劣化していても、下地にまで進行していない場合には、既存の屋根をそのまま残し、その上に屋根材をかぶせる重ね葺きが有効です。費用相場は60万円~

【メリット】
・屋根の解体や廃棄が必要ないため、葺き替えと比べると施工期間が短くて済み、費用を安く抑えられる
・廃材が少なく、環境に優しい
・屋根が二重となるため、断熱性・遮音性が高まる

【デメリット】
・屋根が二重となり重さが増すため、施工前に耐震性のチェックが必要

葺き替え屋根材だけでなく、下地にまで劣化が進行してしまっている場合には、古い屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に替える葺き替えを行ないます。費用相場は80万円~。

【メリット】
・屋根材すべてが新しくなるため、耐久性が増す
・どんな屋根でも対応できる

【デメリット】
・塗装・葺き替えと比べると、施工期間が長い
・屋根の解体や廃棄の費用がかかる
・アスベストが含まれている屋根材※の場合、通常より高額な解体費がかかる。

※2006年以前に製造された屋根には、アスベストが含まれている場合があります。アスベストを含む屋根の葺き替えをすると、廃材処理には高額な費用がかかることもあります。

まとめ

心ない業者に騙されることなく、屋根塗装工事を進めるために、相場価格を掴んでおくことは非常に有効です。

たとえば、「屋根塗装の相場価格は40万円~」ということを把握しておくだけでも、迷ったときの一つの判断材料となるはずです。

当メディアを運営するプロタイムズでも、無料で建物診断の実施と見積り相談を承っております(全国対応)。

「我が家の屋根塗装の費用を詳しく知りたい」「外壁・屋根塗装を検討して見積もりをもらったけど、相場感がわからず判断できない」という方もお気軽にお問い合わせください。