外壁・屋根・塀などの表面に生じる白い汚染物のことを“エフロレッセンス”と言います。

「もしかすると、我が家にもエフロレッセンスが生じているのでは?」
「なぜ我が家にエフロレッセンスが?」
「エフロレッセンスは放置しても大丈夫?」
など、エフロレッセンスについて様々な疑問・不安を抱えている方も少なくないでしょう。

この記事では、
・エフロレッセンスとは?(写真で解説)
・エフロレッセンスが生じるメカニズム&原因
・しばらくは様子見でも問題ないエフロレッセンス/補修を検討した方が良いエフロレッセンス
・エフロレッセンスの補修方法
など、外壁・屋根・塀などに生じるエフロレッセンスに関する情報を徹底解説します。
ぜひ、参考にしてください。

1.外壁・屋根・塀などに生じるエフロレッセンスを徹底解説!

1-1.[写真で解説]エフロレッセンスとは?

エフロレッセンスとは、外壁・屋根・塀などの表面に生じる白い汚染物のことです。

※エフロレッセンスのことを、「エフロ」「白華現象」「白華」などと言うこともあります。
※白い汚染物は、炭酸カルシウムです。

外壁・屋根・塀などに白くなっている箇所を見つけて、「もしかすると、エフロレッセンスでは?」と思った方もいるでしょう。
ずばり、下記写真がエフロレッセンスです。

■エフロレッセンス

※エフロレッセンスと見間違いやすい症状に、白いカビ・白い汚れ・チョーキング(外壁・屋根などの表面を触ると粉状のものが付着する状態)などがあります。


エフロレッセンスは、あらゆる外壁・屋根・塀などに生じるわけではありません!

エフロレッセンスが生じる可能性があるのは、セメントを含む建材だけです。
セメントを含まない建材には、エフロレッセンスは生じません。

▼セメントを含む建材(エフロレッセンスが生じる可能性がある建材)

外壁窯業系サイディング、モルタル、ALC、タイル、打ち放しコンクリート
屋根スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)、セメント瓦
その他基礎、塀(ブロック塀など)、ベランダ、タイル(階段・アプローチなど)

※タイル自体はセメントを含まない建材ですが、タイルの目地や下地にはセメントが含まれるため、建材がタイルの場合はエフロレッセンスが生じる可能性があります。

1-2.エフロレッセンスが生じるメカニズム&原因

はじめにエフロレッセンスが生じるメカニズムを解説すると…

エフロレッセンス(白い汚染物)は、外壁・屋根・塀などに浸み込んだ雨水に、外壁・屋根・塀のカルシウム成分が溶け出し、カルシウム成分を含む雨水が二酸化炭素と反応することで生じます。

エフロレッセンスが生じるのには、下記2つの原因が考えられます。

●エフロレッセンスが生じる原因①|外壁・屋根・塀などの経年劣化
外壁・屋根・塀などの経年劣化によって、エフロレッセンスが生じることがあります。
外壁・屋根・塀などに生じるエフロレッセンスのほとんどは、この経年劣化が原因です。

詳しく解説すると…
外壁・屋根・塀などは、時間の経過とともに少しずつ劣化していきます。一定の時間が経過し、ある程度劣化が進行すると、劣化箇所から雨水が浸み込むように。外壁・屋根・塀などに雨水が浸み込むようになれば、上記でお伝えしたメカニズムによってエフロレッセンスが生じることがあります。

※外壁・屋根は塗装の劣化が進行することで、ベランダの床はFRP防水などの劣化が進行することで、雨水が浸み込むようになります。
※ひび割れなどの劣化症状が生じると、よりエフロレッセンスが生じやすくなります。

●エフロレッセンスが生じる原因②|補修工事の不備
外壁・屋根・塀などの補修工事(塗装工事・防水工事等)時に何らか不備があったことが原因で、不具合の症状としてエフロレッセンスが生じることもあります。

▼補修工事(塗装工事・防水工事等)の不備
例)
・塗装工事時の縁切り不足
┗スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)を塗装した場合には、縁切りが必要です。
・防水工事時の防水処理の不備 ほか
※上記例以外の補修工事(塗装工事・防水工事等)の不備が原因で、エフロレッセンスが生じることもあります。


一部の建材(※)には、新築後すぐに(建材を施工後すぐに)、わずかにエフロレッセンスが生じることがあります。このエフロレッセンスは雨水などに洗い流されて消失します。
※一部の建材:モルタル・タイル・打ち放しコンクリート・基礎など

2.外壁・屋根・塀などに生じたエフロレッセンスは補修すべき?放置しても大丈夫?

補修すべきかどうかは、エフロレッセンスの進行具合によって異なります。

しばらくは様子見でも問題ない場合
・わずかにエフロレッセンスが見られる
・エフロレッセンスの生じている箇所がほんのわずか

※新築後すぐに(各建材を施工後すぐに)生じたエフロレッセンスも、様子見で問題ありません(1-2を参照)。

補修を検討した方が良い場合
・エフロレッセンスが多量に生じている(エフロレッセンスが堆積して塊になっている)
・ひび割れ箇所からエフロレッセンスが生じている
・ひび割れ箇所からエフロレッセンスと一緒にサビが流れ出ている


エフロレッセンスが多量に生じている(エフロレッセンスが堆積して塊になっている)


上記のような症状(エフロレッセンスが多量に生じている・ひび割れ箇所からエフロレッセンスが生じている・ひび割れ箇所からエフロレッセンスと一緒にサビが流れ出ている)を放置し続けると、建材がもろくなるなどして建材自体が早々にダメになるリスクが生じます。

3.押さえておきたい!エフロレッセンスの補修方法

3-1.「エフロレッセンスの除去+塗装工事等」で補修するのが一般的

洗浄(高圧洗浄)やケレン等でエフロレッセンスを除去し、その後、塗装工事・防水工事で建材をコーティングする補修方法が一般的です。

※タイル・塀などは、“洗浄(高圧洗浄)やケレン等でエフロレッセンスを除去するのみ”の補修方法が一般的です。基本的に、塗装工事・防水工事をしてコーティングをする必要はありません。

3-2.薬剤でエフロレッセンスを除去する補修方法も(タイル・塀などの場合)

タイル・塀などは、薬剤を使ってエフロレッセンスを除去する補修方法もあります。

※すべての建材に薬剤を使用できるわけではありません。タイル・塀などは基本的に薬剤を使用できます。

4.エフロレッセンスの補修はプロに依頼するのがオススメ

補修を検討した方が良いほどエフロレッセンスが進行している場合(※2章を参照)、エフロレッセンスの補修はプロに依頼するのが賢明です。

進行したエフロレッセンスの補修には専門的な知識・経験が必要となります。
無理に自身で補修をすれば、
・エフロレッセンスをキレイに除去できない
・エフロレッセンスの補修時に建材を傷つけてしまう
・専用の薬剤の使い方を誤り、建材を変色させてしまう・周辺の植栽を枯らしてしまう
・必要な補修工事が十分にできておらず、建材の寿命を縮めてしまう
などのリスクが生じます。

無理に自身でエフロレッセンスの補修をするのはオススメできません。

まとめ

エフロレッセンスとは、外壁・屋根・塀などの表面に生じる白い汚染物のことです。
エフロレッセンスは、セメントを含む外壁・屋根・塀などに雨水が浸み込むことで生じ
ます。

エフロレッセンスが生じる原因は、下記の2つです。
・原因① 外壁・屋根・塀などの経年劣化
・原因② 補修工事の不備

補修が必要かどうかは、エフロレッセンスの進行具合によって異なります。
本記事では、エフロレッセンスの補修方法についても解説しています。
エフロレッセンスの補修を具体的に検討する際には、あわせて参考にしてください。