外壁塗装 失敗

大前提として、技術の進歩により塗料の性能が上がり、外壁塗装のノウハウも蓄積されている今、プロの塗装業者が外壁塗装工事に失敗することは、ほとんどありません
とはいえ、失敗はゼロではない、というのも事実です。稀(まれ)に失敗が起こってしまうことはあります。

また、外壁塗装の失敗には、外壁塗装工事の失敗以外にも、
「好みの色で外壁塗装をしたが、イメージしていた仕上がりにならなかった」
「外壁塗装が原因で近隣とトラブルになってしまった」
といった類(たぐい)の失敗も。このあたり詳しくは本章で解説いたします。

この記事では、あらゆる外壁塗装の失敗事例をご紹介します
現在、外壁塗装後で「我が家の外壁塗装は失敗…?」といった疑問を抱いている人はもちろん、外壁塗装前に「外壁塗装に失敗しないために、どんな失敗事例があるのか知っておきたい」という人も、ぜひ参考にしてください。

さらに、この記事では、
「これは外壁塗装の失敗?」と思った時の賢い対処法
についてもお伝えいたします。
現在、外壁塗装後で、「これは、外壁塗装の失敗?」「失敗だった場合は、どうすればいいの?」「できることはある?」といった疑問を抱いている人は、ぜひこちらの内容もチェックしてみてください。

1.外壁塗装の失敗事例[経験者の声まとめ]

この章では、外壁塗装を経験した人の声をもとにまとめた、外壁塗装のあらゆる失敗事例をご紹介します。

1-1.外壁塗装後すぐに、塗膜のふくれ・はがれが生じた

[失敗事例]

「塗装業者の工事内容に不備があり、外壁塗装後すぐに、塗膜(塗装後にできる塗料の膜)にふくれ・はがれが生じた」

塗装業者の工事内容に不備があると(塗装業者が外壁塗装に失敗すると)、塗膜にふくれ・はがれが生じてしまうことがあります。

外壁塗装 膨れ

塗膜のふくれ

塗膜のはがれ

塗装業者の工事内容に不備があったことが原因で、塗膜にふくれ・はがれが生じた場合には、補修をしてもらえるはずです。詳細は、下記2章を参照ください。


塗膜のふくれ・はがれは、必ずしも塗装業者の工事内容が原因で生じるとは限りません!経年劣化が原因で、塗膜のふくれ・はがれが生じることもあります
外壁塗装をしてすぐ…目安としては塗装直後~1年以内くらいに塗膜にふくれ・はがれが生じた場合には、塗装業者の工事内容に不備があった可能性があります。塗装をしてから数年経ってから生じた塗膜のふくれ・はがれは、経年劣化が原因の可能性が高いです。

外壁塗装のはがれを全解説|原因や補修の必要性、費用のことまで

1-2.外壁塗装が明らかにムラになっていた

[失敗事例]

「外壁塗装が明らかにムラになっていた」

外壁塗装工事は塗装職人の手で行なうため、どうしても多少ムラになってしまうことはあります。
そのため、
・外壁を見る角度によって、ムラがあるように見える
・光が強くあたった時に、ムラがあるように見える
といった程度であれば、外壁塗装の失敗とまでは言えない、と考えるのが一般的です。
上記程度のムラがあっても、「仕方ない」とされることがほとんどで、塗り直すなどの対応をしてもらうのは、まず無理でしょう。

しかしながら、下記写真のように、
・明らかにムラになっている
・塗装箇所によって塗料の厚みが明らかに違う
といった場合には、塗り直してもらえる可能性が高いです。詳細は下記2章を参照ください。

外壁塗装のムラについて詳しくは、下記記事も参考にしてください。

外壁塗装のムラをキレイに塗り直してもらうことはできる?

1-3.好みの塗料色で外壁塗装をしたが、イメージしていた仕上がりにならなかった

[失敗事例]

「好みの塗料色を選んだが、実際に外壁に塗装してみると、イメージしていた仕上がりにならなかった」

「奇抜な塗料色を好んで選んだが、我が家の外観だけ、近隣から浮いている気がする」

外壁塗装の塗料色選びに「失敗した…」と、後悔する消費者(施主)は少なくありません。

とはいえ、一旦はその塗料色に納得をしてOKを出している以上、「イメージした仕上がりにならなかった」といった感覚的な理由だけで塗り直してもらうのは、まず無理です。
どうしても他色にしたい場合は、再度、塗料代(材料代)や工事代などを自身で負担して、塗装業者に塗り直してもらうしかありません。

外壁塗装前の人へワンポイントアドバイス!

「好みの色」というだけで外壁塗装の塗料色を選ぶと、失敗する可能性大。外壁塗装の塗料色を選ぶ時には、好みかどうか以外にも、検討するべきいくつかのポイントがあります。詳しくは、下記記事を参考にしてください。

【プロが教える!】外壁塗装の色選びを失敗しないポイント!

【外壁塗装の色選び】人気の組合せとプロが選ぶ配色9選

外壁色に迷ったら!2020年最新の人気色と組み合わせTOP20

 

1-4.手抜き工事・ずさんな工事をする心ない塗装業者に依頼をしてしまった

[失敗事例]

「手抜き工事・ずさんな工事をする心ない塗装業者に依頼をしてしまった」

残念ながら、手抜き工事・ずさんな工事をする心ない塗装業者も存在します。

実際のところ、一般の人が“本当に手抜き工事なのか、ずさんな工事なのか”を見極めるのは難しい側面もありますが、
たとえば…
「外壁塗装の仕上がりに問題がある」
「塗装後すぐに不具合が生じた」
といった場合には、適正な工事が行なわれていない可能性もあるため、ひとまず補修などの対応も含めて早々に塗装業者に相談をしてみてください。

「手抜き工事・ずさんな工事かどうか、専門家(第三者)の意見も聞きたい」という場合や、「塗装業者に話を聞いてもらえない」「塗装業者と連絡がつかなくなった」などの困った状況になった場合には、専門の機関に相談をするのがオススメです。詳しくは下記2-3を参照ください。

外壁塗装前の人へワンポイントアドバイス!

外壁塗装を成功させるために最も重要なのは、信頼できる塗装業者を選ぶことです。納得の外壁塗装ができるかどうかは、塗装業者選びにかかっているといっても過言ではありません。
下記記事も参考に、信頼できる塗装業者を見つけてください。

【塗装業者の見極め方】8つのステップで信頼できる業者を選ぼう!

[信頼できる塗装業者を探している方へ]外壁塗装の評判を調べる方法

1-5.外壁塗装が原因で近隣とトラブルになってしまった

[失敗事例]

「外壁塗装工事の音が原因で、近隣から文句を言われた」

「高圧洗浄時の洗浄水が隣人宅にまで飛散してしまい、クレームに発展した」

外壁塗装が原因で近隣とトラブルになってしまうことがあります。

具体的に、外壁塗装の何が原因でトラブルになるかというと…
・工事関係者の出入りが増えることでの騒々しさ
・足場設置時や高圧洗浄時の音
・塗料のニオイ
・高圧洗浄時の洗浄水などの飛散
などです。

何を不快に感じるかは人それぞれです。自身では大したことはないと思っていても、近隣の人にとっては「大迷惑」「不快に感じる」ということもあります。
そのため、近隣の人から何かしらの指摘を受けたときはもちろん、「もしかするとご迷惑をおかけしたかも…」と思うことがある場合には、いち早く謝罪をするのが賢明です。

外壁塗装前の人へワンポイントアドバイス!

近隣トラブルを引き起こさないためには、外壁塗装工事がはじまる前に近隣宅へ伺い、
・外壁塗装をすること
・外壁塗装のスケジュール
・音やニオイがするかもしれないこと
などを説明し、ご迷惑をおかけしてしまうかもしれないことについて断りを入れておくことが有効です。

事前に断りを入れていてもトラブルになってしまうことはありますが、仮に何もしていないと、「何も聞いていない…」など、何の断りもなかったことについて不快な感情が生まれることで、よりトラブルが起きやすくなってしまうことは間違いありません。

近隣宅への工事前の説明に代わりに行ってくれる塗装業者も少なくありませんが、できれば塗装業者任せにせず、消費者(施主)自身も一緒に説明に行くのがオススメです。自身も一緒に出向いた方が、より誠意が伝わり、クレームも起きづらくなるはずです。

外壁塗装はうるさい?音がする理由&対策法をプロが徹底解説!

 

2.外壁塗装後の人へ|「これは外壁塗装の失敗?」と思った時の賢い対処法

現在、1章でお伝えしたような外壁塗装の失敗に直面している人もいるでしょう。

この章では、現在、外壁塗装後で、「これは外壁塗装の失敗?」「失敗だった場合は、どうすればいいの?」「できることはある?」といった疑問を抱いている人に向けて、情報をまとめてお伝えいたします。

2-1.外壁塗装工事の失敗については、塗装業者に相談を

塗装業者

「外壁塗装工事の失敗では?」と思う場合には、ひとまず塗装業者に相談をしてみるのが良いでしょう。
塗装業者に落ち度のある工事の失敗であれば、基本的に、塗装業者が対応をしてくれるはずです

1章の失敗事例でいうと、
・塗装業者の工事内容が原因で、塗膜にふくれ・はがれが生じた場合(1-1)
・外壁塗装が明らかにムラになっている場合(1-2)
・塗装業者の手抜き工事・ずさんな工事が原因で、外壁塗装の仕上がりに問題が生じている場合、塗装後すぐに不具合が生じた場合(1-4)
については、塗装業者が何らかの対応をしてくれる可能性が高いです。

上記以外にも、塗装業者に落ち度のある工事の失敗はあります。
「これは、塗装業者に落ち度のある工事の失敗では?」といった疑問や疑念がある場合には、ひとまず塗装業者に相談をしてみるのがオススメです

「塗装業者に落ち度のある工事の失敗かどうか、専門家(第三者)の意見が聞きたい」といった場合や、「明らかに塗装業者に落ち度があると思うのだけれど、対応してもらえない」「塗装業者と連絡がとれなくなってしまった」などの困った状況になった場合には、専門の機関に相談すると良いでしょう。詳しくは、下記2-3を参照ください。

2-2.工事以外の失敗については、ひとまず自身で対処法を考える

外壁塗装工事以外の失敗については、上記1章の情報等も参考に、ひとまず、「どう対処するのがベストか」を自身で考えるのが賢明です
対処法を考えた結果、塗装業者に相談するのも良いでしょう。

1章の失敗事例でいうと、
・塗料色選びに失敗した場合
(1-3)
「イメージした仕上がりにならなかった」といった感覚的な理由だけで塗り直してもらうのは、まず無理です。どうしても他色にしたい場合は、再度、塗料代(材料代)や工事代などを自身で負担して、塗装業者に塗り直してもらうしかありません。
・外壁塗装が原因で近隣とトラブルになった場合(1-5)
謝罪に行くなど、トラブル解決に向けて自身で動く必要があります。
塗装業者がトラブル対応をしてくれることもありますが、塗装業者に任せきりにすることで、かえって心証が悪くなることも。そのため、塗装業者が対応してくれる場合にも、自身でも謝罪に行くなどの対応をすることをオススメします。

なかには、もはや対処のしようがない失敗もあります。対処のしようがない失敗については、残念ながら、どうしようもありません。次回の外壁塗装で同じ失敗をしないように、失敗の原因や対策は明らかにしておくと良いでしょう。

「どう対処するのが良いか専門家の意見が聞きたい」「本当に対処のしようがないのか、専門家に相談したい」などの場合には、専門の機関に相談をするのがオススメです。詳しくは、下記2-3を参照ください。

2-3.外壁塗装の失敗について相談できる専門の機関がある

2-1&2-2でお伝えした通り、外壁塗装の失敗ついて、何らかの疑問や疑念を抱いたときに相談できる専門の機関があります。

外壁塗装の失敗について専門家(第三者)の意見が聞きたい場合や、「明らかに塗装業者に落ち度があるのに、取り合ってもらえない」「塗装業者と連絡がつかなくなってしまった」など困った状況に陥ってしまった場合などは、専門の機関に相談をすると良いでしょう。なにか解決の糸口が見つかるかもしれません。

[オススメの相談先|専門の機関]

公共財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口

消費生活センター
消費生活全般に関する苦情や相談の窓口

 

まとめ

この記事では、外壁塗装を経験した人の声をもとにまとめた、外壁塗装のあらゆる失敗事例をご紹介しています。
現在、外壁塗装後で「我が家の外壁塗装は失敗?」という疑問を抱いている人はもちろん、外壁塗装前に失敗事例を押さえておきたいという人も、ぜひ参考にしてください。

また、この記事では、「これは外壁塗装の失敗?」と思った時の対処法についてもご紹介しています。
現在、外壁塗装後で、「失敗だった場合は、どうすればいいの?」「できることはある?」といった疑問を抱いている人は、ぜひこちらの内容もチェックしてみてください。