屋根塗装 何回

「屋根塗装は何回塗るのが正解?」
といった疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。

屋根塗装は3回塗りが基本です。
ただし、屋根の傷みがひどい場合には、4回塗り・5回塗りが適正ということもあります。
また、塗料製品によっては、2回塗りが適正ということも。
このあたり詳しくは1章で解説します。

さらに2章&3章では、
・自身の屋根塗装の適正な塗り回数を調べる方法
・屋根塗装で適正な塗り回数を守らないと生じるリスク
・塗装業者に適正な塗り回数を守ってもらうために、施主(消費者)ができる対策
などについてもお伝えします。

屋根塗装の塗り回数について調べている方は、ぜひ参考にしてください。

1.屋根塗装は何回塗るのが正解?

1-1.屋根塗装は「3回塗り」が基本

屋根塗装

一般的に、屋根塗装は、
▼下塗り
▼中塗り(上塗り1回目)
▼上塗り(上塗り2回目)
の順で塗り重ねていきます。

多くの場合、下塗り・中塗り・上塗りの塗り回数はそれぞれ1回なので、
屋根塗装は計3回塗りが基本です。

※一般的に、中塗り・上塗りには“同じ上塗り塗料製品”を塗装します。

[参考]屋根塗装の流れ

▽近隣挨拶
▽現場確認
———-
▼足場の設置
▼洗浄(高圧洗浄)
▼下地調整(下地処理)
▼養生
▼塗装:下塗り
▼塗装:中塗り
▼塗装:上塗り
▼完了検査
▼足場の解体
———-
▽工事完了・引き渡し

【保存版】屋根塗装の流れ|全10工程と各工程にかかる日数まとめ

1-2.屋根の傷みがひどい場合には「4回塗り」「5回塗り」をすることも

屋根の劣化が進行し傷みがひどい場合には、下塗りを2回以上塗り重ねることがあります。
下塗りを2回以上塗り重ねると、屋根塗装の塗り回数は4回以上となります。
※下塗りの塗り回数が増えた分、屋根塗装の塗り回数も増えます。

例)

下塗りを2回塗り重ねる場合

▼下塗り:塗り回数2回
▼中塗り:塗り回数1回
▼上塗り:塗り回数1回
4回塗り

下塗りを3回塗り重ねる場合

▼下塗り:塗り回数3回
▼中塗り:塗り回数1回
▼上塗り:塗り回数1回
5回塗り

◎下塗りを2回以上塗り重ねるのは、屋根にどんな傷みが生じている場合?

具体的には…
屋根材(下地)の表面が露出している
屋根にコケや藻が著しく発生している
などの場合には、下塗りを2回以上塗り重ねる必要がある可能性大です。
※劣化の進行具合によっては、屋根全面ではなく、部分的に下塗りを2回以上塗り重ねる場合もあります。

下塗りを2回以上塗り重ねる理由は、
屋根に上記のような傷みが生じている場合、下塗り塗料が屋根材に吸い込まれ、下塗り1回だけでは十分な下塗り塗料の塗膜を形成できないことがあるためです。

十分な下塗り塗料の塗膜が形成できないと、
・屋根を補修・補強する
・屋根と上塗り塗料(中塗り・上塗り)を密着させる
・中塗り・上塗りがキレイに塗装できるように下地を整える
といった下塗りの性能を十分に発揮できず、屋根塗装に様々な問題が生じる可能性があります(※具体的な問題について詳しくは、下記2-2を参照)。

そのため、屋根に上記のような傷みが生じ、下塗り塗料が屋根材に吸い込まれてしまう状態の時には、吸い込みが止まり十分な下塗り塗料の塗膜が形成できるまで、下塗りを塗り重ねる必要があるのです。

外壁塗装の下塗りは超重要!下塗り塗料の選び方、オススメ製品も紹介

1-3.塗料製品によっては「2回塗り」が適正の場合も

屋根用の塗料製品のなかには、
・「下塗り不要」の上塗り塗料製品
・「中塗り不要」の上塗り塗料製品
があります。

こうした塗料製品を使って屋根塗装をする場合は、基本的に、2回塗りが適正となります。

「下塗り不要」の上塗り塗料製品で屋根塗装をする場合

▼中塗り:塗り回数1回
▼上塗り:塗り回数1回
2回塗り

※下塗り不要の上塗り塗料製品を選んでも、屋根の劣化の進行している場合には、下塗り塗料も塗装することがあります。

「中塗り不要」の上塗り塗料製品で屋根塗装をする場合

▼下塗り:塗り回数1回
▼上塗り:塗り回数1回
2回塗り

 

選んだ上塗り塗料製品が下塗り不要 or 中塗り不要かどうかは、塗料製品のパンフレットや塗料メーカーのHPなどで確認することができます。

塗り回数

 

2.我が家の屋根は何回塗るのが適正?適正な塗り回数を守らないと、どうなる?

2-1.自身の屋根塗装の適正な塗り回数は、塗装業者に確認すべし

業者相談

「我が家の屋根塗装は何回塗るのが適正か?」
は屋根塗装を依頼する予定 or 依頼した塗装業者に確認をするのが確かです。

※1章でお伝えした通り、屋根塗装は3回塗りが基本ですが、
・屋根の劣化の進行具合
・選んだ上塗り塗料製品
などによっては、4回塗り・5回塗り・2回塗り等になることもあるため、自身で塗り回数を調べるのは至難の業です。

2-2.適正な塗り回数を守らないと、屋根塗装に何らかの問題が生じる可能性あり

現場責任者 ばつ札

屋根塗装では、適正な塗り回数を守る必要があります。

屋根塗装で適正な塗り回数を守らない(塗り回数が足りない or 必要以上に塗り重ねる)と、
屋根塗装がキレイに仕上がらない
“屋根を保護する”という屋根塗装の性能が十分に発揮されない
屋根塗装に何等かの不具合が生じる(塗膜の膨れ・塗膜のはがれ 等)
屋根塗装が早々にダメになる(本来の屋根塗装の耐久性を維持できない)
など、何らかの問題が生じる可能性があります。

屋根塗装の品質を担保するためには、適正な塗り回数を守る必要があるのです。

2-3.[参考]適正な塗り回数とあわせて、塗料の“塗布量”も超重要

屋根塗装の品質を担保するうえで、塗り回数と同じくらい重要なのが、塗料の塗布量です。
※塗布量とは、屋根に塗装する塗料の量のことです。塗料メーカーは、塗料製品ごとに適正な塗布量を明確に規定しています。

先にお伝えした通り、屋根塗装をする時に適正な塗り回数を守ることは非常に重要ですが、それだけでは不十分。
仮に適正な塗り回数分の塗装をしていても、塗布量に過不足があれば、塗り回数に過不足があった場合と同じく、2-2でご紹介したような問題が生じてしまう可能性があります。

屋根塗装の品質を担保するためには、
下塗り⇒中塗り⇒上塗りと、“定められた塗布量”を“適正な塗り回数”塗り重ねていく必要があるのです。

▼塗布量について詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

外壁塗装の塗布量とは?塗布量の計算方法をプロがわかりやすく解説!

3.屋根塗装の塗り回数の過不足を防ぐ!トラブルの対処法もご紹介

3-1.適正な塗り回数を守って屋根塗装をしてもらうために!施主ができる対策

「塗装業者は、屋根塗装の適正な塗り回数を守ってくれるだろうか」
といった心配のある方もいるのでは。

この章では、塗装業者に“適正な塗り回数を守って”屋根塗装をしてもらうために、施主(消費者)にできる具体的な対策を2つご紹介します。

●対策①「工事工程表」をチェックする
工事工程表とは、いわば塗装工事のスケジュール表です。“何月何日に、どんな工事をするのか”が明確に記載されています。
※多くの塗装業者は屋根塗装工事の着工前に「工事工程表」を作成します(工事着工の2週間くらい前には作成している塗装業者が多いようです)。

この工事工程表をチェックすれば、塗装業者が何回塗りを想定しているのか確認できます。


工事工程表

工事工程表に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の工事スケジュールが記載されていれば、3回塗りが想定されているため、まず問題はないでしょう。
※「下塗り」「上塗り(上塗り1回目)」「上塗り(上塗り2回目)」などと記載されている場合もあります。

一般的に、屋根塗装の下塗り・中塗り・上塗りの工事には2~3日かかります。
そのため、工事工程表に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の記載があっても、
・下塗り・中塗り・上塗りの工事が1日ですべて完了するようなスケジュールになっている
など場合は注意が必要です。
工事工程表に「下塗り」「中塗り」「上塗り」と記載しているだけで、実際には“下塗りをはぶく”“中塗りをはぶく”など塗り回数をごまかして、早々に塗装工事を終わらせようとしている可能性があります。

また、
・工事工程表に「下塗り」「上塗り」という記載しかない ※「中塗り不要」の上塗り塗料製品で屋根塗装をする場合を除く
・工事工程表を見ても何回塗りを想定しているのか読み取れない  例)「塗装工事」という記載しかない
など、工事工程表をチェックして「塗り回数に過不足があるのでは?」と思う場合も要注意。何回塗りを想定しているのか、早めに塗装業者に確認をしてください。

●対策② 屋根塗装の工事の進捗を日々チェックする
進捗管理
屋根塗装の工事の進捗を日々チェックするのも有効です。

工事の進捗を日々チェックしていると、塗装業者が塗り回数をごまかしたりすれば、
「下塗りを省いているのでは?」
「上塗り塗料を1回しか塗装していなかった(中塗りor上塗りが省かれていた)のでは?」
などと、敏感に気づけるはずです。

屋根塗装の工事をしている日中、家に居ない場合(留守にしている場合)は、塗装業者に工事の進捗を報告してもらうと良いでしょう。
工事の進捗ごと(下塗り前・下塗り後・中塗り後・上塗り後など)に写真を撮ってもらうようお願いしておけば、何回塗ったか写真で確認できるので、より安心です。

工事の進捗を細かく確認して、塗り回数を気にする姿勢を見せることは、塗装業者への良いプレッシャーにもなります。
日々、工事の進捗を細かく確認する施主(消費者)を前に、塗装業者も塗り回数を省くなどの手抜き工事をしようとは、まず思わないはずです。

[参考]契約前の方へ|適正な塗り回数を守る塗装業者かどうかを見極める方法

「見積書」をチェックすることで、適正な塗り回数を守って屋根塗装をする塗装業者かどうか、ある程度、見極められることがあります。

☑見積書の「使用する塗料の内訳」の箇所等
見積書の「使用する塗料の内訳」の箇所等に、“下塗り塗料製品・上塗り塗料製品の記載があるか”チェックしてみてください。
記載があれば、少なくとも、下塗り塗料・上塗り塗料を塗り重ねる想定であることが確認できます。

一方で、“上塗り塗料製品しか記載がない”といった場合は、本来は必要な下塗りを塗装しない(塗り回数を守らない)塗装業者である可能性があるため注意が必要です。

※下塗り不要の上塗り塗装製品を使用する場合には、上塗りの塗料製品しか記載がなくても問題ありません(※1-3を参照)。
※一般的に、中塗り・上塗りには同じ「上塗り塗料製品」を使用します。そのため、「中塗り塗料製品」の記載はなくて問題ありません。

3-2.塗り回数のトラブル発生!?どう対処すれば?

電話 相談

「塗装業者に塗り回数は3回と説明されたが、2回しか塗っていなかった気がする」
「屋根塗装後すぐに塗膜がはがれた…!もしかすると、塗り回数が少なかったのでは?」
などの疑問が生じることもあるかもしれません。

塗り回数について何らかの気になることがある場合、まずは、塗装業者にずばり確認してみてください。
施主(消費者)の勘違いということもあるかもしれません。
まずは、しっかり塗装業者に確認をすることが重要です。

「直接、職人には聞きづらい」という場合は、営業担当者や施工管理者に確認すると良いでしょう。

塗装業者に確認をした結果、
「塗装業者に聞いても、納得できる返答が得られない」
「おそらく塗り回数の不足が原因で早々に屋根塗装に不具合が生じたのに、取り合ってもらえない」
など、困った状況に陥ってしまった場合には、専門の機関に相談をするのがおすすめです。

[専門の機関]

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口

消費生活センター
消費生活全般に関する苦情や相談の窓口

 

絶対知っておきたい!外壁塗装でよく起こるトラブル事例

 

4.屋根塗装はプロの塗装業者に依頼すべし!

屋根 塗装 職人

「屋根塗装は何回塗ればいいかを調べて、自身で塗装しよう」
と思われている方もいるかもしれませんが、屋根塗装はプロの塗装業者にお任せするべきです。

[屋根塗装をプロに依頼すべき2つの理由]

●危険を伴う高所作業が必要となるため

屋根塗装をするためには、当然、屋根の上にあがって高所で作業をする必要があります。
高所での作業は転落・墜落などのリスクがあり危険です。
プロの塗装業者が屋根塗装をする際には、足場を設置する・ヘルメットをかぶる・安全帯を着用する、安全対策についての研修を受けるなど、万全の対策をしたうえで高所作業にあたっています。
一般の方が何の対策もせずに高所作業をするのは、非常に危険です。絶対にやめてください。

●専門的な知識・技術が必要となるため
屋根塗装は、単に適正な塗り回数を守って塗装すればOKというわけではありません。
屋根塗装をするためには、塗り回数以外にも、
・屋根の種類を見極める
・屋根の種類・劣化症状等にあわせて塗料製品(下塗り塗料製品・上塗り塗料製品)を選定する
・(場合によっては)塗装をする前に必要な下地補修をする
・必要な塗布量を塗装する
など、様々な知識が必要となります。
また、キレイに仕上げるためには技術も必要です。

仮に、知識や技術に乏しい一般の方が屋根塗装をすれば、
屋根塗装がキレイに仕上がらないだけでなく、屋根塗装が早々に膨れる・はがれるなどの不具合が生じることも十分に考えられます。

屋根塗装は無理に自身でするのではなく、プロの塗装業者にお任せするのが賢明です。

 

まとめ

屋根塗装は、3回塗りが基本です。

ただし、
・屋根の傷みがひどい場合⇒4回塗り・5回塗り等が適正
・選ぶ下塗り塗料製品・上塗り塗料製品によっては⇒2回塗りが適正
ということもあります。

「我が家の屋根塗装は何回塗るのが適正か?」は、塗装業者に確認をするのが確かです。

適正な塗り回数を守らないと、屋根塗装に何らかの問題が生じる可能性があります。

この記事では、その他にも、
・塗装業者に適正な塗り回数を守って屋根塗装をしてもらうために、施主(消費者)にできる具体的な対策
・屋根塗装の塗り回数についてトラブルが生じた場合の対処法
などについてもご紹介しています。
あわせて、ぜひ、参考にしてください。